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3 10, 2006

正しい歴史認識って何?(2)

 『正しい歴史認識って何?(1)』の続きです。

【Ⅰ 韓国史の正しい理解】

 この部分は数ページに渡っているので、まずは構成から確認して
みます。
-----------------
 表紙(P.13)
 単元の概観(P.14)
 1 歴史学習の目的(P.15~18)
 2 韓国史と世界史(P.19~23)
[余白](P.24)
-----------------
 “表紙”及び“単元の概観”は飛ばして“1 歴史学習の目的”
から見ていきます。

[1 歴史学習の目的]

 概要の部分で1箇所。

『歴史を勉強する目的は、過去の事実を“正しく”認識すること
 はもちろん、問題解決の能力を育て、現在の生き方に効果的に
 対処しようとするところにある。』

 素晴らしい(笑)。どこかのIT企業の謳い文句みたいです(爆)。
歴史教育でソリューションねぇ・・。この一文だけをみても、韓国
にとっての歴史(国史)の授業というものが特別の意味を持つものだ
ということがよくわかります。日本では教育の基本は‘読み・書き
・ソロバン’という、授業科目で言えば国語&算数(数学)となるの
ですが、韓国ではどうも違うみたいですね。歴史観というものは、
歴史教育そのものだけで築いていくものではなく、それ以外の要因
つまりは他の授業科目における教育或いは家庭・社会で日常起こる
様々な経験をとおして、だんだんと価値観を作り上げていく。その
価値観の一部としての歴史観がある筈です。それなのに、歴史認識
などとそれだけがなにか特別の存在であるかのように語る韓国首脳
や知識人及びマスコミの言動には、やはり非常に強い違和感もっと
言えば嫌悪感を感じずにはいられないし、そういった考えを当たり
前のように論じる韓国及び韓国社会が本当に自由と民主主義を謳う
国家及び社会なのかという疑念を持たずにはいられません。

 次にいきましょう。実は更に細かく項目が分かれています。
-----------------
 ① 歴史と歴史学
 ② 過去と未来との対話
-----------------
 ①では該当箇所がないので、省略します。で、②にいきます。

『・・歴史学習が過去の事実を“正しく”理解するだけではなく
 て、歴史学習をとおして現在に生きるわれわれの人間的成熟を
 助けるものでなければならないという歴史学習の目的・・』
『・・過去の歴史を“正しく”理解すると同時に、自らの努力で
 歴史的問題を認識し、思考し、解決できる能力を育てるもので
 なければならない。』
『自らの努力で歴史的事実を“正しく”理解し、検証し、結論づ
 ける能力をもつにいたったとき、われわれは今日当面している
 問題を自ら解決することができる。』
『・・歴史学習をとおしてわれわれは、祖先が築きあげてきた歴
 史を“正しく”理解することができるし、数々の逆境を知恵と
 努力で克服した祖先の歴史的能力を確認でき、進取の姿勢で新
 しい民族史の創造に参加することができるように・・』
『・・歴史学習はまず過去の事実としての歴史を“正しく”理解
 するところから出発するが、究極的には現在に生きているわれ
 われの成長を期するものである。』

 まぁ、あるわあるわ・・(笑)。韓国人には、これだけ繰り返し
言わないと歴史を“正しく”理解出来ないのでしょうか(爆)?。
こういった、繰り返しというかクドイ表現をしているところから
しても、韓国政府が自らが“正しい”とするところの歴史認識を
国民に植え付けよう!という意図が明白ではないかと思います。
しかも、最近では大統領が幼稚園の段階から歴史教育をしようと
言っているようです。私も負けずに繰り返しで恐縮ですが(笑)、
歴史観とは乱暴に言って価値観を形成していくなかでの一部分に
過ぎません。それを小学校から大学まで実施し、公務員試験でも
必須科目とし、それでも飽き足らず今度は価値観など形成しつつ
あるという以前の段階である幼稚園の段階で歴史教育を実施する
などというのは、もはや‘教育’の類ではなく‘洗脳’の類では
ないかと考えざるを得ません。

 しかし、そういった点を差し置いても歴史教育を学習する側に
は、多大というか過大な期待が寄せられていることがわかります
よね?。『人間的成熟を助ける』『われわれの成長を期する』と
いう程度なら、まぁ一般的によくあるフレーズですし、取り立て
て問題はないと思います。でも、

『歴史的問題を認識し、思考し、解決できる能力を育てる』
『当面している問題を自ら解決することができる』
『進取の姿勢で新しい民族史の創造に参加することができる』

 って、現在の韓国大統領&政府だってこれらが全然出来て無い
じゃん(爆)。そんな無茶なことを一般ピープルに要求すんなよ。
北の核問題&拉致問題(韓国人の拉致が最も多いはずなのに・・)
&統一問題、日本との竹島(独島)問題&靖国問題&教科書問題、
何一つ解決していないでしょう。自らの主張を押し付け、実質的
な議論(実証的な視点からの議論)を拒否、靖国問題で自らに意向
に従わなければ首脳会談も拒否・・、そして極めつけは現大統領
の思いつきであり、彼が歴史と言うものを如何に知らないか?と
いう事実をこれでもかと見せつけた“韓国バランサー論”(爆)。
(最近、流石に本人もこのフレーズを口にしなくなったわな。)

