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9月 30, 2005

夢の国の夢の物語で、リアルを求める滑稽さ

某高校関係者さんから、また長い文章を頂きました。
より一層、共産・社会主義色を強くして来ておりますが、みなさん、引かずにおつきあい下さい。

話の出発点は、ある高校の教師が、中間試験でイラク戦争を問う問題を出したところ、自衛隊を肯定したものには0点、否定したものには5点の成績を付けた、そして愛知県教育委員会は不適切だと判断した、この記事です。

http://papa.air-nifty.com/neboke/2005/09/post_8ccb.html
自衛隊派遣の肯定=戦争肯定?(笑)


それが、ついに民主主義とは、ヒューマニズムとは、国家主権とはなどの、このような話しになってしまいました。(笑)
まあ、ある種の人達と語るときは、この程度の話の展開を覚悟せねばならないのでしょうね。

正直な話し、まじめに読むのも疲れますな。(笑)
相変わらず、主観的で独断判断で物事を決めつけて書いてあり、読んでいてムカムカする表現も今回は多いですしね、何となく読み疲れる文章です。
確かに、他人の思い込んだ主張の垂れ流しを、一方的に読むのは苦痛に近いものがありますからね。


さすがに平日ですから、全部読めませんし、レスは当然無理です。
ただ、こんな長文を頂いた事だけは紹介して、みなさんにも読んでもらおうと思います。
そして、やはりこのような偏った思想の持ち主が、未だに多くいる事に対して、みんなが自身で考えて欲しいと思います。

どうぞ、いろいろ言いたいことがあれば書いてください。
盛況なら、それこそ掲示板を真剣に考えます。


 

これで4度目になりますでしょうか、夜遅くまで私の拙文に目を通していただいた上、力のこもったレスをいただきありがとうございました。またレンタルの掲示板についてまで考慮いただき感謝いたします。この間、私は大いに知的刺激を受け、さらに意見を述べたくなりました。

あなたは「お互いの考え方が、出発点で違うような気がするので、話は平行線を辿るだけかも知れません」と述べておられますが、私たちは「平和主義」民主主義」という点では共通すると思います。軍国主義の本質についても、戦争が狂気であることも、アメリカのイラク侵攻が国際法に反する暴走であることも、北朝鮮へ軍事侵攻はすべきでないことも、日本のアメリカへの従属が不本意であることもほぼ一致しているように思います。ただ、その中身にほんの少しズレ、ボタン1個の掛け違いがあるだけのように思います。そこを明らかにして整理することにも意味があると思いました。



1.民主主義について

民主主義とは国民が主人であり、政府は召使ということです。にもかかわらず、政府は古代から今日にいたるまで、常に国民を騙し、抑圧し、搾り取り、最後は捨ててきました。こうした悲惨な歴史のなかで、憲法第97条が述べているように「過去幾多の試練に堪え」人類は血と汗と涙を流して闘い、ようやく民主主義を勝ち取ったのです。「人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果」とはこのことです。

従って、民主主義は、政府さらに権力というものは「避けられない悪( necessary evil )」であるという前提に立っているのです(「必要悪」とは訳さないでくださいね)。これは常識です。詳しくはトマス・ペインの『コモンセンス』を読んでください。だから国民は常に猜疑心をもって政府を見なければならないのです。そして憲法で縛らなければならないのです。これが「法の支配」ということであり、民主主義の要です。

言うまでもないことですが、「法の支配」とは、国民が憲法によって政府を支配することです。政府に憲法を「押し付け」、政府を「束縛」することです。いうまでもなく、政府が国民を支配することとか、憲法は政府と国民が日本古来の美風に基づいて仲良く打ち立てたルールである、などというものではありません。

だから、政府には憲法を守る義務があり、国民には守らせる責任があります。もちろん、これは政府にとって疎ましいものです。できれば「改正」と称して国民を騙し、自分たちに都合のよいように作り変えたいに違いありません。でも騙されてはいけません。



2.ヒューマニズムについて

そもそも民主主義の根底にはヒューマニズムがあります。ヒューマニズムとは、「人間は罪も犯せば間違いもします。しかし根本において信頼に足りる存在である。」という主義です。なぜなら人間には、根本においては正しく生きたいという心があるからです。カントはこれを「善意志」といい、ルソーは「一般意志」と呼んでいます。

