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8 28, 2006

親不孝

非常にご無沙汰しています。
仕事のサイクルが忙しくなった事と、最近はどうも書くのが疲れる、記事を書く事への意欲、情熱が以前ほど無いなど、個人的な理由ですね。
そろそろ、出来るだけ、復活していきたいと思いますだ。

今年の夏は、帰省したときに、小泉首相が靖国参拝をした事をきっかけに、母と靖国問題で話をしました。
母は昭和9年生まれで、小学生の頃に終戦を迎えたはずです。
母の主張をまとめてみると・・・

(1)靖国問題はA級戦犯がいるので反対である
(2)東条や陸軍が日本をヒドイ戦争を行った張本人であり、処罰されて当然
(3)日本が先の戦争の総括をしていない
(4)日本はドイツ見習うべきだ
(5)日本は、靖国問題、戦後補償、謝罪に関して世界中から笑われている
(6)原爆を落とされて、日本国民は助かった
(7)アメリカと戦争したのは、一部の軍人のせいである

こんな感じでしょうか・・・・
見事に、洗脳されているというか、非常に絵に描いたような左翼思想と言うべきか。
息子としては、母親の考えを素直に受け容れ、賛同すべきなのでしょうが、私は納得できずに、いろいろ母親に対して質問したり、反論したりしてしまいました・・・親不孝者ですね・・・



(1)靖国問題はA級戦犯がいるので反対である

母は、A級戦犯=戦争を起こした張本人であり、そんな人を祀るその考えがおかしいと考える立場です。
そして、その人がいる靖国に参拝するのは(小泉さんは)「ほんまアホや」となるようです。

まあ、確かにA級戦犯で裁かれた人は、それぞれ当時の政府の要人だった事は間違いないでしょう。
ただ、戦争の責任を特定の個人のみに科すのはどうでしょうか。

私が、当時の世界情勢、アメリカやロシア、欧州や中国の思惑やの外交政治な理由など話しても、細かい部分では見事と言って良いほど、歴史を知りません。
私も学者や専門家ではありませんので、詳しくない部類に入るでしょうが、そんな漫画や小説じゃあるまいし、一部の軍人だけが「己の欲望を満たす」だけの為に戦争を無理に起こして、国民を殺したなどとは思えません。
かのインドのパール判事は、ハルノートの突きつけられれば、どんな小国だってアメリカと戦争をしただろう、と述べております通り、最終的には戦争してしまった日本に問題があっても、それまでイジメ、挑発を繰り返した側の存在も知らなければならないはずです。
母は、その辺の事実を知りませんでした・・・と言うか、語るほどの知識はありませんでした。
だけど、戦争は一部の軍人(それが母の中ではA級戦犯)が己の考えだけで、無謀な戦争を引き起こし、多くの国民を殺した、そう考えていました。
「どうして戦争になってしまったのか」という部分の知識を知らないので、一部のものだけが悪い、同じA級戦犯でも戦後外務大臣となった重光や法相の賀屋の名誉は回復されて、どうして一部の者だけが未だに処罰を受けなければならないのか、その差が自分でも理解出来ていないのです。


(2)東条や陸軍が日本をヒドイ戦争を行った張本人であり、処罰されて当然

上に書いたことに続きますが、要するに母の頭の中では、東条などのA級戦犯が好きこのんで戦争を起こして、国民を殺したとしか思っていません。
確かに、敗戦の責任はあるでしょう。
国家の元首として、やはりどんな事情があれ、国民を戦争に巻き込み、殺してしまった以上は、敗戦の責任は取るべきだと私も思っていますが、母の中では敗戦責任と戦争責任が混同され、戦争を起こした事が重要な問題だと思っています。

ですから、では日露戦争を引き起こした小村や山県と言った主戦論者は、どうして問題にしないのか、と言う質問にも答えられません。
母に取っては、日露戦争で多くの人が戦死・負傷した事実をそれほど知りません、バルチック艦隊に勝ったとか、そんな断片的な事実は知っているのですが、「多くの国民を殺した=戦争責任」を問うのであれば、当然東条以外にも問題にしなければならない人間がいるはずですが、母の内部では明確な基準を持っていない。
つまり、母も実は敗戦責任を問うているのに、感情的な部分で敗戦責任=戦争責任と混同してしまっているのです。

