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5 21, 2006

国際社会では国際社会のやり方が当然


仕事も忙しいし、何だか最近はいろんな事に面倒になっちゃって(笑)、イカンとは思いながらも、ズルズルとブログの更新をサボってました、すみません。

さて、何だか毎回毎回同じ事を繰り返すようなもんだけど、今回はアナン国連総長の話。



アナン国連総長、靖国問題に懸念「緊張増している」

 来日中のアナン国連事務総長は18日、都内で記者会見し、小泉首相の靖国神社参拝問題について、「日本の安保理常任理事国入り問題(に影響している)だけでなく、(日中・日韓間の)緊張を増してしまっている」と懸念を示した。

 事務総長は「隣国同士にはそれぞれの考え、立場がある」と首相の靖国参拝に一定の理解を示しながらも、「域内の国々は互いに相手を理解しており、何が相手を挑発しているのかわかるはず。各国首脳が寛大なジェスチャーを示す必要がある」と、当事者同士の歩み寄りによる解決を促した。

 事務総長は訪韓後の16日に来日。小泉首相や安倍官房長官らと会談し、国連改革やアジア情勢について話し合った。19日に日本を離れ、中国を訪問する予定。


(2006年5月19日0時26分 読売新聞)


まず、アナンは日本に来たので、日本に対するメッセージを述べたつもりなんだろう。
中国や韓国とも仲良くしなさい、と諭すつもりで言ったんだと思うが、彼自身がどこまで日中・日韓関係に詳しいのか分からないが、少なくとも、この世界に過去から無数に存在した、隣国とのもめ事の1つとして、一般論として諭したかった程度だったのだろう。
まあ、中国に渡れば、一応中国にも同じような趣旨で諭すかも知れない。

だが、そこにアナンの人間性としても、その社交性としても、薄っぺらな人物像を日本に印象づけただけに終わった。


 
日中間に横たわる問題は、何も靖国問題だけでない。
これは国連総長ともなれば、当然理解している話だろう。
まあだからこそ、「靖国参拝問題」を知っていたとも言える・・・もっとも、かなり中途半端な理解ではあるが。


 
東アジアの和平と言う意味では、どこがキーを握っているのか、これは言うまでもなく中国であろう。
日本はなんだかんだと言って、戦後60年は侵略戦争などおこなっていない、国連平和維持活動への参加や、同盟国への支援などは行ったが、自らの国が武力によって国民や他国とケンカした事はない。

方や、中国は共産党一党独裁の元、時には国民を弾圧し、時には諸外国ともめ事を起こし、時には戦争を行って来た歴史がある。
また近年は、類を見ない軍事費の増大を計り、今や中国に対抗できる軍事力を持つのは、東アジアでは日本(防衛のみ)だけの現状である。
また彼らは、一党独裁を維持するために、国民には偏った教育と情報操作をしてきた国である事も忘れてはならない。

そんな、ソ連崩壊後、中国という非常に特殊な国家である、彼らの主張する言葉にどれだけの正当性があるのか、まずは疑わしいの言うまでもなく、日本から発する言葉と同レベルだと思う方がどうかしている。


 
アナンは、中国が靖国参拝を外交カードとして使っていると知っているのだろうか?
アナンは、中国が反日教育を行い、国民にウソの歴史と洗脳教育を行っている事を知っているのだろうか?
アナンは、中国が軍艦で日本の領海を侵犯しても、一言も謝らないと言う事実をしっているのだろうか?
アナンは、中国が、本来なら国際的に最優先しても守るべき領事館が、中国国民が襲った時も、一言も謝罪もしていないのはご存じなのだろうか?
アナンは、東シナ海の日中境界線が、日本はきちんと日中間の間を主張しているのに対し、中国は大陸棚で境界線を引くという、国際上認められない、一方的な主張をごり押ししている事実はご存じなのだろうか?

まだまだ一杯あるが、要するに、現在の日中関係でお互いが確かに言いたいこともあろうが、日本と中国の関係において、どちらがどれだけ無理難題を押しつけ、イチャモンをつけているのか、知った上で「各国首脳が寛大なジェスチャーを示す必要がある」という一般論だけで終わらせたのか、ここが大きな問題だ。


つまり、ケンカ両成敗とは、お互いの条件が同じ場合に語られるべきで、片方は日本に対してイチャモンを繰り返し、反日教育で国民の政府に対する不満を交わしており、それに対し日本は中国に対し、どれだけの事をしているのか、これらを比較して、一般論でケンカ両成敗的な意見だけで済ますのは、あまりにもお粗末ではなかろうか。