ゆえに私は「人間に悪いものはない、権力に良いものはない」と考えています。従って、日本・アメリカ・中国・韓国・朝鮮の全ての国民はお互いに理解し協力し合えると思っています。しかし権力者や政府は信用できません。ブッシュ・小泉・胡・盧・金はそれぞれ個人的には立派な人かもしれませんが、権力の地位にあると全く別の動きをするものです。自らの権力をさらに強化するために国民を騙し、隠し、煽り、破壊し、抑圧します。これは歴史が証明してくれます。だから常に猜疑心を持って警戒しなければならないのです。

しかし、あなたは、私とは逆に考えておいでのようです。ほとんど無条件で政府を信頼し、国民あるいは人間に不信感をもっておられるようです。ここに根本的なボタンの掛け違いがあるようです。もちろん、それがいけないとは申しません。しかし、それはもはや民主主義ではありません。それは国家主義なのです。

どちらが正しいかの結論は保留しておきましょう。しかし、古来「墨子、岐路に泣く」といわれるように、分かれ道において最初の一歩の誤りが、やがて千里の差となるのは悲しいことです。



3.国民主権について

あなたは、自衛隊が「憲法違反かどうかは最高裁で判断するのでしょう」と述べておられます。とんでもないことです。あなたは最高裁に「最終決定権」があると誤解されています。裁判所はあくまでも「憲法の番人」なのです。最終決定権、すなわち主権は国民にあるのです。国民主権とはそういうことなのです。そして、それが民主主義なのです。

すでに下級裁判所では自衛隊が違憲であるという判決が出ています( 1973.9 長沼ナイキ訴訟第1審判決 )。しかしその後、合憲であるという判決は一度も出ていません。最高裁も「統治行為」だと言っているだけです。これは、ありていに言えば「『番人』としての責任を放棄しました」ということで、決して合憲と判断しているわけではないのです。まさかあなたは、最高裁のサボタージュが絶対であり、国民はこれに従うべきであるとおっしゃるつもりはありませんよね。

もちろん国民こそ主権者であり、最終決定権者です。この厳粛な事実を、あなたは「まさか、国民が勝手に判断するの?」「個人が独断で進めることが出来るとは、それはスゴイ話ですな」と茶化しておられます。どうか主権者としての責任を自覚してください。あなたが主権者なのです。せっかく主権者という尊い身分に生まれながら、自ら好んで政府の「奴隷」にまで身を落とすことはありません。ごまかしやサボタージュをしている政府や裁判所にカツを入れてあげてください。親が子どもの非行に責任を持たなければならないように、主権者である国民は政府の非行に責任を持たなければならないのです。



4.自衛隊について

はっきり申しあげます。憲法第9条が禁止している「陸海空軍その他の戦力」に警察権は含まれませんが、「自衛のための戦力」は含まれます。そして、はっきりと否定されています。それは憲法制定時の国会( 1946.6 )で、政府の代表である吉田首相が、「一切の軍備と国の交戦権も認めない結果、自衛権の発動としての戦争も放棄したものであります」と答弁していることから明確です。新憲法はこれを前提として議決され、制定されたのです。これは動かしがたい事実です。
あなたが主張される「自衛のための必要最小限の戦力」が許されるとしたら、ナイフ→鉄砲→マシンガン→ミサイル→原爆へと限りなく軍拡競争が続いていきます。あなたが述べておられるように「どんなに装備をしていても全てをカバーできるわけはない」からです。その例として、岸首相は自衛のためなら核兵器も許されると言っています( 1957.5)。さらに福田首相は細菌兵器も許されるとまで明言しています(1973.3 )。もはや歯止めはききません。当然、政府は自衛隊が憲法違反であることは自覚しています。だから「憲法改正」に躍起になっているのです。



