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12 14, 2004

今年のプロ野球選手契約更改について

今年のプロ野球は、合併問題に揺れ、1リーグ制への移行に、ナベツネ発言、オーナーと選手会との確執、史上初の選手会によるストに、新球団設立とダイエーの身売りと、ゴタゴタが続きました。
そしてさらに、パリーグで初めて導入されたプレーオフ制度で、ペナントは2位だった西武が逆転で日本一に輝くなど、プロ野球は話題満載であり、今年ほどファンを始め、多くの人がプロ野球のあり方を、改めて考えた年は無かったのではないでしょうか。


 
このブログでも、オーナー達の危機管理意識の低さには嘆いた内容を、何度か書かせてもらいましたが、今度は「お前もか!」ではありませんが、選手の方の意識も疑いたくなるような・・・

<西武>日本一でも契約更改は「厳冬」 12人が保留

 12年ぶりに日本一になった西武だが、選手の契約更改は厳冬状態が続いている。9日までに交渉に臨んだ日本人選手56人のうち12人が保留した。選手の不満に身売り騒動に揺れる球団側は「どんぶり勘定をしていることが、球界のあり方としていいのか。しっかりと球団経営できるように、しっかり査定している」(黒岩彰球団代表)と譲らない。15日からハワイへ優勝旅行に出かけるが、お祭り気分とはいかないようだ。

(以下省略)
(日刊スポーツ) - 12月9日9時28分更新

また、上原はこんな発言もある。

巨人上原決裂「僕をいらないってこと」

 巨人上原浩治投手(29)の代理人・加藤君人弁護士(38)が10日、東京・神田の球団事務所で代理人交渉を行い、決裂した。加藤弁護士から外出先で連絡を受けた上原は、3500万円増の3億3500万円とみられる予想外の低い評価に怒り心頭。今季は防御率、勝率でリーグトップと堂々の成績を残しただけに「(アップ額は昨年の9000万円増の)半分もいっていない」と声を荒らげた。

(以下省略)
(日刊スポーツ) - 12月11日9時36分更新

西武では和田選手も、5000万円増の2億1000万円を保留している。
まあ、チーム主力選手という立場であり、選手の収入に関しては、確かに簡単に妥協できないものがある点は、認める。
これは、古田も同じで、個人的には選手年俸の見直しも是認していても、選手を代表とする会長の立場で、特に収入が3千万円以下の1軍半や2軍選手は、何の補償もない状況で、ぎりぎり頑張っている選手を応援する意味でも、簡単には口に出せない立場であることは、十分に理解できる。


しかし、ストも行い、オーナー達を批判し、改革に向けて話し合いを行うのであれば、現在の日本プロ野球において、最大の負担の原因である人件費、つまりは選手年俸に関しては、削減する話は絶対に避けて通れない話である。


自分の収入=実力を売り込む為に、妥協したくはない、自分はこんなに頑張ったのだから、給料を上げてもらわなきゃ納得しない、その考え方は判るし、サラリーマンでも基本的には同じ気持ちだ。
しかし、サラリーマンの場合は会社が危ない状態であれば、収入UPどころか、ボーナスさえも貰えるかどうか、毎月の給料がきちんと出ているだけでもマシ、そんな状態にも、自分の仕事を安売りしたくなくとも、納得するしかない時はある。


その辺を、選手会はどう考えているのか、もう少しはっきりと示して欲しいものです。
赤字で、パリーグの球団がほぼ全滅を見せている中、ただ、自分の年俸でダダをこねているのではなく、選手個人としてどう考えているのか、選手会全体として、選手年俸はどう考えているのか、もっと外に向かってアピールすべきでしょう。
今のままでは、まさに「総論賛成、各論反対」の典型的なパターンで、9月のあのストを、ファンが後押しをしたのは、一体何だったのだ、と言う話しにしかならない。


経営を圧迫する年俸制度に対し、出来高制度を導入することについても、少し考えてみた。

楽天が全選手に出来高制を導入へ

楽天は、あす11日から開始する契約更改交渉で、全選手を対象に出来高制導入を検討していることが9日、分かった。

 「選手に発奮してもらう意味を込めて、1軍で活躍した場合にプラスアルファになる内容を検討しています。選手の特長に(条件を)合わせられたらベスト」と球団関係者。その額は年俸の10%程度となる見込みだが、球界では主力選手の“特権”であるインセンティブを球団として有効活用する考えだ。

(以下省略)
(スポーツニッポン) - 12月10日6時5分更新

個人的な考えだが、出来高制は年俸の50%以上でも、何ら問題ないと思う。
まあ、今までの年俸制度が、今年度の活躍を基に、来年度の年俸を計算して契約するやり方であったので、いきなり50%以上もの導入は確かに難しいものがあるかも知れないが、基本的には活躍すれば「ボーナス」として支給する方法が、ファンもすっきりするし、プレイヤー個人も、予め決まっている査定で、オプション契約で年俸を上げる発奮材料となると思う。

確かに、この契約方式では、個人の成績ばかりが優先され、日本人が好きな個人を犠牲にして集団に貢献する、チームで勝つ野球、全員野球で優勝を目指す、これらの姿勢はこの形では年俸に反映されにくく、嫌う人も多いでしょうが、財政難である以上は、活躍してくれたら払う方式に変えるのが、一番経費削減に繋がるでしょう。

中日の川崎選手のように、契約金がべらぼうに高くとも、故障で1軍で投げていないのに、何億円ももらえるような契約を結ぶのは、経営者としては愚かとしか言いようがない。
基本給は高めに設定しても、1試合も投げられない時は5千万程度しか支払えず、その代わり、沢村賞を取るほど大活躍して日本一に貢献したのであれば、それこそ1年で5億円貰える契約にしておけば、球団にとっても本人に取っても、ファンに取っても、一番納得できる形での結果になったに違いない、そう考えています。


 

年俸制度は、サラリーマンで言う、年功序列のようなものだろうね。
若い人が活躍しても、300%UPとか言っても、3千万程度しかUPしていないのに、同じような活躍しかしていなくとも、ベテランであれば、50%UPで1億円とか上がるわけだから、まさに「活躍度」で言えば、不公平がある。
現代のサラリーマンは、年功序列が崩れており、若い人でも貢献すれば、経営者はきちんと出す風潮に代わっている。
それが、若い人の仕事に対する熱意を持続させ、好成績に繋がるのであれば、その考えを否定は出来ないでしょう。

出来高制度は、ルーキーでも、20勝もすればオプションで1億円貰え、規定打席に達するほど打席に立てば、これまた何千万もオプションが付く、ヒットが100本打てればいくら、打点が100を越えれば、5千万円ものオプションがあるなど、そうなれば、活躍度に対しては、かなり平等に評価出来るのではないか、そう思っています。


 
ただし、日本ハムの新庄や、巨人の清原のように、ただ成績だけで評価出来ない貢献度の高い選手に関しては、また、コンスタントに成績を残している、上原や松坂などのトッププロには、ある程度基本年俸の部分で、差別化してやれば、彼らが普通にいつもの年のような活躍をすれば、3億円だのが手元に入るような制度にすれば、文句は誰からも出ないでしょ。


 

私は、経営難が続く日本プロ野球において、オーナー側ももちろん、自分の球団の我を通すだけではなく、全体を見渡した改革をお願いしたいし、当然、選手の方にも、痛みを分け合って何とか軌道に乗せて欲しいと願っています。
個人的には、日本こそ、出来高、オプション契約のウェイトがあっても良いと思っているんですけどね。


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