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4月 05, 2005

阿南大使がまともな事を・・・

いや、3年ほど前にあった、中国・瀋陽の総領事館の北朝鮮脱出者の駆け込みに対し、治外法権であるはずの日本総領事館に、中国の警察官が入っても抗議せず、「追い出せ」と言った同一人物とは思えなくて・・・

当時は、こんな事も言っております。
「警備を振り切って大使館に入って来たら不審者であり、中に入れる必要はないだろう。テロのことも忘れないように。人道的問題になれば、私が責任をとる」

これは、実際に事件が発生する前に話した事で、まさか子供連れで、あれほど衝撃的な映像付きで、本当に駆け込んでくるとは思わずに、中国政府に配慮した発言だったんでしょうけどね。

中国、教科書検定で「憤慨」を表明・日本大使に抗議

 【北京=桃井裕理】中国外務省の喬宗淮次官は5日、阿南惟茂駐中国日本大使を同省に呼び、日本の教科書検定問題について抗議した。次官は「侵略を否定し、美化する右翼の歴史教科書が含まれている」とし、「憤慨」を表明した。

 これに対し、阿南大使は「日本の教科書は国定教科書ではなく、日本のように言論・出版の自由が完全に保障されている社会では、様々な思想に基づく教科書が一定の基準を満たせば出版される」と指摘した。


日経新聞 (22:06)

まさにその通りだね、よく言ったよ。
確かに、検定は文部省が行うけど、それはあくまでも、数ある教科書の一定の水準、方向性を定めたもので、特定教科書だけの問題じゃないんですよね。

だいたい、他国がよその国の教科書の内容に対して、大使を呼びつけて怒るとは、どういう事だろうね。
そもそも、靖国神社にしてもそうだけど、中国は未だにお殿様気分で、他国に対して内政干渉行為そのものに、鈍感になっているんではないか、干渉するのは当然だと思っているんでは無いでしょうか。

中国が「強い憤り」表明 阿南大使に

 【北京5日共同】中国外務省の喬宗淮次官は5日、阿南惟茂駐中国日本大使を外務省に呼んだ。中央テレビによると、喬次官は日本の中学校教科書検定について「中国側の再三の申し入れにもかかわらず、歴史をゆがめた教科書を認定した」と述べ、「強い憤り」(同テレビ)を表明した。
 阿南大使は5日、喬次官に検定に関する説明を行った上で「中国の愛国主義教育が、中国の若者に反日感情をもたらしている」と述べた。
 喬次官は「問題の本質は、日本が軍国主義による侵略の歴史に正しく向き合い、若い世代に正確な歴史教育を行えるかどうかだ」と強調。
 その上で、日本の右翼勢力が侵略戦争の「美化」を図っていると指摘し、「人類の正義と良識に対する挑戦だ」と糾弾した。



共同通信

これまた、阿南大使の指摘は正しい。
昨年の、サッカーアジアカップの、重慶をはじめとする、中国国民の日本選手に対する態度は、明らかに異常でした。
アジアカップとは言え、中国が開催する国際競技ですから、中国政府はメンツに掛けても、この大会の運営を無事に終了させ、北京五輪開催へのアピールにしたかったはずです。

たしかに、反日感情である程度市民が抗議するのは、黙認しても致し方がない、そんな予想はしていたかと思いますが、まさか暴動になるほどの抗議活動は、さすがに中国政府も慌てたと思いますね。
実際に、すぐに国民に冷静になるように報道したり、あからさまに反日運動を行っている、WEBサイトも閉鎖させましたし。
それでも、最後まで収まらず、中国政府の国民に対するコントロールが正常に動作しませんでした。


今回も、スーパーを襲ったりする若者は、天安門事件以降の江沢民チルドレン世代で、強烈な反日教育を受けた結果、事もあろう事か、ある特定の民族、国の店を暴動で襲うと言う、国際社会では信じられない事件を引き起こしてしまった。

これも、中国政府が意図する以上の行動結果だろう。
何せ、中国はこの間、国家分裂法と言う強烈な法律を可決したばかり。


これにより、意見が別れていた台湾の国民が、一致団結してしまうという予期せぬ結果を生み、また、せっかくEUが武器輸出を解禁してくれそうな雰囲気だったのが、イギリスなどが、この法案に反対して凍結を表明したりして、国際的にイメージが下がっている最中です。
ただでさえ、北京五輪開催に反対する声もあり、今、外交問題が絡んでいるとは言え、市民が暴動を起こして、無関係の企業や店を襲うなどの事件が、今後もあるようでは、中国としては絶対にダメージが大きすぎるので、避けたいに決まっています。

ですから、阿南大使の指摘は、まさにその通りで、行き過ぎた反日教育は、共産党一党独裁という政治体制においても、住民の統制や制御が上手く働かないと言った、危険性をはらんでしまっているので、早急に対策を立てるべきなんです。
これは日本だけでなく、中国にとても大事な事で、それを阿南大使は指摘しただけです。
そもそも、他国の教科書に文句を言う前に、自国の行きすぎた教育を見直せっての。(笑)


これに対して、中国側からは繰り返して「問題の本質は、日本が軍国主義による侵略の歴史に正しく向き合い、若い世代に正確な歴史教育を行えるかどうかだ」などと返して来るとは、お手上げの部分はありますね。
これに対して、阿南大使も「民主主義国家として、歴史と正しく向き合って、正確な歴史を教育していると信頼している」とでも言い返してやっていれば、最高だったんだけど。

あと、どこの部分が「美化」しているんですか、と聞いてみたいですね。
自国の国民を3千万人も殺した事を、大躍進・文化大革命などと称していますが、これは美化に当てはまらないのかとかね。(笑)


 

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