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12 26, 2004

たかがビラ配りだが・・・その3

12月26日付けの「たかがビラ配りだが・・・その2」に、青龍さんが丁寧にコメントを返してくださいました。
青龍さん、コメントどうもありがとうございます。
長くなりましたので、こちらで扱いたいと思います。

 丁寧な対応ありがとうございます。
 いくつか気になった点があったのでその点についてコメントさせていただきます。

 まず、構成要件に該当する=法を侵しているというの少々乱暴なように思います。例えば、正当防衛で加害者を傷つけてしまった場合でも、傷害罪の構成要件には該当しますが、これを以て、正当防衛をした者が法を侵しているとは言わないでしょう。
 今回の判決においても、構成要件該当性は認めましたが(私としてはこの点に少々疑問があるのですがそれは置いておいて)、行為の態様や表現の自由への配慮から違法性を阻却している以上、これを以て法を侵していると評価するのは少し疑問です。
 これまでの社会一般の理解についてみても、住居侵入罪が制定されてから今日に至るまで、単なるビラ配りや訪問行為が住居侵入罪に当たるとされた事例はほとんどありません。今回被害届を出した防衛庁も自衛隊員募集のビラを集合住宅に配っていたことが裁判で指摘されています。これらの事実からいえるのは、そもそもビラ配りや訪問行為が住居侵入罪に該当するという認識は世間一般では共有されていないということだと思います。
 とすれば、ビラ配りは原則として違法行為だから、住民の一部から注意されたら、いったん止めるべきだという主張は成り立たないのではないでしょうか。

 次に、住民の多数決などで許可を得ればいい、とされている点ですが、そうすると、多数派は反対だが少数派は容認という場合、依然として住民の外部からの情報にアクセスする権利を侵害する点では変わりないのではないでしょうか。特に、今回の事例の場合、容認派がその意思を他の居住者に表明することがそもそも困難なように思います。
 つまり、多数決による許可が必要だとすることは、その集合住宅の居住者は自らがそのようなビラを受け取ることを是とすることを表明しなければ、情報に受動的にアクセスすることはできないということになり、知る権利という観点からも疑問が生じます。
 結局、情報を受け取ることを是とする住民の権利・情報の発信者の権利と、情報を受け取りたくない住民の権利をどのように調整するのかという問題に帰着すると思うのです。そこで、重要なのはこのビラ配りによって侵害される住民の権利・利益とは具体的にどのようなものかということです。これをどう捉えるかによって、調整のあり方も変わってくると思うのですが、akinopapaさんはどのようにお考えでしょうか?
(少々長くなってしまったので、私のBlogでもう少し掘り下げてみたいと思います。)



投稿者: 青龍 (12月 26, 2004 11:00 午前)


前回も言いましたが、私は法律の専門家ではないので、この辺りの解釈がよくわかりません。



構成要件に該当する=法を侵しているというの少々乱暴なように思います。

裁判では、刑事罰に処する程度の違法行為ではない、との判断だったと思いますが、これは我々素人が理解するに「違法行為ではあるが、罪を問い、刑事罰を与える程ではない」と理解しましたが、これが違う認識なのでしょうか?
簡単に言えば、前回のキャッチボールを例に出せば、ボールを取るために、仮に無断で侵入したとしても、住居侵入に該当はするけど、逮捕して刑事罰に処するほどの違法性までは、認められないなぁ、と同じ印象なんですか。

まあこの辺は、私は無罪がおかしい判断だと思っていますので、これは枝葉の部分になりますので、それほど拘りませんが、構成要件に該当しているのに、法を犯しているとは言えないのでは、という問いかけそのものに、疑問があります。
「違法である=刑事罰が必要」という認識であれば、確かに少々どころか、かなり乱暴だと自分でも思いますが。

法律専門家の解釈では、「無罪=法を犯す行為は無かった」となるのでしょうか?

