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7 17, 2005

六韜 【第十五 文伐篇】

私を良く知っている人には今更だが、私は中国の歴史も好きな方で、小説なら宮城谷氏を始め、十六史略など何度も読んでいますし、史書の日本語訳も少しは読んだ事はあります。

その中で、2ちゃんを徘徊していたら、ちょっと六韜の話を見かけたので、興味があって読み直しました。


簡単に六韜(リクトウ)の事を説明すれば、六韜はあの太公望(呂尚)が書いた兵法書といわれます。(もちろん、正確な情報ではない)
六韜とは、「文韜、武韜、竜韜、虎韜、豹韜、犬韜」 の六つに分かれて編述されているので、そう言われております。
「文韜、武韜、竜韜」は政治関連で、「虎韜、豹韜、犬韜」は戦(いくさ)関連の話です。
現代でも「虎の巻」といいますが、これは六韜の虎韜のことを指します、少し勉強になりましたか?(笑)

それはさておき、中国漢王朝を建国した元勲の一人、名参謀「張良」も、この六韜を読み、日本の戦国時代でも、武田信玄の孫子の兵法書は有名(風林火山)ですが、他にも多くの武将がこの六韜を読んだとされています。
まあ、コーエーの歴史ゲーム信長の野望シリーズでは、アイテムとしてかなり古くから登場しておりますが。(笑)
 

ちょっと前置きが長くなりました、毎度のことですが。

そこの今日は「武韜、第十五 文伐篇」の紹介です。

文王問太公曰、文伐之法奈何。太公曰、凡文伐有十二節。
一曰、因其所喜以順其志。彼將生驕、必有奸事。苟能因之、必能去之。
二曰、親其所愛、以分其威。一人兩心、其中必衰。廷無忠臣、社稷必危。
三曰、陰賂左右、得情甚深、身内情外。國將生害。
四曰、輔其淫樂、以廣其志、厚賂珠玉、娯以美人、卑辭委聽、順命而合。彼將不爭、奸節乃定。
五曰、嚴其忠臣、而薄其賂、稽留其使、勿聽其事。亟爲置代、遺以誠事、親而信之、其君將復合之。苟能嚴之、國乃可謀。
六曰、収其内、間其外、才臣外相、敵國内侵、國鮮不亡。
七曰、欲錮其心、必厚賂之。収其左右忠愛、陰示以利、令之輕業、而蓄積空虚。
八曰、賂以重寶、因與之謀、謀而利之。利之必信。是謂重親。重親之積、必爲我用。有國而外、其地必敗。
九曰、尊之以名、無難其身、示以大勢。從之必信。致其大尊、先爲之榮、微飾聖人、國乃大偸。
十曰、下之必信、以得其情、承意應事、如與同生。既以得之、乃微収之。時及將至、若天喪之。
十一曰、塞之以道。人臣無不重貴與富、惡危與咎。陰示大尊、而微輸重寶、収其豪傑。内積甚厚、而外爲乏、陰内智士、使圖其計、内勇士、使高其氣。富貴甚足、而常有繁滋、徒黨已具。是謂塞之。有國而塞、安能有國。
十二曰、養其亂臣、以迷之、進美女淫聲、以惑之、遺良犬馬、以勞之。時與大勢、以誘之、上察而與天下圖之。
十二節備、乃成武事。所謂上察天、下察地、徴已見、乃伐之。

えっと、日本語訳ですが、ここなんか非常に分かりやすい訳を乗せてくれています。

【第十五 文伐篇】

文王が呂尚にたずねた。
文王「武力を使わないで目的を達するには、どうすればよいか」
呂尚「それには次の12の方法が考えられます。

第一は、相手の欲するままに要求を聞き入れてやれば、やがて驕りの心が生じ、必ずや墓穴を掘るようなことをしでかします。

第二は、敵国の寵臣を手なずけて、君主と権力を二分させるのです。

第三は、側近の者に賄賂を贈って、しっかりとかれらの心をとらえるのです。

第四は、相手国の君主に珠玉を贈り美人を献じ、女に溺れて政治を忘れるように仕向けたうえ、下手に出て、相手の言いなりになって調子を合わせるのです。

第五は、相手国の忠臣を厚遇し、君主への贈物は減らして、相手の結束に楔を打ち込むのです。

第六は、相手国の内臣を懐柔し、外臣を離間するのです。

第七は、相手国の野心を封じこめるために、厚く賄賂を贈って寵臣を買収し、利益で釣って職責を怠るように仕向けるのです。

第八は、相手国の君主に重宝を贈って、わが方を信頼するようにさせ、わが方に協力させるように仕向けるのです。

第九は、相手国の君主を褒め上げていい気持ちにさせ、手も足も出ないふりをして安心させ、政治を怠るように仕向けます。

第十は、謙虚な態度で相手国の君主に仕えて心をつかみ、頼りになる味方だと思わせるのです。

第十一は、相手国の有能な臣下に、内密に高い地位を約束し、重宝を贈って手なずけ、わが方に肩入れする人
間を増やすのです。

第十二は、相手国の乱臣を手なずけて君主の心を惑わし、美女や歌舞団を送って関心をそちらに向けさせるのです。

以上の12の策をすべて試みてから武力を行使するのです。つまり、天の時、地の利を考え、これなら勝てると見極めてから、はじめて軍事行動を起すのです」

最近の民主党岡田氏や、自民党の加藤の乱で敵前逃亡したコーイチ先生などの言動を見れば、この六韜を読む限り、何となく「こいつらは利用されているだけだな」そう感じますね。