 これが韓国の歴史教育を何も疑問もなく受け入れかつそれ以外
の知識の習得や別の視点から物事を見つめるということを致命的
なまでに怠っている人たち(さしずめ、アンバランサーか?(笑))
の成果なのでしょう(笑)。

 上記のような期待は、歴史教育云々というよりは寧ろバランス
のとれた人間教育全般という、より広い観点から培われるもので
あるということぐらいは、少なくても民主主義国家の国民であれ
ば誰にでもわかること。歴史教育に過大な期待や要求をする前に
そして歴史認識の異なる他国の首相やその政府を批判する前に、
他にやるべきことがあるんじゃないでしょうか?->韓国政府。

[2 韓国史と世界史]

 やはり、概要の部分にあります。

『“正しい”歴史認識をもってわが国の歴史を客観的に理解し
 ようとすれば、わが国の歴史だけでなく、周辺の民族、周辺
 の社会の歴史も“正しく”理解しなければならない。』

 なるほど、全くおっしゃるとおり(笑)。ですが、国史(韓国史)
しか必須科目でなく、そもそも世界史という科目があるのかどう
かも疑わしい(私が調べた限り少なくても必須科目としての世界
史は存在しない)現状で、いったいどうやって周辺民族&社会の
歴史を“正しく”理解することが出来るというのでしょうか?。
今回対象としている教科書にも、もちろん関連事項として他国の
記述はありますが、そんな極めて限定的な記述のみで“正しく”
理解出来るとは到底思えません。

 なお、直後の「研究課題」で

『1 歴史を“正しく”理解するためにはどのような姿勢が必
 要か。』

 という記述(その他にも2つ課題が挙げられている)があり、更
に以下の項目のうち、①が対応しています。“正しい”云々から
は若干外れますが、この際ですのでクローズアップしてみます。
-----------------
 ① 韓国史の理解
 ② わが文化の伝統
 ③ 韓国史と世界史
 ④ 世界化時代の歴史学習
-----------------
 上記に関連して①には以下のような記述があります。

『すべての民族の歴史には、普遍的な面とともに特殊性がある。
 この特殊性が、結局、その民族の歴史的性格の核をなすもの
 である。』
『この特殊性の理解のためには、世界史との関連、世界史的普
 遍性に対する関心と理解が必要である。』 

 それぞれの民族・国家・社会にユニーク(唯一)な面がある事
それ自体は私も否定しません。しかし、歴史もっと言えば歴史
学を学ぶにあたって普遍的な面と特殊性との2面性があるとは
一体どういうことなんでしょうか?。韓国史でも世界史でも、
同じ歴史でしょう?。ただ扱う範囲が違うだけです。日本史と
世界史についても勿論同様のことが言えます。少なくても日本
で「日本史を学習する際は、世界史とは違って民族特有の特殊
性を考慮する必要がある。」等ということを聞いたことがあり
ません。悪いけど、他国にはない‘偏った’歴史教育を正当化
するために言い訳してるようにしか見えません。極めて民族色
の濃い、そして反日にみなぎった記述、そういったことなどを
批判されることを予め考慮してこうした言い訳を教科書の最初
にもってきたのでしょうね。重ねて言いますけど、国史と並行
して世界史を学ぶことがない以上、世界史的普遍性など理解の
しようもない。つまり、実際には特殊性のみを学習する一方、
世界史的普遍性についてはなんら学習することはなくその言葉
だけをただ枕詞(まくらことば)的に覚えるだけ!という状態で
恐らくは殆ど大半の韓国国民はその歴史教育を終える訳です。

 第一“普遍性(的)”なる言葉は余程の学者でもなければ正確
に理解なんて出来ないと思うんですけどね(笑)。乱暴に言って
“普遍性”=“宇宙の真理”でしょう?。全てのものに通じる
性質、ですよ?。歴史の分野に限った意味だとしても、それを
たかが高校生が理解出来る訳ねぇだろってのっ!。全くもって
無茶ですなぁ(爆)。

 そういえば、現大統領の発言でも、‘普遍的’なる意味不明
な言葉を結構連発していましたね?。彼は、そういった意味で
韓国の歴史教育により純粋培養された存在であることを、その
数々の‘迷’発言によって如実に現していますな(爆)。

 最後になりましたが(笑)、④でも該当箇所があります。

『・・民族の主体性を確認するための国史の学習とともに、
 世界史の“正しい”理解と世界史のなかの民族史を認識す
 るための歴史学習が強く求められる。』
『・・世界史を“正しく”認識してわが歴史の将来を見通し
 ながら、より明るい未来世界の創造のために努力しなけれ
 ばならない。』

 もう、いいですよねぇ・・(苦笑)。同じことを繰り返し書く
ことになるのは目に見えているし。

 で、最後の締めはまた別の記事にて・・

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