ちなみに、正当防衛成立には、きちんと構成要件が存在しますので、この場合に持ち出す例とすれば、不適切かと思いましたので、あえて返事はいたしておりません。

 


ビラ配りや訪問行為が住居侵入罪に該当するという認識は世間一般では共有されていない

えっと、この辺はややこしいと思うのですが、私の認識が世間一般とは断言しませんが、「犯罪に該当しない」と「犯罪として刑事罰で処する程度ではない」とは、私の中では大きく違うのです。
また、「犯罪として刑事罰で処する程度ではない」であっても、その規模や内容によれば、「犯罪として処罰する行為だ」と認識するのです。

余談ですが、この間TVの法律番組で、正月に御とそを未成年に進めた場合、いくら芽出度い行事であっても、お酒を進めた者も飲んだ者も、違法行為であると、弁護士が有罪を出しておりました。
観客やゲストの多くが「エッー」と反応していましたが、弁護士が4人ともそうだと判断するのであれば、違法であることは間違いないでしょう。
しかし、私はこのケースでは仮に違法であっても、社会通念上、刑事罰に処されるほどとは思えない、という認識です。
ただし、度を越えた飲酒、常習性など悪質だと認められれば、もちろん、刑事罰に処すべきとなります。

ビラ配りも、これも同様の感覚ですが、どうでしょうか。


私も、社会通念上、ビラ配り程度でいきなり住居侵入を適用すべきとは思わない、などに近い内容を書いている思います。
話が戻ってしまう感じですが、住居者が拒否をしたのにも関わらず、続けた場合はどうなんだろう、という話でしたよね?


 


ビラ配りは原則として違法行為だから住民の一部から注意されたら、いったん止めるべきだという主張は成り立たない

私は、ビラ配りの行為が悪いとは言っておりませんし、ビラ配りを目的に、住居に侵入するにも、無断で入る行為についても、何もない状態では問題にしておりません。
何度も言いますが、住居者が拒否、注意をしたあと、その行為を続けた場合にも、違法行為として成り立たないのか、という疑問です。

仮に、住民から注意を受けても、ビラ配りなら止めなくても良い、が成立するならば、住居者側は彼らを止めさせる方法を持たないのでしょうか。


くどいようですが、何度も言いますが、あくまでも、私の認識と主張は、1度のビラ配りは、違法ではあるが、世間一般の常識で、処分されるほどの犯罪ではない。
しかし、住居者が拒否した後の住居侵入に関しては、刑事罰の処分も妥当ではないかとの認識です。
個人的には、彼らは逮捕された後も反省した様子は無く、商業ビラがあるので自分だけは不当だとか、言論の自由を侵害された、国家権力による横暴だと、自分達の主張だけを繰り返したようですし、自らの行為の反省も無いのですから、2度目であっても十分に犯罪として処分する条件を満たしていると判断しました。


 


住民の多数決などで許可を得ればいい、とされている点ですが

住居者に許可を得られれば良いと言っただけで、その集合住宅が許可をする判断基準の問題で、それが多数決なのか、少数意見尊重なのか、理事会(長)一任なのかは、この場合全く関係ないと判断しても良いと考えます。

多数意見とは、青龍さんが記事の中で「居住者の多数意思としての正式な抗議や拒絶はなされていないのだから、ビラ配りはなお平穏な態様でなされたものとして「正当な理由がない」とはいえず構成要件該当性は認められないと解すべきでしょう」と述べておられる事に対し、ビラを配られる側の住居者が、多数意見(これを私は正式な抗議と表現しています)を求めるのではなく、ビラを配る側が多数意見(これを居住者の許可と表現しています)を求めるようにすべきである、という考えであるだけで、この点を指摘するのはおかしくありませんか?

つまり、片方では「多数意見としての抗議」が無いのだから問題なしと判断し、片方では「それでは多数意見としての許可を得られれば良いのでは」と返せば、多数決では少数意見が無視されるので問題がある、という解釈であるなら、まさに矛盾しているように思えますが。


 


報を受け取ることを是とする住民の権利・情報の発信者の権利と、情報を受け取りたくない住民の権利をどのように調整するのかという問題に帰着すると思うのです

大げさに書いてありますが、本当に情報の制限をしていると思われますか?

例えば、原則的に集合住宅では、「居住者、関係者以外の立ち入りを禁止します」や「セールス、訪問販売お断り」という看板や掲示物が、何処かにあるケースが多いかと思いますが、「自分の家は、セールス大歓迎なのに、これでは自分の権利が侵害されている」と訴えて、社会的に通じる概念と思われますか?

自分が情報を求めるならば、現在の日本の社会では、自由に何でも出来る社会です。
自分でインターネットを利用するのも、自ら、広報や情報雑誌などで情報を拾い、利用することができるわけです。
ただ、自分のポストに自分が許可する情報が入ってこないのは、権利の侵害だと単純に言えるのでしょうか?