第二は、敵国の寵臣を手なずけて、君主と権力を二分させるのです。

さすがは中国は、六韜の本家ですな、自民党という与党の中で、一時はYKKと呼ばれた中心人物の一人、加藤氏を手なずけておりますな。
また、保険なのでしょう、野党第一党の党首にも、きちんと自分の国に取り込んでいる辺りは、さすがですね。



第三は、側近の者に賄賂を贈って、しっかりとかれらの心をとらえるのです。

(笑)
さて、賄賂とは金品などを指すと辞書にはありますが、この場合の賄賂とは、何も物理的な金品でなくとも、対中関係におけるある種の約束、地位、名誉などあらゆるものが対象でしょうね。
そう言われれば、ついこの間、中国次官が岡田民主代表の外交ビジョンを評価していると、記事で読みましたが、まさに飴を与えて喜ばせている図式が見えますね。(笑)



第六は、相手国の内臣を懐柔し、外臣を離間するのです。
第七は、相手国の野心を封じこめるために、厚く賄賂を贈って寵臣を買収し、利益で釣って職責を怠るように仕向けるのです。
第十一は、相手国の有能な臣下に、内密に高い地位を約束し、重宝を贈って手なずけ、わが方に肩入れする人間を増やすのです。
第十二は、相手国の乱臣を手なずけて君主の心を惑わし、美女や歌舞団を送って関心をそちらに向けさせるのです。

似たようなものですね。
つまり、この文伐篇の趣旨が、武力を使わずに「目的を達するには」という話で、その場合は、相手国の内部の人間を利用する、手なずける、懐柔すると言ったやり方を述べているだけです。

あと、六韜の和訳の書かれたページを読んだのですが、どの部分の引用なのか分かりませんでしたが、最近2chで流行の言葉に以下のものがあります。(六韜もまた読み直したのは、この一説を見たから)
どなたか、ご存知ならぜひとも情報の提供をお願いします、六韜のどの辺りに書いてあったのか・・・原文(漢文)を読んでみたい。


中国の兵法書「六韜(りくとう)」
「交渉の為に隣国から使者が来て、もしその者が有能ならば何一つ与えず返せ。
 交渉の為に隣国から使者が来て、もしその者が無能ならば大いに与え、歓待せよ。
 そうすれば、隣国では無能な者が重用され、有能な者が失脚する。
 そしてやがては滅ぶ」

岡田氏や加藤氏は、相当な評価を貰っているんでしょうね。(笑)
村山氏や河野氏クラスになれば、どんな歓待を受けたのやら・・・


 
 

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コメント

六韜の和訳 は、あまり忠実な翻訳ではありません。
「交渉の為に隣国から使者が来て。。」は
文伐の5の意訳じゃないでしょうか?
5を訳すると、
(敵国の)忠臣には冷たくして、忠臣からの賄賂も冷遇する。忠臣からの使者を拘留してしまい、言い訳は一切聞かない。代わりの使者が来るようにし向ける。代理の使者には誠実に対応し、信用させる。(敵国の)君主が代理の使者を信用させるようにする。????。敵国をはめることができる。

投稿: | 9 16, 2006 13:20

どもども、コメントありがとうございます。
出来れば、ハンドルネームで良かったので、名前を教えて欲しかったです。(^_^;)>

「交渉の為に隣国から使者が来て。。」の文章は、確かにそのままズバリの言葉は無くとも、結局は文伐篇の1つ1つの趣旨を集めれば、簡単な意訳をすればこうだ、と理解出来るんですけどね。

この手の厄介な事は、人間ってのは頭の良さ、悪さ関係なく、「自分だけは特別だ」と特別扱いしてしまう弱さを持った、人間の心理を巧みに利用しているところです。

第三者から見れば「明らかに利用されている」と分かるのに、当事者に取っては自分だけは違う、自分は相手国より大事に思われている・・・と勘違いしちゃい、周囲が見えないんでしょうねぇ。

まあ何千年経とうが、人間の本質は変わらない、だからこそ、このような兵法書が、何千年経った世界でも教本になるんでしょうな。

投稿: akinopapa | 9 17, 2006 00:31

やはり部分の引用ではないんですね。
今私もBAIDUで調べていたのですが、引用部分が見当たらなかったもので。

投稿: | 9 03, 2015 18:13

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