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10 24, 2006

負けたのは●●のせい


10月22日に行われた、衆院統一補選(神奈川16区、大阪9区)は自民党が2連勝し、民主党は敗れた。
この件に関して、いろんな分析は確かに出来るだろう。

ただ、私から見れば、今回の補欠選挙は自民党が勝った! と言うよりも、民主党が勝手に転けた! と言う印象がある。
不倫とか、小沢の入院とかいろいろ言われてはいるが、私の場合はそんな事よりも、反対の為に反対する野党に成り下がった民主党に、何の魅力も感じなくなった時点で、自民党を追いかける政権交代を目指す事に無理があると思っている。


そもそも、4月の千葉県で行われた補欠選挙で、小泉元首相の自民党に、小沢の民主党が勝ったが、その勝因を冷静に分析したかどうか、それが今回の選挙の結果となったと思っている。
世間やマスコミ、民主党内でも、小泉の長期政権に対し、小沢の民主党に国民の期待が集まった、小沢なら民主党は選挙に強い、などのくだらない意見があったが、まさか本気で民主党が自民党に勝った、と判断したのではあるまい。


素人の私から見ても、4月の千葉補選では、民主党が勝ったのではなく、長期政権から来る反動+小沢への期待感(要はサービスポイント)がほとんどで、民主党の政策や理念に賛同した人が多かったわけじゃない、その程度の事は見えていた。

そうなれば、重要なのは、小沢への期待感を国民が持っているうちに、それを確固たる支持に繋げるような政策、理念、行動が大事だったと思うのだが、この半年間、小沢民主党がやった事と言えば、昔の社会党のように、反対のための反対、与党(自民党)との差別化を強調するあまり、政策や理念ではなく、脊髄反射的な対決姿勢を貫いて来ただけで、小泉や安倍がいくら失点しても、それ以上に火だるまで失点を重ねていく民主党に、何の魅力が感じられようか。


 
北朝鮮の核実験も、自民党には追い風になったとか民主党は分析している。
では、なぜ追い風になったのか。
それは外交面において、小泉-安倍ラインにおけるブレない姿勢が国民に強い支持を受けているからであり、毅然とした態度で臨むその姿勢に賛する国民が多いと言うことが分かる。

ところが、民主党はどうだろうか。
旧社会党が党内にいる事もあるのか、毅然とした外交にはほど遠く、ここでも自民党に対抗するような姿勢しか出せなかった。
前原前党首が、ごく当たり前の事を言ったと思ったら、民主党内にいると言うだけで、彼がものすごく立派な人間に見えた、と言うのもマイナス要素だったはず。
つまり、自民党がライバルだろうが、外に向かって国益や国民を守るためには、与党にも賛成するし、与党だからこそ二の足を踏むような事も、野党なら言えたはずで、それを当たり前のように言えた前原が本当は当たり前なのだが、こんな事態でも反与党の姿勢だけは守った小沢との差がくっきり出てしまった。


核実験をして、国連で臨検の話が出ているのに、民主党は共産、社民と同じく「周辺事態と呼べない」などとして反対している。
まあ、山崎とかも同じだが、インドやパキスタンでも持っているが有事とは呼ばないなどと、日本に敵意を持つ国が、周辺国の制止を無視して勝手にミサイル実験を行い、今度は核実験までしている現状と、その後の危険性と可能性と、インドとパキスタンが同じ土俵に上ると思っているらしい点で、平和ボケ・・・と言うのもおこがましい、想像力も危機感も全く何も感じない役立たずの政治家と民主党は同じになってしまった。

言って置くが、前党首の前原の言っていることが、当たり前のことで、決して右よりな発言でも、特別な内容でもない。
ただ、彼の発言がとても傑出して思えてしまうことが、現在の民主党の凋落ぶりを表している。


 
さて、今回の補選での敗退を受けて、民主党の敗因を書いた記事をチェックしたが・・・

まあ、民主党や菅、鳩山、小沢がどの程度分析しているのか知らないが、例の「民主党中堅議員の話」とか「民主党関係者はこう漏らす」などに出てくる、お決まりの(存在すら怪しいもの)人達は、『北朝鮮の核実験で民主党への興味が離れた』『細野議員の不倫問題で顰蹙を買った』『小沢代表が入院をしてマイナスイメージになった』『前原が党執行部批判を行い、お家騒動が勃発したと見られた』などなど、一杯あります。


で、気づいた人も多いでしょうが、上の敗因の分析での言葉、全て「●●のせい」と人のせいにしているんですな。
まあ、選挙なんですから、その一面もあるかも知れませんが、自分の反省ではなく、自分以外に責任を求める辺り、私はしらけちゃいますな。
前原批判など、もっての他で、確かに執行部批判は気に入らないだろうが、それだけに執行部の北朝鮮に対する考えが、ズレていると自戒しなければ、次に活かせないだろう。


 
こんな時でも、小沢は、今度中国に行って、靖国参拝を取り上げるとか。
中国も、何とか日本と外交を復活させ、そのために「灰色」で妥協しているのに、自分達にとって自民党が中国と仲直りするのはフリだからと、火種をわざわざ落としに行く、それが小沢流の政治ゲームなんだろうね。

昔は小沢が好きだったんですが、今ではそれも不思議なぐらい、自分でも信じられません。(笑)

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