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3 10, 2006

正しい歴史認識って何?(1)

 久々に記事を書かせて頂きます。

 実は前から非常に気になっていたのですが、いわゆる『歴史教科書
問題』で中韓とくに韓国が自らの主張を行うさいに決まり文句として
使う“正しい歴史認識”という言葉。最近、とくにこの言葉を韓国の
大統領や外交通商部長官(最近、国連事務総長就任を狙ってる御仁)ら
が連呼してますよね?。戦後日本の教育で育った私としては、外国と
はいえ権力の側にある人間が他人に向かって「正しい」等という言葉
をそれも語気を強めて言うなんて行為自体が非常に奇異に感じられて
仕方がありません。それに第一、あれだけ“言葉の大安売り”をして
いると、本来伝えたい意味よりも軽薄な印象を与えるしまう!という
ことがわからなのかなぁ?等という疑問(ある意味“愚問”なんです
けどね(笑))も沸いてきますし・・。

 おっと、早速脱線してしまいました(笑)。で、“正しい歴史認識”
という言葉が一体どこから出てくるのか?。特に、“正しい(く)”と
いう言葉がなぜ“歴史”という答えが必ずしも四則計算のように単一
であるとは限らない分野を語る際にからんで出てくるのか?。それは
やはり、彼らが執拗に拘る歴史教科書のなかにあるのだろうと思い、
昨年12月に得たボーナスで神田の書泉グランデにて購入しました。
「なにが悲しゅうてボーナスで韓国の歴史教科書なんざ買うんだ?。
バカか、お前は?。」等のツッコミはどうか勘弁して下さい(爆)。

 ちなみに、当然のことですが本書は日本語に訳したものです。詳細
は以下のとおりです。
------------------------
 タイトル:『世界の教科書シリーズ①
       国定韓国高等学校歴史教科書
      【新版】韓国の歴史<第二版>』
 訳  者:申 奎 燮(シン キュ ソブ)
      君島 和彦
      大槻  健
 発 行 所:株式会社 明石書店
 定  価:(本体2,900円+税) 
------------------------
 想定の範囲内とは言え、結構な値段ですね(笑)。因みに中国の歴史
教科書も同時に購入しようかと思っていたのですが、値段がより高か
った(流石は中国、かなぁ?)ので、後日購入ということにしました。
いつの購入になることやら・・(笑)。

 まずは、一応全体の構成から書いておきます。

《全体の構成》
---------------------
 はじめに(P.3~4)
 目次(P.5~12)
 Ⅰ 韓国史の正しい理解(P.13~24)
 Ⅱ 先史文化と国家の形成(P.25~52)
 Ⅲ 古代社会の発展(P.53~120)
 Ⅳ 中世社会の発展(P.121~184)
 Ⅴ 近世社会の発達(P.185~250)
 Ⅵ 近代社会の胎動(P.251~318)
 Ⅶ 近代社会の展開(P.319~384)
 Ⅷ 民族の独立運動(P.385~450)
 Ⅸ 現代社会の発展(P.451~498)
[付録]歴代王朝系譜(P.499~506)
[付録]国史年表(P.507~514)
 索引(P.515~519)
 研究陣・執筆陣(P.520)
 あとがき(P.521~522)
---------------------
 項目を見ていただければおわかりかと思いますが、日本の侵略云々 
の記述があるのは、

“Ⅶ 近代社会の展開”
“Ⅷ 民族の独立運動”

の部分になります。言いたいことは色々ありますが、この辺について
は今回は割愛させて頂きます(後日、機会があったら触れてみたいと
は思っています)。以前は「日帝の侵略」に関する記載が全体の半分
以上!な~んてよく言われてたものですが、流石にそんなことはない
みたいです(笑)。

 改めて、今回の対象となる記述は

“はじめに”
“Ⅰ 韓国史の正しい理解”
“あとがき”

の部分と限定させて頂きます。では、各項目を見ていきます。

【はじめに】

 おぅおぅおぅ、たった2ページで早速ヒット!。該当箇所を抜粋
してみましょう。

『・・歴史を学ぶ究極の目的は、過去に対する理解をとおして現在
 を“正しく”認識し、未来を“正しく”設計することである。』
『民族史に対する“正しい”認識によって、われわれの現在と未来
 の問題を“正しく”処理する歴史的能力を啓発、伸張させ・・』
『今こそ、われわれはわが国の歴史を“正しく”理解し、これを土
 台にして今日の歴史的使命である祖国の統一と民族の反映を一日
 も早く達成し、・・』

 言ってること自体は、確かに間違ってはいないでしょう。でも、
問題なのは、この“正しさ”とはいったい誰が判断した“正しさ”
なのでしょうか?(笑)。まぁ当然のことながら、国家(韓国政府)が
判断した“正しさ”なんですよね。なんせ『国定教科書』なんです
から・・。

 この1点だけを取っても日本の教科書を批判する資格なんぞない
ことは明白です。だって、国家が定めた“正しい歴史認識”を国民
に教育をとおして半ば強要している訳でしょう?。これじゃ、彼ら
がなにかと批判している日帝(大日本帝国)時代の教育そのものでは
ないでしょうか?。他国に反省を促す前に、自らの行っている言動
そのものが、韓国風に言うところの“日帝三十六年支配の残滓”で
あることを、まずは深~く“認識”して頂きたいところです(笑)。

 民主主義国家における歴史教科書とは、国民が歴史観(なぜ歴史
認識と書かないのか?については、最後で説明します。)を持つに
あたってその基本となるべき歴史的事実をその前後関係など踏まえ
必要最低限の体系化を図った上で教えることではないかと私は考え
ています。最終的には、個々の国民が歴史教育と歴史教育‘以外’
の様々な場で培われた価値観とが相まって、それぞれが独自の歴史
観を持つことになる筈です。民主主義では多様な価値観が尊重され
るのに、歴史観だけがその例外ってのはあり得ないでしょう。歴史
を違った観点から見ることを許容しないような国家や社会であって
は、それこそ“現在と未来の問題を正しく処理する”ことなど‘絵
に描いた餅’ではないでしょうか?。そもそもが、国民全員に同じ
歴史認識を持たせようなんて考えにどだい無理がある、というより
正直“気持ち悪い”っすわ(笑)。それとも、韓国人は‘お得意の’
ES細胞を使って作られた同じ歴史認識を持ったクローンの集団と
でも言うのでしょうか?・・(爆)。

 それと、最後に抜粋した分ですけど、思いっきり歴史教育と政治
目的とを混同させてますね(笑)。南北統一を‘歴史的使命’などと
言って上手く誤魔化しちゃって・・。しかし、国家の繁栄・衰退や
その領土の変遷というのは、結果としての‘歴史’なのであって、
決して‘歴史的必然’のような運命論的というか非科学的な何かが
存在する訳ではありません。よって、南北統一を‘歴史的使命’と
表現するのはそういった意味で適当でなく、もっと素直に‘多くの
国民が求めている(政治)目的’とするべきではないでしょうか?。
尤も、これでも歴史教科書の記述としては当に政治的であり不穏当
ですので、最終的にはスッパリと削除すべきでしょう。

 なんだか、またいつものように冗長になってしまいました(笑)。
“Ⅰ 韓国史の正しい理解”及び“あとがき”については別の記事
にて書かせて頂きます。

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» 近隣諸国に恥じることのない歴史教科書を [Peace Powers!]
 今回の教科書検定結果は近隣諸国への恥ずかしさでいっぱいです。  歴史と神話を故 [続きを読む]

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