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12月 14, 2004

今更ながら、北朝鮮のウソ

横田めぐみさんの遺骨では無かった事が、正式に報告されたようですね。
DNA鑑定では、通常は核DNAを使うそうですが、核は1細胞に1つしか存在しないので、かなり損傷の激しい骨だったらしいので、核が取れず、さすがに科研では鑑定が出来なかったようですが、帝京大では核ではなく、1細胞中に多数存在するミトコンドリアを使って、DNAによる鑑定を行ったとか。

北朝鮮でも、核DNA鑑定方式は知っていたので、測定不可能な骨を出して来たのでしょうけど、日本のDNA鑑定能力を甘く見ていましたね。
もっとも、ここまでバラしちゃうと、また次回にごまかされるかも知れませんが、ミトコンドリアのDNAは、核DNAと違って、そのDNAを見て本人かどうかを見分ける事が出来ないそうです。
TVで見た話しに寄れば、100人中5人程度の確率で、ミトコンドリアDNAが一致する人が存在するそうで、核を使えば、DNAが一致すれば、それは99%以上の確率で本人だと断定出来るそうですが、ミトコンドリアの場合は、DNAが一致しても、本人かどうかは断定出来ないものだそうです。
しかし、言い換えれば、100人中5人程度同じDNAを持つはずなのに、全く一致しない=本人ではない、と言う事が判るそうで、今回はこれを使って、本人ではないと断定したようです。


写真もウソ、遺骨もウソ、今度はめぐみさんの旦那さんもウソ、こんなオチになりそうですね。(笑)

めぐみさん「遺骨」別人と正式鑑定 横田さん夫妻、安堵 「希望もっていける」

松木さんも別人5人分
 北朝鮮側が提出してきた拉致被害者、横田めぐみさん=拉致当時(13)=の「遺骨」とされる骨を、「別人のもの」と鑑定した帝京大学法医学教室は十三日、めぐみさんの拉致事件を捜査している新潟県警に正式な鑑定書を提出した。警察庁は同日、めぐみさんの両親に結果の概要を口頭で説明した。
 説明を受けた後、会見した両親によると、鑑定は二回の再検査も含め計三回実施され、いずれもめぐみさんとは別の二人のDNAが抽出された。骨に関しては骨相学に基づく鑑定も進められており、両親には「結論はまだ出ていない」と説明があったという。めぐみさんの夫とされるキム・チョルジュンさんが“本物”かどうかや、新たに提供されためぐみさんの写真、自筆とされるメモについても、鑑定が続けられているという。
 正式な鑑定結果を聞いためぐみさんの母親、早紀江さん(68)は「はっきりしてよかった。きっと生きている。希望をもって進んでいける」と語り、父親の滋さん(72)も「正式な鑑定が出たことで交渉に有利になると喜んでいる」と話した。
 一方、松木薫さん=同(26)=の「遺骨」の可能性があるとして提供された骨についても、警視庁は、別の五人分の骨だったとする鑑定結果を松木さんの家族に伝えた。
 骨のうち四人分はDNA鑑定で松木さんとは「別人」と判明、もう一人分についても別の鑑定で「別人」と分かった。


(産経新聞) - 12月14日2時50分更新

その前は、写真が合成写真だって、簡単にばれていましたしね。(笑)
今回の一連の経過は、半分以上呆れて眺めていましたが、北朝鮮のいい加減な態度は、もはや何ともならんでしょう。

どう捉えるのか難しいのですが、金総書記がそのような指示を出したのか(誰の骨でも良いから送っておけ等)、それとも、彼は小泉氏との会談では、ましな資料を出そうと思っていたが、国に帰れば、反日勢力がそれを許さない状況になっていたなどの、金体制が緩んで来たと見るのか。

もちろん、前者であれば、金総書記だけを非難すれば済みますが、後者であれば、統制の外れた独裁政治ほど怖い物は無いので、危ない傾向ですけどね。
ただし、どちらにせよ、ここまで来れば日本は北朝鮮には、もっと厳しい態度を取るしかないと思いますね。


 
世論調査でも、7割の国民が経済制裁を支持しているとか。
ここまで支持されているなら、小泉さんも(経済制裁を)やりやすいと思うんだけどな。
現時点では、あくまでも北朝鮮側の対応を見極めて、なんて表現していますが、政府がグズグズしていれば、日本国内でこれは他人の遺骨だった、と怒りの声が高まれば、北朝鮮の事ですから、仮に拉致された方々が現在生き残っていても、彼らを急いで殺す、もしくは腕など切り落として、焼いて、これが彼らの遺骨だった、前回のは手違いだった、などと平然と言ってくる気がします。
それは、さすがにあってはならない事ですし、骨さえ本人のものであれば良いのか、などのような風潮になれば、これが一番怖いんじゃないでしょうかね。
グズグズしてられない、そんな状況があると思うのですが。


ただその一方で、小泉さんを擁護しておくと、首相だから、写真が捏造だった、骨は他人のものだった、そこで怒りにまかせて「制裁だ!」とは、国のトップとしては言えないでしょうね。
拉致被害者の会は、そりゃ関係者ですから、感情にまかせて「経済制裁しろ!」と叫んでも問題ないですが、めぐみさんんお夫だと言われた人物に関しても、調査結果はまだ出ておりませんし、持ち帰った資料全ての検証が済んでから後、国として北朝鮮にどんな行動を取るのか、そこで決めるというのは、当たり前でしょうけどね。


基本的には、経済制裁も政府与党案には5段階に分かれていたかと思いますが、どの程度の制裁かは別として、何らかの措置が必要になったのは、言うまでも無いでしょうね、その制裁の規模や、その後のシミュレートでまだまだ詰める余地が、現段階ではあるのでしょうが。
キャッチボールで言えば、証拠品の多くがウソだった結果は、日本が持っているので、ボールは今、日本側にあります。
そのボールを、北朝鮮にどのように投げ返し、どのような態度に出るのか見極めなければなりませんね。


 

経済制裁が、日本の外交カードの切り札と言われております。
確かに、日本は武力行使が出来ませんので、経済制裁以外の行動が制約されているのも事実ですけど。
ですから、切り札はあくまでも存在を相手にチラつかせて、相手に交渉を迫る事でその存在価値があり、使ってしまえば、もう相手には、相手は怖い物がなくなりますので、その先を考えればその次をどうするのか、と言うのが最大の懸念事項になります。

また、経済制裁を行う=生存している拉致被害者に危害が及ぶ可能性が高い、と言う図式が成り立つ以上、本当は交渉の窓口を残す意味を付けても、簡単に起こせないはずです。
しかし、今回は非常に珍しいのは、拉致された被害者の関係者が、自ら「経済制裁」を願い出ているのです。
経済制裁をすれば、家族がどんな酷い目に遭うか判らない、交渉の窓口が閉ざされて、また何十年も返って来ない可能性を、十分に判った上で、家族会が制裁しろと言うのであれば、政府とすれば、これほど頼もしい発言は無いと思いますけどね。


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