5.祖国の防衛にについて

さて、Akinopapaさん、自衛隊論争はこの辺で終わって、日本が侵略された時にどうやって祖国を守るかを考えようではありませんか。

私の立場は明確です。アメリカ軍や自衛隊は不要であり、祖国の防衛は国民自身で行うというものです。なぜなら政府は悪だからです。これに軍隊を持たせることはキチガイに刃物だからです。百害あって一利なしです。
まず、政府が信用できない理由は以下のとおりです。
 1.軍隊を持たせたら独裁政治になり、やがて国民に対して牙をむく。
 2.政権を維持する為に、外敵をでっち上げ、ナショナリズムを煽り、戦争を始める。
 3.国民を守るどころか、武力を背景に国民を弾圧する。
 4.戦争によって民主主義が廃れ、日本は守る値打ちのない国になる。
 5.戦争に負けるやいなやアメリカに国を売った事実がある。
 6.一億総無責任になって、軍規が乱れ虐殺や略奪や陵辱が行われる。
 7.国民の依存心が強まり「防衛意識」の育成が阻害される。


次に、国民の力こそが信頼できる理由は以下のとおりです。
 1.人間は一番大切なものを守る時に無限の能力を発揮して奇跡が起きる。
 2.人間には思いやりがあり、他国を侵略しようという意思と能力を持たない。
 3.団結して侵略者から自国と同胞を守る時は天地の理がある。
 4.戦うことによって民主主義が磨かれ、日本は本当に守るべき国になる。
 5.一人ひとりが自らの司令官であり、誇り高く軍規が守られる。
 6.老若男女の全てが、それぞれの持ち場で縦横無尽に戦術を展開できる。


以上をふまえ、憲法第9条・12条・97条に基づいて「防衛基本法」を制定し、国民の「自衛責任」と「自衛権」に基づいて「自衛団」を下から組織し、国民自らが国を守ることを提案します。そして、政府の役割は社会保障と公共サービスという、本当の意味での「小さな政府」を目指します。警察も自治体に任せます。政府には銃後の守りに徹してもらいます。例えば、戦って死んだ戦士の骨を拾い、遺族を援助してくれるだけで十分です。少なくとも、侵略者に迎合して、祖国のために戦う国士を裏切って迫害し、遺族を差別しすることだけはやめてほしいと思います。



あなたもスイスについてよく調べてくださいました。ご存じのように、スイスの民兵と日本の自衛隊の決定的違いは、国民の組織か政府の組織かの違いです。スイスの制度は、国民を信頼し、国民の力で国を守るという点で私の立場・理念と一致します。
憲法は、第9条で明確に政府の戦力は否定し、第12条で自由・権利の保持責任を明記しているのです。第12条は抵抗権・革命権、そして自衛権と自衛責任の根拠です。当然、いざという時には国民皆兵になります。しかし、これは軍国主義のもとでの徴兵制とは本質的に異なるものです。またgoukiさんが、「国防意識」と「ナショナリズム」を「再教育」するものではないかといわれましたが、そうではなく、憲法に基づいて正しい政治や防衛が行われれば、自然発生的に正しい国防意識やナショナリズムが育ってくるものです。天皇陛下が石原知事たちに「強制はいけません」と言われたのはこのことです。


なお、国民の自衛権は天賦人権ですので政府に譲渡できるものではありません。したがって政府が自衛権の保持者を詐称できるはずがありません。国家の「自衛権」は国民の自衛権のアナロジーによるフィクションです。騙されてはいけません。考えてもみてください。ファシズムの国家や軍国主義の国家に自衛権があってたまるものですか。そのようなものは潰れたほうが国民のためです。戦前の大日本帝国が潰れたおかげで私たちは自由になれたのではありませんか。
言うまでもないことですが、祖国を守ると言う時の「祖国」は、民主主義国家としての祖国です。軍国主義国家やファシズム国家は、私たちの祖国ではありません。そのようなものは守るに値しません。それどころか私たちは力を合わせてこれを倒さなければなりません。アメリカ独立宣言で、革命は権利であり義務であると述べているのはこのことです。


何処かの誰かさんが、竹ヤリでどうやって原爆と戦うのかとおっしゃいました。いい質問です。でも、竹やりも原爆もいりません。大切なものは何か。それは、Akinopapaさんがおっしゃった「防衛意識」であり「覚悟」です。自衛隊やアメリカ軍に頼らず、国民は自力で自らを守るという決意です。これさえあれば戦術は縦横無尽に展開できます。事前に原爆やミサイルを準備する必要もありません。これらは侵略には必要でしょうが防衛には無用の長物です。祖国防衛戦の戦術は、ギリギリまで引き付けて敵を撃破しますので大量破壊兵器はいりません。もちろんアメリカ軍や自衛隊は不要です。暴力団に頼れば、やがてその食い物にされるように、軍隊に頼ればやがてその餌食にされるのは歴史の必然です。