もっとも、だからこそ、「靖国問題」だけしか前面に出せないのかも知れない。
靖国問題は、日本にとっては内政問題だが、中国にとっては、政府には外交カードだが、中国国民に取っては反日教育の賜であるのだから、「中国国民」という建前が使いやすいから、使っているのだろう。

その意味では、靖国が片づけば、今度は歴史教育だの、教科書問題、慰安問題や化学兵器問題を持ち出すに決まっている。
これらもまた、「中国国民」という建前が利用できるから。
でもって、見識が浅い人から見れば、全て日本の行うそれらが原因で日中関係が悪い、もっと各首脳は寛大な行動を示せ、と言う言葉が無限に続けられるだけなのだ。


 
はっきり言って、国連総長とも成れば、そこまで読んだ上でのメッセージであるべきで、単に一般論のメッセージなら、現在中国が行っている日本への嫌がらせなどを、正当化しているようなものだ。
だってそうだろう、ケンカ両成敗ってのは、どっちもどっち、と言う話になるのだから、中国が日本に対する数々の不当な嫌がらせなども、「どうせ日本も同じような事を中国にやっているんだろ?」と言っているようなものになる。


 

日本には「見苦しい」という言葉や「沈黙を美徳」という所がある。
だからなのだろうか、国際社会に対する日本の立場、主張がどうも薄く、浸透されていない気がする。
外交関係は、確かに「どっちもどっち」という部分はかなりあるだろうが、どうも「靖国問題」に関しては、中国側の言い分だけが毎回海外から聞こえてくるのはどうしてだろうか。

それは、中国が再三「靖国問題さえ片づけば、首脳会談を行う」という与太話だけが海外に伝わっているからだろう。
日本は単にそれに対し「内政干渉」とか「慰霊の為」とかだけを言うのではなく、「靖国問題が片づいても日中関係は何も片づかない」事を強調し、国際社会にもっと中国の傍若無人の振る舞いに対し、「止めてくれ!」とはっきり言い続けるべきだろう。


国内においては、日本は「沈黙は美徳」であっても良い、確かに見苦しいのは私も嫌いだ。
ただし、国際社会では沈黙は肯定にしか過ぎない。
国際社会の一員として、その役割を果たし、国益を守ろうとするなら、国内の概念ではなく、国際社会のルール、やり方に従って、言うべき事はきちんと言うべきだろう。

NYTの大西は別として、欧州の新聞でも、ドイツは精算したのに日本は精算していない、みたいな笑い話をいつまで許しておくつもりなのか。
もっとも、国内でさえドイツを見習えみたいなバカがいるのだから、しょうがないと言えばしょうがないが、これは言い換えれば国内の問題であり、ある程度は「良い面は見習う」部分も国内にある事は、むしろ健全な社会であり、中国には絶対に出来ない事で容認出来るが、国際社会では自己主張をしない国は、一人前の発言権もなければ、一人前の存在すら認めてくれない。


 
麻生外相は軽率な発言も多々あるが、日本の立場を言うべき事は言う時もあり、何も言わない、謝罪だけ繰り返し、波風を立てないで穏便にすますだけの外相より、はるかにマシな面もある。


ましてや、同じ軽率な行動でも、十分な調査・検証も行わずに、一方的に中国の化学兵器に対して処分を行う約束をした河野外相。
教科書問題で、朝日の誤報を何の検証もせずに、一方的に認めた宮沢に、中国に行って謝罪した鈴木善幸首相。(これにより、悪名高き「近隣諸国条項」が出来る)
そして何より、従軍慰安婦に関しては、国で詳細な調査など行わずに、韓国で謝罪をした宮沢首相。
立場を守るため、「従軍慰安婦への旧日本軍関与を否定できず」と、どちらとも取れる玉虫色の発言をした加藤鉱一。
日本政府で検証もしていないものを、韓国政府による「従軍慰安婦強制連行」の報告書発表だけを信じて、「従軍慰安婦」への官憲等の関与が、調査の結果、明らかになった」として「謝罪」した、これまた前述の河野。

従軍慰安婦など、今では捏造だった事が明白にされている事で、当時にきちんと日本政府として調査しておけば、今日これほど引きずるような外交問題になっていないはず。
ところが、外圧・・・と言うか、中国や韓国に対する遠慮なのか、「言い訳は見苦しい」と思ったのか、何の調査もせず、相手国の言い分だけを受けて、謝罪して来た歴史、その現代の結果から見れば、なんと軽率な行動、発言をしてきた大臣が多かった事か、麻生の軽率な発言など、かわいいものである。


 


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