とても、住居侵入を庇護するだけの理由にはならない、個人的にはそう思います。


 


重要なのはこのビラ配りによって侵害される住民の権利・利益とは具体的にどのようなものかということです
akinopapaさんはどのようにお考えでしょうか?

一口にはとても言い表せないでしょうな。
立場、条件、環境によってそれぞれ変わってくるでしょうから。
例えば、この件に関して言えば、被害者は自衛隊官舎ですし、加害者はその立川自衛隊監視テント村という、被害者から見れば、不気味なストーカーのようなものでしょ?
自分達の知らない人間が、自分達を敵視する団体が住居に入ってくる、ビラを配る内容が、自分の夫の仕事に関す事、政府のこと、政治のことなんでしょ、拒否するに十分な条件はそろっていると思いますけどね。
おまけに、自分達の行為を正しいと信じる集団ですから、ビラの内容以前に、「怖い」という精神的な感情があっても、全く不思議じゃないし、住居人の権利を守ることになると思いますよ。


そもそも、ビラ配りが、住民の公益の損失をしているかどうか、必要なのでしょうかね?
自分の住居に、見知らぬ人間が、勝手に入ってくる上に、思想上自分とは相容れないものを書いたものを配っている、その状態で「イヤだ、入ってくるな」と居住者が拒否するのが、そんなに理由が必要なのですか?

私だって、理由なんて以前に、自分の知らない人間が、思想的なもしくは政治的なビラを配るだけでも、感情面で拒否しますけど、それって私の公益を存している、と証明しなければ、自分の住居なのに、他人の侵入を拒否できないのですか?
「思想の自由」を守るのはよいですが、権利を守るには受ける側の権利も、きちんと考えて欲しいですね。


 

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コメント

 コメントがかなり長くなったので、Blogの方に掲載しました。よろしければ、また感想をお聞かせください。

投稿: 青龍 | 12 28, 2004 00:37

こんにちは。
 >自分の住居に、見知らぬ人間が、勝手に入ってくる上に、
集合住宅の共有部分・・・廊下とか階段・エレベータなんかですかね・・・に見知らぬ人間が入ってくるのは、極々フツーだと思います。
マンション入り口で暗号キー入力しなければ廊下にも入れないようなところでも、その様な共有スペースで出会う人間のほとんどを見知っているケースはまれでしょうね。

>思想上自分とは相容れないものを書いたものを配っている、
>その状態で「イヤだ、入ってくるな」と居住者が拒否するの
>が、そんなに理由が必要なのですか?
集合住宅の共有スペースへの進入を拒否する理由が思想信条だとするならば論外ですね。
まさに民主主義と対極にある思想の持ち主と言えましょう。さぞかしキムジョンイルと気が合うことでしょう。
いや、拒否したい気持ちになるのはいいんです。
おまえら入ってくるな!そんな物配るな!と言うのもOKです。なんせ日本は民主主義国家なんですから。
しかし、逮捕&裁判なしで75日の拘留ですよ。
警察権力がここまでのことをやってもマスメディアはおとなしいもんで、もはや世も末ですね。
まるで北朝鮮の出来事のようだと思いませんか?
脱北者が政権批判を密告されて3ヶ月間強制労働させられたとか言ってた番組を観たことがあります。
そっくりですね。

申し訳ありません。気分を害されるような表現をしている自覚はありますが、無視されぬための方便とお許しください。

最後にもう一点
「思想的・政治的ビラを配る」ことを感情で拒否されるそうですが、カラオケボックスのポケットティッシュ配りなどと比べてどうでしょうか?
そしてその差は何に起因するのでしょうか?
もし解説いただければ幸いです。

投稿: yam | 1 05, 2005 01:00

こんにちは、 yamさん、コメントありがとうございます。

>>申し訳ありません。気分を害されるような表現をしている自覚はありますが、無視されぬための方便とお許しください。

かなり恣意的な挑発ですね、表現が失礼以前に、相手を挑発しようとする態度そのものが、非常に傲慢に感じます。
ここは掲示板ではありませんので、記事の内容に反論をされるのであれば、言葉遣いにも気を付け、さらに具体的かつ論理的にお願いします。