6.誠実な外交について
外交の目的は、信頼関係を打ち立てて、平和的・友好的な国際環境を作ることです。そのためには長期的展望にたって粘り強く誠実な交渉を行うことです。その原則は以下のとおりです。
 ①政府に任せないで、互いの国民が交流を深め、下からの外交を積み重ねる。
 ②国民は、政府が権力強化のために外交を悪用させないよう、互いに監視する。
 ③第三国を敵視したり、これを取引の対象にしたりしない。
 ④常に、利益より正義を優先させる。
 ⑤国益の名のもとに特定の集団の利益を図ることなく、双方の国民の利益を優先する。
 ⑥双方の国民の利益を目指すときは、常に人類全体の利益を視野に置く。
 ⑦大国に従属することなく、自ら主体的に判断して正しく行動する。
 ⑧武力を背景とした強圧的な交渉は行わない。
 ⑨係争問題は国際司法裁判所において解決することを第一とする。
 ⑩駆け引きや、相手の弱みに付け込んだ取引は行わない。
 ⑪無償援助や借款は相手の国民への思いやりであり、取引や買収の道具としない。


こうした原則に基づいて外交を行っていれば、戦後60年の間に北方領土は還り、中国残留孤児も早期に帰還でき、竹島・尖閣諸島問題も解決し、拉致事件も起きず、米軍も日本から撤退し、日本の国連常任理事国入りも実現できていたと思います。これに対してAkinopapaさんは「それは理想だ」といわれると思います。確かに「理想」です。問題は、その理想を前にした私たちのあり方です。あなたは「あきらめよう」であり、私は「がんばろう」ではないでしょうか。間違っていたら謝ります。


北方領土返還運動を思い出してください。あれはただの反共運動でしかありませんでした。あんな姑息なことをやっていては還るものも還ってきません。だいたい戦後の日本には外交の名に値するものはありませんでした。外務省官僚の私利私欲を肥やすためのゲームがあっただけです。
また、北朝鮮の拉致事件とA級戦犯の靖国合祀事件はほとんど同時(1977年)であり両者は関係が深いことも指摘したいと思います。さらに閣僚の靖国参拝は中国や韓国・朝鮮が反対する以前に私たち日本の国民が反対すべきだと思います。なぜなら日本の軍国主義が復活して一番困るのは私たち日本人自身だからです。A級戦犯は決して英霊ではありません。日本を地獄に突き落とした悪霊です。静かに靖国神社に封印しておくべきです。これに参拝して、またぞろ悪霊を跳梁跋扈させてはなりません。


7.リアル指向かバーチャル指向か
もう一つボタンの掛け違いについて考えたいと思います。それはマスコミの「記事」についてのあなたと私の姿勢です。私は記事を読んだとき、その向こうにある「事実」はどうなのだろうと常に思います。公明党教育介入事件のような胡散臭い記事を読んだときは特にそうです。ノン・フィクション的興味をそそられ、いろいろ調査したくなります。その結果いくつかの新事実が判明してきました。公明党、創価学会青年部、教育委員会内の創価学会関係者等の関与もその一つです。
それに対して、あなたは「公明党が関与しているのが事実としても、私には興味ありません」と言ってリアルな「現実」から目を背けられます。そして「この教師が記事の通りの事をやったのなら、批判するだけです」と述べ、バーチャルな「記事」に閉じこもっておられます。私にとってはほんの入り口にすぎない「記事」が、あなたにとっては全てであり、これ以外を見ようとされません。リアル指向とバーチャル指向の差が、私とあなたとの間にあるようです。
もちろんあなたの生き方が悪いとは思いません。むしろナウいファッショナブルな生き方かもしれません。しかし、近づきつつあるファシズムと軍国主義に絡めとられていとも簡単に持っていかれないか心配です。
もっとも、あなたは「マスコミの報道を鵜呑みにして、ただ一方通行での情報で、特定の教師を批判する無礼は、ある程度ご容赦頂くしかありません」述べておられます。ここにあなたは良心と自覚を感じます。どうか、私が調査した新事実に対して、「だから何?」「それは主観すぎない」といって耳目を覆われるのではなく、リアルな「現実」に目を向けてください。