まあ、その辺を指摘をしてやると、言葉に詰まるのですが、その場合は「私はもう70歳のおばあちゃんやもん、そんな難しい理屈なんかわからへん。」というような名言(?)で逃げます。(笑)
「でも、悪いモンは悪いんとちゃう?」と母が言うので、私は「いや、悪いもんは悪いでええけど、勝った戦争の指導者は悪いとは言えヘンのに、負けた人だけ叫ぶのは卑怯ちゃうの?」と言うと、「誰が悪いというてへんの、日露戦争を起こした人も悪いがな。 でも、私は生まれてへんから、その人の名前まではしらんだけや」とかなります。(^^;



(3)日本が先の戦争の総括をしていない

ここは省略します、その通りだし、異論はありませんから。
ただ、日本が総括をしていないのは、日本国内の問題であり、それ以外の何物でもないと私は思っているのですが、母は中国や韓国に対してのけじめと捉えている部分があります。

まあどちらかと言えば、私もけじめと言った考えは、キライではありません。
しかし、初めからケジメだとか、総括していないから日本は先の戦争を肯定する発言が出たり、謝罪が出来ないのだ、と言った展開になると、「総括=初めから決まったシナリオ、結末」がそこには期待されており、それ以外の「日本としての総括」が入り込む隙間がなく、本当の意味での総括にならず意味がないと思っています。
例えば、日本として総括したとしても、中国や韓国が納得するものが出来るはずが無く、では彼らが納得出来ないものだと、それでは総括にならん! と言った理屈になるのが目に見えているからですね。



(4)日本はドイツ見習うべきだ

これも母だけではありません、良く聞く話です。
例の如く、国家間の平和条約を結んでいる日本と、ナチスの犯罪に対する謝罪だけで、戦争に対する謝罪、国家間の平和条約を結んでいないドイツとの差がそこにはあります。

母は、その辺りを知らずに、見事に洗脳されているのか、ドイツのように個人補償を行う姿勢を学べと言っています。
国家間の平和条約を日本はきちんと結んで、国家間賠償を支払っている事は知らないのに、ドイツがナチスの犯罪の尻ぬぐいに6兆円ものお金をつぎ込んでいるのは知っていたりします。

つまり、ここがおかしな話で、仮に個人賠償もすべきだという考えに至ったのであれば、母も何かの資料を読んだのでしょうが、その資料には日本とドイツの比較がきちんと書かれているべきで、母がどんな考えを持ったとしても、日本が行った戦後の賠償の話も知っていたはずです。
しかし、実際には日本の事は知らない、でもドイツの事は知っている、これが母など一般の国民が目にする資料の中身なんでしょう、明らかに意図的な誘導がそこにはあると思わざるをえません。。


私は、この部分を気にしています。
母は毎日新聞を購読しているので、得られる知識とはその辺りでしょうか。(もちろん、パソコンなど使えません)
あとは雑誌をたまに買っているようです。
つまり、パソコン通信からインターネットが世の中に出てくるまでの、一般的な情報収集源と同じ状況です。

つまり、片方の都合の悪い事実しか大きく扱わない、毎日や朝日などの『思惑』の乗って偏った考えになっているのではないか、と言う点ですね。
私は、このブログでも何度も書きましたが、以前は朝日などの偏向記事でしか知識を得られない時代では、従軍慰安婦も南京事件も朝日が望むような思想になっていたのが、インターネットで事実を知ることで、いろんな考えを持てつようになりましたが、母はまだその状態ではありません。
そして、現在の母の状態が、数十年前の日本の一般的な状態であったわけでしょう。

この1つをとっても、若い子に右傾化が見られると、新聞社は叩きますが、実際は新聞社の思惑に乗せられない人が増えた、と言う点にしか過ぎません。
今までの日本が、国際社会的にに見て非常に左よりだったので、丁度良いバランスに変わっている気がします。

同じ「ドイツを見習え」という意見も、きちんと日本とドイツの違いを知った上で、そのような意見に至ったのであれば、私は1つの意見として尊重をします。
(もっとも、国家補償もカンペキに行い、同時の個人補償もドイツ並みに行うと言うのであれば論外でしょう。)


長くなりそうなので、残りの話題は明日以降に書けたら書きます。
とりあえず本日はここまで。

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