>>マンション入り口で暗号キー入力しなければ廊下にも入れないようなところでも、その様な共有スペースで出会う人間のほとんどを見知っているケースはまれでしょうね。

これは何に対する反論なのでしょうか?
「見知らぬ人間が入ってくるのは、極普通の事」と「見知らぬ人が入って来る事が正しいのかどうか」とは全く別次元の話しですね。

ただ、エレベーターホールでも、見知らぬ人がいても普通なので、ビラ配りに限らず、関係者以外が立ち入ることは問題ないじゃないか、とのお考えであるなら、この文章の意味は理解できます。
ただしその時は、なぜその理論が成立するのか、論理的に説明をお願いします。


>>さぞかしキムジョンイルと気が合うことでしょう。

何だか、感情論のオンパレードですね。

要するに、共有区間への立ち入り拒否は、住居者として当然の権利かどうか、を取り上げている発言に、その点の論議をせずに、共有区間の立ち入りは、住居者は拒否できないと言う、あなたの考えを機軸として、民主主義ではないとか、金総書記を持ち出していますよね。
論点が完全にズレております。

>>おまえら入ってくるな!そんな物配るな!と言うのもOKです。なんせ日本は民主主義国家なんですから。

早い話、このように、あなたも自身も私の思想の自由を認めており、それを理由に、立ち入りを拒否すると言う意見に対して、それは民主主義の対局と批判している時点で、矛盾しているんですよ。


>>逮捕&裁判なしで75日の拘留ですよ。

75日は確かに長いと私も思います。
しかし、拘留期間が長かったので、住居侵入罪に対し、無罪が言い渡されたわけではありませんよね。
拘留期間が不当に長かった事と、住居侵入罪で逮捕した事は無関係です。
ここを感情的に、ごっちゃにするので、問題の本質を見失うのです。

あなたの意見は、このような論点のすり替え、ズレが非常に多いように見受けられます。

>>カラオケボックスのポケットティッシュ配りなどと比べてどうでしょうか?
>>そしてその差は何に起因するのでしょうか?

ポケットティッシュ配りは、私は繁華街などで渡された事はありますが、住居に入り込んでポストに入れるものなんですか?
まあ仮にそうだとしても、私は基本的に同じだと思いますよ。


これは何度も何度も何度も言っておりますが、ビラ配りそのものが悪いと言った事はありません。
「関係者以外立ち入り禁止」の場所に立ち入り、住居者から拒否、注意を受けた場合の事です。
これは、政治や思想ビラに限らず、ピザ屋もアダルト、090金融など全て同じです。


投稿: akinopapa | 1 05, 2005 18:32

早速のコメントありがとうございます。
傲慢とのご指摘に率直に反省しつつ、改めて「具体的かつ論理的に説明」を試みたいと思います。

まず、akinopapaさんの主張の核心は

 1.自分の住居に、
 2.見知らぬ人間が、勝手に入ってくる上に、
 3.思想上自分とは相容れないものを書いた
   ものを配っている、
 4.その状態で「イヤだ、入ってくるな」と
   居住者が拒否するのが、
 5.そんなに理由が必要なのですか?

にあると解釈しました。

これに対し、
1.「自分の住居に」 を、今回の事件の実情に即して 「集合住宅の廊下・階段等の共有スペースに」 に敢えて指摘せずに書き換えた上で、
2.「見知らぬ人間が勝手に入ってくる」 は 「至極普通のことである」 と指摘しました。もう少し判りやすく表現するならば、
「その集合住宅の一住人の知らない人間が、その住人に断ることなく入ってくることは、なんら問題のないことである」
という指摘です。
 集合住宅内に入ろうとエレベータホールに入ってきた人間に対して、ある住人が、その住人にとって見知らぬ人物であることや、(その住人に断りなしに)勝手に入ってきていることを理由に立ち入り拒否することなど、私の一般常識では理不尽以外の何物でもありません。

#何らかの理由で不審者だと思えば「どちらをお訪ねですか?」
#と聞いてみるとか、あるいは黙って遠巻きに行く先を確かめる
#とかすることはあるかもしれませんが。

というわけで4項の「いやだ、入ってくるな」の理由は3項の思想信条に合わないこと以外になくなるわけです。

・・・まだまだ長くなりそうです。誤解されようのない文章を書くには更なる記述と推敲が必要とは思いますが、掲示板じゃないとのご指摘もありました。
このままダラダラ続けていいものかどうか、あるいは、きっちりトコトン書くべきかご指導いただければ幸いです。