8.公明党教育介入事件について
今日の右傾化した時代にあって、ほとんどの教師が現実の問題から目を背けて受験のための詰め込み教育に逃げ込んでいます。こうした中で、例の教師が現実の「イラク戦争」について考えさせようとしたことの意義は大きいと思います。
もちろんあなたが言われるように、戦争はダメだという結果だけ教えるのではなく「何故ダメなのか」を考察させることが大切です。また、「自衛隊派遣を賛成だろうが、反対だろうが、考察を問う問題を出しているなら、結論がどうあれ、そこに導き出す過程や内容に価値がなければなりません」ということも真実です。ですから、現実のイラク戦争について考えさせようとしたほどの教師がそのことを理解していないはずがありません。また実行していないはずがありません。そう思って私は独自に調査しました。その結果いくつかの事実が明らかになりました。
そもそも論述試験の採点が機械的に「自衛隊派遣に肯定的な解答は0点、否定的な解答には5点」などということはあり得ません。事実、その後の私の調査でもありませんでした。たまたま自衛隊派遣に肯定的な解答の考察の内容が不十分であったため0点であり、否定的な解答の考察の内容が優れており読む人の心を打つものがあったため5点になっただけでした。
私は、何と、この教師が発表した「声明文」のコピーを入手しました。その中でもはっきりと「政治的立場については評価を加えることは一切せず、あくまでも文章表現、知識、見識、真摯な姿勢や努力に基づいて評価を行いました」と述べられています。また伝聞ではありますが、この事実を確認しました。さらに驚いたことに、新聞によると「日本史」の試験ということでしたが、事実は「政治・経済」の試験でした。新聞も本人に裏を取っていなかったようです。公明党、創価学会青年部、教育委員会内の創価学会関係者等の捏造したものをそのまま掲載しただけのようです。


9.教育の中立性について
少し話は変わりますが、センター試験で次のような問題が出されたらあなたはどう思われますか。


問 イラクへの自衛隊派遣について適切な説明を次の中から選べ。
  ① 日本の国益の為ではなく、国際社会に貢献するためのものである。
  ② 復興援助が目的であり、武器の使用は一切認められていない。
  ③ 憲法違反の疑いも強く、反対の運動も起こっている。
  ④ アメリカの戦略とは無関係であり、日本独自の国策に基づいたものである。
  ⑤ 自衛の為なら必要最小限度の核兵器の使用も憲法上は認められている。


 正解は③であるといっても、「考えを押し付けた」ということにはならないと思います。まして「イラク戦争について述べよ」と出題して、「イラク人はバカだから自衛隊を派遣して石油をいただけばいい、侵略戦争がいけないというのなら憲法を変えればいい」という答えを0点にしても「考えを押し付けた」ということにはならないと思います。あるいは「年金の問題について述べよ」と出題して「老人は役に立たないから年金は防衛費に回し、自衛隊をイラクに派遣して石油を確保したほうがいい」という答えを0点にしても同様です。何の義理があってこんな答えを5点にしなければならないのでしょうか。なお、これらは全く私の創作ではなく、これに類似した答えが実際にあったそうです。
また、これは試験ではありませんが、「郵政民営化」についての生徒のレポートで次のようなものもあったそうです。


「政府は、『市場の失敗』については触れず、ムダを無くして『小さな政府』を作ると言っている。しかし、社会保障や公共サービスを削れば軍事中心の政府になるだけである。削った分は防衛費に回されるだろう。イラクへの自衛隊派遣はその手始めであると思う。こうした政治の動きに私たちは反対しなければならない。」


これを「主観のみ」ということで否定するには忍びないと思います。なぜなら、こうした「主観」は、この人の実生活における「経験」の反映だからです。私たち人間は互いに経験の深いところで繋がっています。多くの人がこの生徒のレポートに共感できると思います。
まことに、あなたがおっしゃったように、全てが「自衛隊とは全く無縁の世界の出来事」ではないことがわかりました。しかし、イラク戦争同様、自衛隊派遣に「反対」と書いてあれば5点をつけてはいけないといわれたら教師は困ります。やはり、教育への介入はやめてください、ということになります。


