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6 07, 2006

奴隷の平和は選ばない!


参議院 第156回国会「武力攻撃事態への対処に関する特別委員会」で、小泉首相が田英夫議員に対する質問に答えた中に、快哉を叫びたくなる言葉があった





参議院 156回国会 国会質問

○田英夫君
<<< 前略 >>>
正にその特攻隊の体験をした私からすれば、その貴重な体験、あるいは広島、長崎、各地の大空襲で亡くなった人、方々のその無念の思い、尊い犠牲というもの、その結果が、先ほど申し上げた外国諸国民のことを信頼して、日本はもう戦争しない、軍隊も持たない、そういう決意をしたんですね。その重さをもっと考えていただきたい。
 だんだん戦争体験者が少なくなってきた。そういう中でもうそろそろ憲法改正していいじゃないかというような気持ちが総理を始め皆さんの中にあるとすれば、私は死ぬわけにいかない。いつまでも生きていかなくちゃいけませんよ。この戦争体験者の、そしてまた戦争犠牲者の貴重な体験というものをもっと大事にしていただきたい。いかがですか。



○内閣総理大臣(小泉純一郎君)

 憲法についての議論は、今までも様々なされておりましたし、現在、国会でも憲法調査会で議論をされております。自由民主党も結党以来、自主憲法制定というのを党是にしております。
 自衛隊がなく、いかなる戦力も保持しない、非武装だから平和が守れるんだ、独立が守れるんだという考え方もあるのは承知しております。しかし、そういう考え方には私は同調できません。

諸国民の公正と信義に信頼して、日本は武力を持たない、自衛隊を持たない、いざ侵略勢力があったら何も戦わないで降参しますということが相手への侵略を防げるかとは思っておりません。

 諸国民の公正と信義、その公正と信義のない国もあるのも過去の歴史が証明しております。
つい最近、イラクもクウェートを侵略しましたね。あるいは様々な国々はこの歴史の中で何回も侵略を繰り返し、戦争、紛争を繰り返しております。
だから、日本だけが戦力を持たない、自衛隊を持たない、軍隊を持たなければ相手も安心して何もしないというのは余りにも危険ではないでしょうか。

 私は、実験が利かないんです、これ。一度侵略されちゃったら、後どうもできない。
かつてのソ連の後の圧制に苦しんだ国々がどれだけあったか。ソ連が今ロシアに変わって民主主義みたいな政界、政体に変わろうとしているのは私も歓迎しておりますが、一たび全体主義、独裁主義に羽交い締めされた国がどれほど自由を失ってきたか。

 こういうことを見ると、私は単なる奴隷の平和じゃなくて、平和であったらやっぱり自由に基本的人権を謳歌しながら日本の平和と独立を維持しなきゃならない。
戦争は嫌だ、侵略された方がいい。
確かに戦争をしなければ侵略されて、その国の独裁に任せれば戦争は起こらないかもしれません。
それだったらもう奴隷の平和です。
私は奴隷の平和は選ばない。
やはり平素から日本の平和と独立を侵そうとする勢力に対しては断固たる決意を持って抵抗するという、その備えがあって初めて戦争は防げるんじゃないでしょうか。

○田英夫君 全くあの戦争犠牲者たちの願いが分かっていない、その尊さが分かっていないと思いますよ。
 確かに、残念ながら人間は戦争を本能のようにしてきた。人間の歴史は戦争の歴史ですよ。しかし、ここで違うと、核兵器というものが、原子爆弾というものができた以上、もう戦争に対する考え方を変えなければならないというのが幣原さんの考え方だったということもこの前申し上げました。ここで変えなかったら、特に日本が世界の先頭に、人類の先頭に立って変えなければならないという決意をしたんですよ。そのことをもっともっと皆さん大事にしていただきたいということを重ねて申し上げて、終わります。
 ありがとうございました。



田 英夫氏のホームページより

今日は小泉さんの言葉だけを紹介しておきます。
個人的には、国家指導者がここまできちんと言って下さった事には、素直に賞賛します。

アジア外交が重要なのは言うまでもありませんが、では、どうやってアジア外交を築いて行くのか、その具体的な方策や思案を語らずに、ただ、中国が求めるように靖国問題だけを配慮する事が、アジア外交だと勘違いしている政治家、外交官の多さには閉口していただけに、久しぶりにスカッとする発言でした。

