« 自信がないからだな! って、あんた(笑) | トップページ | えっ!! 自衛隊の存在は違憲なので、教育では否定は当然? »

9月 02, 2005

自衛隊派遣の肯定=戦争肯定?(笑)

少し古い記事なんですが、6月25日に書いた、テストで自衛隊派遣に賛成だと「低俗」で0点、と言う私の記事に、コメントを頂きました。

例によって、長文になったので、こちらで返事を書かせてもらいます。

イラクへの自衛隊派遣に賛成だと0点

愛知県の県立高校が5月に実施した高校3年生の日本史の中間試験で、担当の男性教諭が「イラク戦争についてどう思うか」と問う記述問題を出題し、イラクへの自衛隊派遣に肯定的な解答は0点とし、否定的な解答は5点として、生徒の生活態度などを評価する平常点に配点していたことが25日、分かった。

 愛知県教育委員会は「さまざまな考えを持つ生徒や保護者への配慮を欠いた不適切な設問だ」として、配点を無効にするよう学校側に指示した。

 県教委によると、教諭は自分が担当する2クラスの生徒約80人を対象に、試験にイラク戦争についての意見を問う問題を追加。試験後に生徒に配布した解答例には「模範解答」として「他国に軍隊を送るのはいけない」「自衛隊派遣に反対」などと記載した。

 一方「自衛隊が違憲なら憲法を変えればいい」「自衛隊はイラク人のために良いことをしている」などの解答例は「低俗」と指摘していた。


ZAKZAK 2004/06/25

元記事はこれです、今ではZAKZAKの記事リンクは当然ながら切れています。(笑)
そして、コメントを頂いたのですが、恐らく、コメント内容から察するに、私が他の人に書いたコメントも気に入らなかったようで、そちらの内容を指摘しておりますので、両方あげておきます。


6月29日に、djibril さん宛に私が書いたコメント。

djibril さん、こんにちは、コメントありがとうございます。

あんな事(ダブルスタンダード批判)を書いておきながら、今更こう書くのも気が引けるのですが(笑)、人間は誰しも「自分に甘い」部分はあり、これは小さい子供はもちろんですが、年配になっても意外に無くなっていないものだと、私は思っています。

「自分に甘い」部分が、要はダブルスタンダードの最大の原因なのですが、ただこれは、普通は自分では気づかない部分も多いのですが、指摘されれば、以後は気をつける、修正しようとするのが、普通かなと思うわけです。


ただし、世の中には明らかに「そりゃおかしいだろ」と言うものまでありますが、さらに輪をかけておかしいのは、自分の正義に酔うとでも言いましょうか、理屈をつけて自分のことは、無理やりに区別して棚に上げて、正義を振り回して他人に押し付ける人がいますが、これが一番厄介だと思っています。

今回のケースでも、教師は自分では真剣に、「子供達に正しい道を教えなければ」と言う正義感を持って、接したのかも知れませんが、周囲から見れば、少し怖いですね。
これを認めると、ファシズムさえも肯定せねばならず、冷静になって欲しいなと感じるケースですよね。


9月1日に某高校関係者さんから頂いたコメントで、今回の私のレスは、このコメントに対して書いております。

 ところで、「戦争はいけない」と教えることがどうして「ファシズム」を肯定することになるのでしょう。論理の飛躍を超えて、そこには詭弁があるように感じます。「冷静」の名のもとに、罪もない人たちが大国の野望のために殺されていくのを黙視することこそ、一種の犯罪ではないでしょうか。 ごめん! ちょっと言い方きつかったね。


冷たい言い方をすれば、少しツッコミどころが満載で、どこから行こうか戸惑います。(笑)