ここで、教師は「国家の教育方針には従うべきです」というお言葉について少し言わせてください。この教師は、憲法や教育基本法に明記された民主主義・平和主義という「国家の教育方針」には忠実に従っています。この教師が従わなかったのは、アメリカのイラク侵略への加担という現在の政権党の政策に対してです。その理由はおそらく憲法第98条にあるように「この憲法は、国の最高法規であって、その条規に反する法律、命令、詔勅及び国務に関するその他の行為の全部又は一部は、その効力を有しない。」からだと思います。
教育は不偏不党であり、時の政府の政策に左右されてはならないものです。国民の税金から給料をもらっているからといって、政府の軍国主義に協力する義理はありません。教育基本法第10条の「教育は、不当な支配に服することなく、国民全体に対し直接に責任を負って行われるべきものである。」とはこのことです。これを「教育の中立性」といいます。誤解のないように申し上げますが、中立性とは左翼と右翼の中間にあって当り障りのない曖昧な態度をとることではありません。それは単なる「日和見」です。
ところで、ここで問題を一つ考えてください。もし憲法が「改正」されて日本が軍国主義・全体主義の国家になったら教師はこれに従うべきでしょうか。あなたの答えを聞かせてください。たぶんあなたと私の考えは同じだと思います。


10.イラク戦争の本質について
まず「あなたは本当に物事の本質を見抜いているのか」という私へのご質問にお答えします。イラク戦争の本質はアメリカによる侵略です。そして、自衛隊のイラク派遣は侵略への加担です。二点間を結ぶ最短距離が直線であるようにこれは明白なことです。あるイラク人は手紙の中で、自衛隊を “ US allied invading troop” と呼んでいました。これが偽らざる実感なのです。
また「自衛隊はサマワで何をしているのですか?」ということでしたので、はっきり述べさせていただきます。
 ① 侵略をしています。
 ② 物品を配って住民の歓心を買っています。
 ③ 日本を軍国化するための既成事実を作っています。
特に②は屈辱です。夫を殺しておいて、その妻に真珠のネックレスを贈るようなものです。それを見た子どもは何を思うでしょうか。人間にはやっていいことと悪いことがあるのです。サマワを撤退したオランダ軍の兵士が、自衛隊に嫌悪感を表わしていたと聞きましたが、分かる気がします。
さらに「人殺しをしているのですか? 街を壊しているのですか?」ということでしたので、答えさせていただきます。おそらく、現地の住民の反日感情を見ると、もっと酷いことをしているのでしょう。報道管制を敷いている事実がそれを証明しています。隠さなければならないことをしているはずです。マスコミの報道も、まるでかつての「大本営」のようです。
最後にあなたの「余計な個人的な主観など抜きにして‥‥‥事実だけ教えて下さい。」というおっしゃり方が気になります。あなたは主観を一切否定して、客観的事実を重んじようとしておられるようですが、大切なことをお忘れです。それは、真の実在は主観・客観に分析する以前のありのままの経験である、という事実です。例えば、蛙は解剖したらもはや蛙ではではないのです。真の蛙とは池や田んぼで元気に遊んでいる姿です。これを西田幾多郎風に言えば、真の実在は「主客未分の純粋経験」(『善の研究』) ということになると思います。つまり、私が言いたいのは、イラクを侵略しておいて、それは「個人的な主観」であり、事実は「ネプタ祭りをやって、集まった子供たちにお菓子を配っている」だけである、と言っても世界は納得しないということです。事実これは現地で大問題になりました。失礼な言い方で申し訳ありませんが、ぜひご一考ください。




 今回の議論で私自身多く学ぶところがありました。武田信玄の志についても考えることもありました。また、戦争は狂気であり、平和が大切であることは、あなたも私も意見が一致しました。最後に、他人のブログで思想を振りまいたことはお詫びをしたいと思います。また「オウムの喩え」など失礼のあったことはお詫びいたします。それにもかかわらず、私の文に目を通していただいた上、きちんとコメントをいただいたことに感謝いたします。これからも、このブログがたとえ小さくとも真実に開かれた窓でありつづけることを期待します。