投稿: yam | 1 06, 2005 00:34

yamさん、コメントどうもありがとうございます。
こちらこそ、先ほどは失礼しました。

>>akinopapaさんの主張の核心は

確かにそう言いましたな。
これは、ビラ配りによって侵害される住民の権利・利益、つまりは侵害される公益性が無いので、正当であると言う主張に対する反論意見として述べました。
住居者の感情論であっても、それは十分に理由に値するのではないか、と言う事です。


ただまぁ、私の主張の中心は
(1)ビラ配りだけで逮捕、起訴される事は無い
(2)しかし、住居者に断りもなく侵入するのであるから、住居者から拒否、注意された場合は、直ちにやめるべきである
(3)住居者、もしくは管理者(今回のケースでは防衛庁)から許可を取れば、また続けても良い。
(4)2で住居者から拒否、注意を受けてもなお、続けた場合は、逮捕、起訴もあり得る。

こんな感じです、出来ればこちらに意見を貰えれば嬉しいなっと。


>>2.「見知らぬ人間が勝手に入ってくる」 は 「至極普通のことである」 と指摘しました。もう少し判りやすく表現するならば、「その集合住宅の一住人の知らない人間が、その住人に断ることなく入ってくることは、なんら問題のないことである」


この部分が私には理解できません。
「知らない人間が大勢いるという現状」と、「住居地域に無関係な人間が立ち入る」とは、見かけは同じでも、中身が全然違い、比較以前の話だと思っております。

「○○の状態が、極普通の状態」→「だから、○○の状態には問題ない」
という論法が成立するなら、社会はむちゃくちゃになりますね。(笑)


>>ある住人が、その住人にとって見知らぬ人物であることや、(その住人に断りなしに)勝手に入ってきていることを理由に立ち入り拒否することなど、私の一般常識では理不尽以外の何物でもありません。

この辺は、論の出発地点で大きくズレているので、もはやどうしようもないのかも知れません。
「単なる見知らぬ人」と、「外部の無関係の人間が、勝手に入ってくる」のでは、別次元の話なのに、あなたの場合はごっちゃになってしまっている。
あなたの論理では、学校も会社でも、もはや見知らぬ人間が入り乱れる場所であれば、そこは誰でも出入り自由であると言っているのと同じなんですよ。(だって、集合住宅だけに該当するような説明もないし)
私から見れば、そこを混同するあなたの「一般常識」とやらが、非常に危なっかしいものだと感じます。

>>きっちりトコトン書くべきかご指導いただければ幸いです

別に掲示板でないので、論議をするなと言うつもりはないのですが、内容によります。
yamさんの場合は、ビラ配りに特化された話ではないので、他の方たちとは視点が違うので、ある意味面白いのですが・・・

どうも論点がズレている気がするんですね。

せめて、「見知らぬ人が普通の状態」であれば、そこから「部外者の立ち入りでも問題ない」に話がなるのか、そこから分かるように話してくれませんか?

投稿: akinopapa | 1 06, 2005 03:05

はじめまして。
法律は素人ですが、意見を書かせてください。
青龍さんのご意見の補足のようなものになると
思います。

 共同住宅型の自衛隊の官舎や企業の社宅については、
管理者と住民の間で利害の食い違いが存在する場合が
想定されます。

 たとえば、企業の社宅の共用部分のポストに
その企業の労働組合や、地域の合同労組などが
労働条件の向上のために労働組合に入りませんか、
というようなビラを入れようとした場合、
経営側の人間である管理人はダメだと意思表示することが十分考えられます。

 この場合、ホンネではビラを読みたいと思う
住人が居ても、それを会社側に表明しなくては
ビラが読めないというのでは、不利益取り扱い
される危険性を犯すことになりますから、
管理者に対して意思表示することなしにビラに
接し得る状態でなければ、知る権利を実質的に
保障できません。

 今回の事件も、客体が自衛隊の官舎で、
ビラのテーマが自衛隊のイラク派遣ですから、
上記と全く同様のことが考えられます。

 また、立ち入った場所が、商業目的を含む
他の目的の人々が立ち入っていることが、
社会通念上も、当該の官舎のこれまでの運営上も
許されてきた共用部分ですから、
ビラを読みたくない、ポストに入れて欲しくない
という意見を持つ住民の側の侵害された権利は
非常に低いと考えられます。
この場合の住民側の受忍限度を考える際の
比較対象は、ビラ撒きする側の言論表現の自由だけでなく、
官舎に居住している他の自衛官・家族の知る権利も入ってくることになります。