>>ちょっと言い方きつかったね

全然大丈夫っす、と言うか、もうちょっとよく人の意見を読みましょう、話はそれからッス。


 
>>「戦争はいけない」と教えることがどうして「ファシズム」を肯定することになるのでしょう

すみませんが、元記事のどこに、この教師が「戦争はいけない」と教えていた、と書いてあるのでしょうか、教えてくれませんか?
この教師は、「イラクの自衛隊派遣」に対して、肯定的な意見は受け付けず、否定的な意見を採用した、と言う話しだったと記憶しているのですが。

いつからイラクの自衛隊派遣に否定的=戦争はいけない、と言う関係になったんでしょ。
もしかすれば、その反対である、イラクの自衛隊派遣に肯定的=戦争は良い、こんなコトを言いたいのでしょうか?(笑)
少なくとも、今回の記事から伺えることは、誰も「戦争はいけない」と言う論点で問題に取り上げられたわけではない、って事ですね。


あと誰も、「戦争はいけない」と教える事が「ファシズム」を肯定するなど言っておりません。
よく人の意見は読みましょう、某高校関係者さんが「イラクの自衛隊派遣に否定的=戦争はいけない」と個人で思い込むのは勝手ですが、その個人の思い込みで、コメントを書かれても困ります。(笑)
イラクの自衛隊派遣には肯定的でも、戦争はいけないと言っている人は、この世にもゴマンといらっしゃいますよ。

私が言いたかった事は、学校の教師自身の主張の内容ではなく、教師自身の考えを独断で、生徒に教育して押しつけようとした、その姿勢、考えに問題がある、と言いたかっただけです。
イラクの自衛隊派遣に関しては、賛否両論はあるし、個人の主観で「ダメだ」というのはもちろん自由ですよ。
ですから、この教師が自分がイラクへの自衛隊派遣に否定的な考えでも、何ら問題ありません、こんな事は当たり前です。

しかし、イラクへの自衛隊派遣の賛否は、はっきり言えば主観の問題です。
いくら自分が、自衛隊派遣を否定する事が正しいと思い込んでいても、生徒に教えなければと個人が勝手に思い込んでいたとしても、それを実際に指導してしまう事がおかしいと言っているのです、これも当たり前でしょ?

自分の考えや信念に基づいて、正しいと思うことを、個人の勝手な判断で教育しても良いとなれば、それなら、熱烈なファシズム志望の教師がいて、この教師が「ファシズムこそ子供達の未来のためだ」と狂人的な思い込みを持って指導されても、否定出来ないでしょ?

これが理解できますか?
よく、反戦、平和主義と、恐ろしいファシズムを並列に考えることこそおかしい、なんて言う人もいます。(笑)

どちらも、「個人の思い込みで勝手に指導する」という意味において同じなのに、そこが理解できず、だれも、主張の内容を吟味して評していないのに、内容が違うだろ、俺たちは特別だと思い込んでいるのでしょうか。

私が、ファシズムさえも肯定しなければならない、と言った趣旨が理解して頂けたでしょうか?
当たり前の事で、そんなに難しい話では無いと思うのですがね。
ここまで書いてなお、これが論理の飛躍を越えて詭弁だとお思いなら、お手上げです。(笑)


 

あと、「戦争はいけない」って強調されておられますが、それは誰もが思っていることでしょ?
この世で、どれだけの人が、はっきりと「戦争は良いことだ」と言ったのでしょうね。
前後の文脈を無視さえしなければ、そんな事言っているヤツは、ほとんどいないでしょ。

自衛隊派遣や、自衛隊の存在そのものが、認める人は、戦争を肯定しているんだ、と考えるまで思考が飛躍している人も多いですよね。
これってどうなんでしょうね。
否定する事は、即ち持たざる事だと直結する思想は、一種の宗教っぽく感じるんですよね。
現実的には、軍事力だけでなく、否定はするが持たざるを得ない、ってものもこの世にはかなりあると思うんだけどね。


>>罪もない人たちが大国の野望のために殺されていくのを黙視する

もちろん、貴方個人の考えは尊重するよ。
でも、イラクの自衛隊派遣が、罪もない人達が大国の・・・になるのか、私は理解出来ない、ってのが本音ですね。
自衛隊が、誰か殺しに出掛けたのでしょうかね? 彼らは戦争に行ったんだっけ?