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コメント

首相もこんな“旧世紀の遺物”相手に答弁しなくてはならないとは、他人事ながら全く持って気の毒に思ってしまいます。

>今日は小泉さんの言葉だけを紹介しておきます。

 ・・・それが賢明でしょう。田氏の言う“願い”だの“尊さ”だのというものは彼或いは彼を支持する人達だけがそう思っているだけでしかなく、ましてや国際政治というのはその類の“願い”だの“尊さ”だのといったセンチメンタリズムの入り込む余地のない冷徹な国益のもとに行われるもの。イギリス首相であったウィンストン・チャーチルあたりがこんな感傷的な質問を仮に受けたら「君は政治家でなく、作家にでもなったほうが良い!」などとせせら笑いながら言うことでしょうなぁ(笑)。

あの戦争を肯定的にせよ否定的にせよ、体験だけでわかったような口を聞く人のいうことは、私は少なくても鵜呑みにはしないほうが良いと思います。それは、一言で言って彼らの体験は所詮は戦争の一部でしかないから。「戦争は悲惨だ!」それはそうに決まっているでしょう。でも、敢えて言えば、じゃあなんでその悲惨な戦争が人類の歴史とともに歩んでいるかの如く根絶されないのか?。軍事からの分析は当然のこととして、その他にも政治・経済・歴史など様々な分野からの分析・検証をとおして初めて戦争のメカニズム、そして平和への道筋が見えてくるのではないでしょうか?。情緒に訴える方法はハッキリ言って安易だし、ぶっちゃけどんな馬鹿でも出来ます(笑)。しかし、仮に戦争反対を情緒で訴えて支持を一時的に得られるにしても、所詮情緒というのは人の心の持ちようですから、それを上回る戦争賛美の情緒が一瞬でも席捲するようなことがあれば、結局はそれらにかき消されてしまうだけのことでしかありません。まぁ簡単に言えば、情緒による戦争反対の訴えというのは、システム的ないし恒久的な戦争抑止には全く役に立たない、ということです。せめて、戦争反対を訴え続けるというのであれば、こうした情緒レベルを超えた論理的かつ現実的な言説でして頂きたいものです(どうせ、そんなことはしやしないだろうし、しようと思ったところで出来っこないことは明白だが)。

田氏の発言(センチメンタリズム・感傷・情緒だらけで、流石は国会議員!と唸らせるような明晰な分析や理論そしてビジョンなぞかけらも無い)を聞く限り、彼の所属する社民党が仮に政権を握るようなことになれば、現韓国政権のような外交・内政ともにボロボロの日本の歴史上稀に見る無様な政権になることは火を見るよりも明らかですなぁ(爆)。まぁせいぜい、“旧世紀の遺物”的な弱小政党として頑張って下さいな(笑)。

投稿: 雷電 | 6 07, 2006 21:32

こんな時代遅れのボケジジイがただ単に、戦争当時に、日本で生活していた。それだけの事で、戦争をわかったような口を聞くのは許せませんね。戦争犠牲者たちは、敵によって殺されたのです。自国を守る戦いの中で。遺族がトラウマになるのは分かりますが、共産勢力は、そのような被害者の聖なる思いすらただの道具として使ってきたのです。ふつう、戦力を放棄したからって、攻めてこられないとは限りません。むしろ、喜んで侵略に来るでしょう。戦争被害者は戦争はもう御免だと言っているのであって、誰も、最初は、非武装主義なんていう馬鹿な考えをとっていたわけではありません。それを、あたかも軍備反対へと持って言ったのが講座派(マルクス主義)の影響が強かったGHQ占領時代でしょう。そして、共産主義者らが長い間、教育・マスコミを占領し、害毒を垂れ流してきた結果がいまの有様なのです。
侵略してくる国の人間に慈悲を期待するのは無理な話です。占領されたら、虐殺され、レイプされるのがオチでしょう。中国人の本性を考えたらそれ以外のことは考えられません。
国家には、軍備を持つ権利が等しく与えられています。それを選ぶのは国民であって、非常識も甚だしい社民党ではありません。たかだが、戦争中に日本に住んでいただけの年寄りが、戦争被害者全体を代表しているかのように語るのは犯罪です。
本当に、非軍備で平和が守られると思っているのであれば中国農村部やロシアのチェチェンにでもいって余生を過ごしてください。

投稿: | 6 09, 2006 19:09

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