居住者の利害に関わりのあるテーマのビラを
共用部分のポストに入れるために、
最小限の時間・様態で立ち入ることまでを住居侵入罪で罰することが、
結局は保護されるべき法益の当事者である居住者の知る権利を損ねるものである所以です。

 以上から、官舎や社宅の共同住宅の共用部分において、
居住者と雇用先との関係に触れるビラを配布する
ことについては、
まさに居住者の権利のために、
住居侵入罪の適用について特に慎重であるべきだと私は思います。

投稿: Wolfwood | 1 10, 2005 23:27

Wolfwood さん、コメントありがとうございます。

現在、仕事が手一杯で平日にはほとんど時間が取れません。(今日も先ほど帰宅したばかり)

ですので、せっかく頂いたコメントに全て返事が書くことが出来ませんが、お許し下さい。

ただ、少しだけ返事をさせて頂きます。
一部分しか取り上げられないので、参考程度なのですが。

>>居住者と雇用先との関係に触れるビラを配布することについては、まさに居住者の権利のために、住居侵入罪の適用について特に慎重であるべきだと私は思います。

誤解しないで頂きたいのですが、何も、ビラを配るので侵入したから、即逮捕だ、などと私は申しておりません。

ビラを配る事を「免罪符」として、関係ない人間が、好き勝手に他人の敷地内を出歩くのは、如何なものでしょうか。


「関係者以外は立ち入り禁止」と看板のある場所で、しかも他人の土地に入り込むのですから、住民が拒否、抗議した場合は、正式な手続きを取るのが常識だろう、と言う話です。
これは、商業ビラだろうが、募金活動であろうが、同じ事です。
政治的なビラだけが、特別な立場だとは思いません。

住居侵入罪の適用は慎重であるべき、これには基本的には異論はございません。
ただし、ビラ配りが名目であれば、住民から抗議されても、住居から退去しなくとも良い、と言う解釈では、住民の私的領域への配慮は、誰が守ってくれるのでしょうか?

今回の判決で、多くの方がブログでも述べられておりますが、まさに「ビラ配り程度」という感覚なのです。
注意されても止めない、ビラを配っていれば、そんな横柄な態度も当然だ、とも読めてしまい、非常に怖い気がしています。
そこだけは、是非とも留意して欲しい点です。

投稿: akinopapa | 1 12, 2005 00:09

akinopapaさん、レスありがとうございます。

確かにビラ撒きは口実、目的は立ち入ること、という場合は問題がありますね。

ただ、今回の立川の場合は、裁判でも目的はビラ撒きであったことは認定されています。

そこで、「住民」から抗議された場合、どう行動すべきか?というところが焦点ですね。

私は政治的ビラだから特別だという意見ではなく、労働組合のビラなど、共同住宅の管理者側と住人の間に利害の違いがある場合の、その利害の違いに関わるビラの場合については、抗議を受けても、配る側が敢えて配り続けるという選択をすることには理由があるのではないか、という意見なのです。これは「たかがビラ」という考え方とは違います。むしろ「ビラだからこそ」という感じです。

管理人も含む「住民」に、当該ビラのテーマについて利害や意見の違いがあることが想定される場合
(この事件の場合は、イラクに住民を派遣しようとしている側の防衛庁サイドである管理人と、
派遣されるかも知れない自衛官・家族)
管理人等一部の住民から抗議を受けたとしても、
ビラを受け取りたい住民もいるかもしれないと想定することには、理由があるのではないでしょうか?

 一般の共同住宅ではなく、雇用関係という非対称な力関係のもとでの共同住宅である点を考慮に入れると、管理人を含む「住人」を一括りにはできないと思うのです。

 では、お仕事がんばってください。

投稿: wolfwood | 1 12, 2005 14:09

wolfwoodさん、コメントありがとうございます。

ここのコメントも、かなり多くなったので、最近は本文を書いていないので、単独に本文であちらで扱います。

よかったら読んでください。


投稿: akinopapa | 1 13, 2005 01:13

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