何度も言いますが、戦争に反対、戦争はいけないと叫ぶことと、自衛隊という軍隊を持つこと、イラクに派遣をする事、これは全て違う次元の話しで、混同して語るから話がややこしくなるのです。

個人的には、「言い方きつかったね」と心配されるよりは、もう少しいろんな事を考えて欲しいかなと、ってこっちの方がキツイか(笑)



|

« 自信がないからだな! って、あんた(笑) | トップページ | えっ!! 自衛隊の存在は違憲なので、教育では否定は当然? »

コメント

  Akinopapaさん 力のこもったレスをありがとうございました。

 さて、あなたから「『戦争はいけない』と教える事が『ファシズム』を肯定するなどとは言っておりません」とお叱りをうけました。私は、あなたが文中で「『子供達に正しい道を教えなければ』という正義感」を認めると「ファシズムさえも肯定せねばならず」と述べておられるところの「正義感」を「戦争はいけない」ということだと考えたのです。そして、あなたは「平和主義=ファシズム」と考えていらっしゃるのかなと想像してしまったのです。しかし、確かにそれは元記事には明記されていません。その点で私の思い込みがあったかもしれません。失礼があったらお詫びします。

 しかし、この教師は、採用時に教育委員会に、憲法や教育基本法を遵守して「民主的・平和的な国家社会の有意な形成者」を育成するという内容の誓約書を提出しているはずです。したがって、「戦争はいけない」を前提として授業をし、テストを作り、採点をしていたと思います。だから彼の「正義感」は、当然「戦争はいけない」ということだったと思ったのです。もっとも、これは彼の「思い込み」でも「主観」でもなく、憲法や教育基本法の基本理念なのです。そして教師は、これに基づいて授業をする義務があるのです。

 もちろん、あなたも述べておられるように「戦争は良いことだ」と思っている生徒は一人もいなかったでしょう。またアメリカのイラク侵略が良いことだと思っている生徒も一人もいなかったでしょう。したがって、この教師が戦争やイラク侵略は良くないと教えても「教師自身の考えを独断で、生徒に教育し押し付けようとした」ことにはなりません。ただ自衛隊のイラク派遣については、おっしゃるとおり賛否両論があります。そして、あなたは「主観の問題」だといわれます。しかし、自衛隊が「戦力」であることは客観的事実です。つまり自衛隊の存在も派遣も客観的には憲法違反なのです。教師である以上、憲法違反を満点にはできないのは当然です。これは「個人の思い込みで勝手に指導する」というものではないのです。

 また、この教師は自衛隊の派遣について出題しているのではないのです。「イラク戦争についてどう思うか」と出題しているのです。昨今、イラク戦争については多くの大学入試でも出題されています。また多くの教師が授業でとりあげています。なぜこの教師だけが問題になり全国紙で報道されたのでしょう。( あなたはこの事実に興味がありませんか?)おそらく多くの人は、この教師は日教組か共産党のバリバリの活動家であるとイメージされていると思います。ところが実際は定年間近で病弱なノンポリの爺さんでした。なぜ公明党はこんな教師をターゲットにしたのでしょう。なぜ日教組か共産党のバリバリの活動家をターゲットにしなかったのでしょう。ここに公明党のお家の事情があったようです。

 それは、これを取り上げた公明党がイラクへの自衛隊派遣に自ら手を染めていたからです。そして、かくもヒステリックに取り上げられたのは、かつて平和と福祉を標榜していた彼らが後ろめたさを感じていたからだと思います。事実、創価学会の内部からの突き上げもあったようです。それが教育への介入を引き起こしたのでしょう。しかし相手が日教組や共産党ではバックが大きすぎます。それこそ血みどろの全面戦争になりかねません。そこでバックのないノンポリ爺さんを血祭りにあげて見せしめにする必要があったのでしょう。それにしても、創価学会青年部の生徒達がこの教師をつるし上げている様は、ヒトラー・ユーゲントか紅衛兵を思わせるおぞましいものだったそうです。