名前: 某高校関係者 | 2005年9月29日 午後 11時55分



某高校関係者さんには、長文のコメントへのお礼は、言っておきます、ありがとうございました。

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コメント

全く非常にバカバカしい文章ですな。正直、こんな人間
に教育には絶対携わって欲しくないというのが最初に思
った感想(笑)。それに、思い込みだけでこれだけの文章
が書けるのであれば、教育者としてではなく文学者にで
もなったほうが良いと愚考します。

まぁ、法学部出身者の端くれとしてコメントさせてもら
いますわ・・。


>最高裁に「最終決定権」があると誤解されています。
>裁判所はあくまでも「憲法の番人」なのです。最終決定
>権、すなわち主権は国民にあるのです。国民主権とはそ
>ういうことなのです。そして、それが民主主義なのです。


 日本は間接民主制の国家です。よって、最終決定権を
持つのが国民だからといって文字通りに国民が直接何か
を決定することを国民主権というのではありませんよ。
間接民主制の国家では、立法府の人間つまり議員を決め
る選挙で意思を表明することが国民主権の具体的な内容
となります。また、司法というものは高度の専門知識と
客観的な判断力が求められるため、敢えて国民が直接は
裁かずに裁判官という専門職の方に任せているのです。
その証拠に、先日の選挙でも議員や政党の名前を書く紙
の他に最高裁判所の判事の氏名の上に×をつけるための
紙がありましたよね?。あれを「最高裁判所裁判官国民
審査」といい、違憲立法審査権など司法に対する国民主
権の具体的な内容なのです。そして、日本国憲法におい
て明確に違憲立法審査権は裁判所にあることが謳われて
いるのです。つまり、国民が主権者だからといって最高
裁判所が間違った判断をしたからだのサボタージュした
からだのといった理由で違憲立法審査権の最終的な決定
をすることなど出来ないのです。『最終決定権、すなわ
ち主権は国民にある』などと称して勝手に違憲立法審査
権の最終的な決定(仮に出来たらの話ですが(笑))をすれ
ば、その“国民”とやらがそれこそ憲法違反を問われる
ことになる訳です(笑)。つまり、国民主権とは文字通り
国民が何にでも直接最終的な決定権を持つということで
はなく、ましてや日本国憲法により主権者であることを
保障されている国民が、その憲法の規定を無視して違憲
立法審査権を行使することは決して出来ないしあっては
ならないことなのです。


『最終決定権、すなわち主権は国民にある』という言葉
をそのまんまバカ単純に言葉どおりにしか理解出来ない
程度の人間が国民主権を語るとは、全くの笑止!。仮に
大学の憲法の授業であなたの主張をまんま答案に書いた
ら、永遠に単位が取れないこと確実ですなぁ(爆)。


蛇足ながら、じゃあ直接民主制だったらどうなのか?と
問われれば、確かにそうかも知れないですねぇ。しかし
ながら、現実問題として日本は間接民主制の国家であり
おいそれと直接民主制になど移行は絶対に不可能です。
あなたは文中でスイスを例にとり、政府ではなく国民に
任せればことが上手く簡単に運ぶかのように書かれてい
ますが、スイスは独自の苦闘の歴史を歩んできた結果で
そうなったのです。有史以来の数々の侵略とそれに対す
る抵抗、神聖ローマ帝国下における自治権獲得、独特の
地形(山岳地帯)等による地域間連携の困難、様々な民族
の混在・・、等様々な歴史的要因があってああいう制度
になってるのです。それに人口がスイスと日本では圧倒
的に違いすぎます。1億もの人口を持つ日本が直接民主
制を導入する等というのは現実を知らない妄想に過ぎま
せん。たとえスイス人でも、日本に直接民主制を導入出
来るか?と質問されれば、ほぼ100%否定的な回答を
するでしょう(現にそういう回答をしていたスイスの学
者を昔TVでみた記憶があります・・)。


因みに、いかにスイスであっても他国からの侵略に対し
ては国家(連邦)で一体となる必要性を十分認識しており
ます(どこぞの平和ボケ国民とは違うのですよ!(笑))。
よって、軍隊に関する事項については他の事項とは異な
り地方や個々の国民に“丸投げ”などせず、政府による
一定のコントロールがなされるようになっておりますの
で、誤解なきように・・。


