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12 08, 2004

自動車教習所での「遺体写真」

今までサボっていたので、今日は初めて1日に2本載せます。

教習所で事故の遺体写真を使っていた件で記事がありました。

教材に遺体写真 静岡の自動車学校「悲惨さ説明」 県警が提供

 静岡県伊東市岡の自動車運転教習所「伊東自動車学校」で、体の一部が引きちぎれるなどした交通事故死者の遺体の写真を教材として使っていることが七日、分かった。同県警からの提供を受けたもので、遺族の承諾は得ていないという。学校では「事故の悲惨さを説明する一環で使っていた」と説明している。
 同校によると、教習所では講習項目の一つとして事故の悲惨さを受講者に教えることが義務付けられており、そのための教材として平成三年ごろに県警交通部から事故現場の写真を提供された。
 中には事故車両とともに、手足が欠損するなどして明らかに死亡していると分かる人の写真も含まれていた。
 学校では写真をアルバムで管理し、教習の全課程を終えた受講者に見せていた。「写真では遺体が誰か特定はできない」としているが、学校として遺族の承諾は得ていない。
 実際に写真を見た伊東市内の女性(26)は「卒業式で教官に呼び集められ、いきなり体がちぎれた写真を見せられた。あまりにも生々しいので、つい目をそむけてしまった」という。
 学校側では「交通事故の現状を理解してもらうためのもので、見るように無理強いしたことはない」とした上で、「運転初心者の事故が後を絶たない中、事故の怖さを知ってもらう意味では効果があると思う」と強調している。
 一方、県内の教習所を主管する県警運転免許課では「どうして写真が学校に渡ったのか、経緯を調査する。事実とすれば、非常識なこと」と話している。

(産経新聞) - 12月8日3時5分更新

これは、どうして記事になったのか、私はよく分からないんですよね。
問題点を整理しなければ、自分が嫌なものには目を覆うだけで、現実から目を背ける結果になりますから。

これは、「卒業式で教官に呼び集められ、いきなり体がちぎれた写真を見せられた。あまりにも生々しいので、つい目をそむけてしまった」事が問題なのか、教材としてこの写真が使われていたことが問題なのか、記事を読むだけでは、はっきりしない。

もし前者であれば、学校側がいくら「見るように無理強いしたことはない」と弁明しても、本当に説明もなしにいきなり見せたとすれば、無理強いよりも性質が悪いだろう。
無理強いと言っても、グロ写真があるからと断っておけば、見る側は嫌ながらも、覚悟が予め決められるが、いきなり見せるのはその覚悟さえも取れず、精神的にもキツイものがあり、これはショックが大きすぎるケースです。

だから、記事としては、「いきなり体がちぎれた写真を見せられた」かどうかを、まずは争点にして欲しかった。
学校側は「無理強いはしていない」と逃げたが、問題は「いきなり」」かどうかであり、無理強いとは関係ないと思う。


 

次に、教材として遺体写真を使うことの是非が出てくるでしょう。

個人的には、子供に見せるものではなく、免許を取ってこれから車を運転する18歳以上の人だけの対象ですし、事故を起こせばその現実がある、その結果を教え込むのですから、程度問題として教材に使われているのは、問題ないと考えます。
まあ、程度問題と言うのは、あくまでも事故の惨状を示す1つとして、手足が写っているとか、本人がすぐに第三者に分かるようなものではなく、人間として写っている場合などですか。
要するに、仮に人間が吹き飛んで血まみれになっていても、その方が救助され命を落とさずに済んだ場合は、単なる事故現場写真と言われ、その方が亡くなってしまうと遺体写真となる、その違いだけで「遺体写真」がNGとされるようなものは、特に分ける必要は無いと思うのですが。

まあ当然の話として、見せる前にその写真がある部分は告知し、見るかどうかは、個人の自由に任せるべきでしょうけど。


 

あと、遺族に承諾の件ですが、まあこれは出来れば取っておくのが確かに望ましいとは思いますが・・・
気になるのですが、報道写真には時には残酷なものもあります、特に、戦争や大事故、災害などの報道写真はなおさらです。
この場合の報道写真には、1枚1枚きちんと遺族に承諾を取った上に載せているのでしょうかね?
もしくは、教科書にも戦争の悲惨な状況を伝えるために、際どいものも使う場合があるかと思いますが、その場合も同じでしょうかね?

教材に勝手に使うかどうか、遺族に承諾を得ているかどうか、で判断するのではなく、認可教習所などで使う教材を認可する場合に、同時にチェックして、許可を与えたものは、別に問題ないと思うんですけどね。

 

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この教育効果はすごい。 静岡県伊東市岡の自動車運転教習所「伊東自動車学校」で、体の一部が引きちぎれるなどした交通事故死者の遺体の写真を教材として使って... [続きを読む]

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