  ところで、あなたは平和主義とファシズムを並列に考えて、「『個人の思い込みで勝手に指導する』という意味において同じ」であると述べておられます。常識で考えれば「バカかお前は」ということになりますが、それを承知であえてこのように発言された勇気に敬意を表したいと思います。そこで私もあなたの言葉尻をとらえるのではなく、あなたの言葉の根底にあるお気持ちに共感する努力をしたいと思います。

  もしかしたら、あなたは、歴史上のさまざまな事件がしばしば「思い込み」すなわち正義感から行われたこと、そしてそれは善意であるがゆえにブレーキがかかりにくく多くの悲劇を引き起こしたことを指摘しておられるのではないでしょうか。古くは中世の魔女狩り、近くは太平洋戦争です。これはアジアの解放という正義感で始められ、何千万人という人びととが殺されました。正義感や善意とは恐ろしいものです。これのために歴史上多くの人が殺されています。

  今回のアメリカのイラク侵攻も、テロを無くして平和を実現するという善意によって引き起こされました。そのために罪のない人たちが大勢殺されているのです。そして日本も「復興援助」のためという善意で自衛隊を送っています。そのために香田さんも橋田さんも殺され、基地にロケット弾が打ち込まれ、サマワでは反日デモが起こっています。

  それを思うと、今こそ私たちは主観的な「正義」や「善意」を総点検し、事実を「ありのまま」に見つめ直す努力をしなければなりません。私なりにその努力をした時、私はやっぱり、イラク戦争は間違っていると直感します。自衛隊のイラク派遣についても、「アメリカの戦略の一翼を担っているから侵略である」などという論理はさておき、「復興支援」という言葉そのものに欺瞞を感じます。また国家財政の窮迫にもかかわらず防衛費だけが増えていくことにも危険を感じます。あなたの論理によると防衛費の増大と軍国主義の復活は「違う次元の話」ということになるかもしれませんが、やはり不安を感じます。

 哲学などで、よく「知的直観」という言葉が使われます。複雑怪奇で流動的な現実の世界は、とても固定した言葉を組み立てた論理では解明し尽くせません。たとえば民主主義の根底にある「人の命は尊いものである」という事実は論理的に証明できるものではありません。しかし、あなたも私も容易に直観できます。お互いに、立場の違いや行きがかりにこだわらないで直観を働かせば、イラク戦争がどういうものであるか、自衛隊の派遣がどういうものか分かるはずです。そして、あなたのお感じになっていることも、私が感じていることも、本音のところではおそらく一致していると思います。いかがでしょうか。

 以上、長くなってしまいましたが悪しからず。また、私の考えをあなたに押し付けることになったらお許しください。また軍事力の是非については別の機会にお話したいと思います。

投稿: 某高校関係者 | 9月 04, 2005 21:50

某高校関係者さん、コメントありがとうございました。

9月1日にコメントを頂いた時、メールアドレスが同じなので、8月8日にコメントを頂いた某高校関係者さんと、恐らく同一人物だと判断しておりましたが、それまでのイメージとは異なり、今回は丁寧なコメント・・・以上のレスを頂き、ありがとうございました。

今回の某高校関係者さんのコメント内容は、かなり密度が濃い大作だと思われますので、今回もまた、是非記事として、今度は某高校関係者さんさんのこの意見を、ここに来てくださる方にも読んで頂こうと思い、独立させます。


このコメントの日付の記事をご覧下さい。

では、ありがとうございました。

投稿: akinopapa | 9月 05, 2005 02:10

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 自衛隊派遣の肯定=戦争肯定?(笑):

« 自信がないからだな! って、あんた(笑) | トップページ | えっ!! 自衛隊の存在は違憲なので、教育では否定は当然? »