>すでに下級裁判所では自衛隊が違憲であるという判決
>が出ています(1973.9 長沼ナイキ訴訟第1審判決)。


 下級審の判決は判例とはなり得ません。そんなことも
知らないんでしょうか?。よって、このような判決の1
つや2つがあっても違憲であることには全くなりません。


>しかしその後、合憲であるという判決は一度も出てい
>ません。最高裁も「統治行為」だと言っているだけです。
>これは、ありていに言えば「『番人』としての責任を
>放棄しました」ということで、決して合憲と判断して
>いるわけではないのです。


 違憲という判断がない以上は、合憲と推定されます。
刑法で有罪が確定していない以上は無罪であるという、
いわゆる“推定無罪”の援用です。つまり、何か法的な
ことを議論する際に、「違憲という判断が出ていないの
であれば合憲」「違法という判断が出ていないのであれ
ば合法」という言い方は出来ますが、「合憲という判断
が出ていないのであれば違憲」「合法という判断が出て
いないのであれば違法」といった言い方はありえないん
ですよ。別の言い方をすれば、「決して合憲と判断して
いるわけではない」等という言い回しを使うのは、法律
を知らないためか或いは意図的に都合の悪い部分を誤魔
化すためだ!ということが推定される訳です(笑)。


>まさかあなたは、最高裁のサボタージュが絶対であり
>国民はこれに従うべきであるとおっしゃるつもり
>はありませんよね。


 サボタージュであるかどうかは、個々の見解によって
どうとでも解釈出来ますな(笑)。重要なことは、最高裁
の判断には法治国家である以上、個人だけでなく政府や
地方自治体も含むあらゆる法人がそれに従いそして遵守
する責任があるということです。従って引用部分におけ
る回答としては「国民はそれに従うべき」です。どうも
あなたは、国民主権や民主主義だけでなく、法治国家と
いうものがどういうものなのかすら理解していないよう
ですね。国民主権や民主主義の前提は“法治国家”であ
るということをお忘れなく!。

正直、あなたの言う国民主権や民主主義というのは少な
くても専門家のレベルからすれば、そして法律をかじっ
た程度の私からみても“おこちゃま”レベルです。せい
ぜい小学生相手にしか通じない理屈です。他人に“国民
主権”や“民主主義”について偉そうにお説教するおつ
もりでしたら、どこでもいいですから大学の法学部にで
も入って一から勉強し直して下さいよ。マジであんたの
文章読むに耐えないよ・・全く。 


投稿: 雷電 | 10月 01, 2005 00:27

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» 総理大臣と大統領が陰謀を企てた時共謀罪で裁くことができるか?首相が憲法違反を犯したときの罰則は? [エクソダス2005《脱米救国》国民運動]
英豪軍のサマワ撤退が確定した.自衛隊がサマワに残ることはすでに(日米の間で)確定していると推定される.その結果――自衛隊はついに1950年にGHQの指令によって警察予備隊として創設されて以来始めての「実戦」に巻き込まれることになるのである. 2転・3転していた英豪軍のサマワ撤退がいよいよ確定したようだ.日米英豪の4ヶ国が29日からロンドンで英豪軍のサマワ撤退後の体制について協議することになった.撤退は来年5月と見られているが,いよいよイラク派遣自衛隊が丸腰でサマワに取り残されることになる.(実... [続きを読む]

受信: 10月 01, 2005 23:14

» 学校の「不審者対策」と「個人情報保護」の対策 [「教育熱心な保護者」と「熱血先生」のためのブログ]
まず、左の新聞記事(資料1)をご覧下さい。  この記事は、平成16年11月18日木曜日の四国の徳島の地元紙「徳島新聞」の記事です。この記事は、匿名で自宅にかかってくる「個人情報の収集」に対しての不審電話について、注意するよう呼びかけています。  この記事....... [続きを読む]

受信: 10月 03, 2005 16:01

» 仏法は平和主義、だから仏法は「民主主義になじまない」 [創価ソリューションのお部屋]
2005-10-12 仏法は平和主義、だから仏法は「民主主義になじまない」 [続きを読む]

受信: 10月 16, 2005 01:18

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