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11月 12, 2004

日中首脳会議を阻害するもの

それは言うまでも無く、中国側のメンツですね。
いい加減、江沢民も退場したのだから、そろそろ日中首脳会談を行うべきだと思うのだが、中国はどうしても日本に譲歩するのが許せないのだろう。

首相靖国参拝が阻害要因 日中関係で外相

町村信孝外相は12日午前の衆院外務委員会で、日中両国首脳の相互訪問ができない現状について「最大原因は小泉純一郎首相の靖国神社参拝問題にあるのは明確だ」と述べた。町村外相が首相の靖国神社参拝について日中関係の「阻害要因」との認識を示したのは極めて異例だ。
 同時に外相は「参拝を続けるから日中関係はもう駄目だとはならないし、ならないために外相、外務省の仕事がある」と述べ、相互訪問再開に努力する考えを強調。今月下旬にチリで開くアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議を利用して、首相と胡錦濤国家主席が会談できるよう調整しているとも述べた。
(共同通信) - 11月12日13時28分更新

共同のこの配信だけど、発言の切り貼りでしょうねぇ。
おそらく、町村外相の言った発言を、共同の都合の良いように、断片的に取り上げて書いたのでしょうね、全文を知りたいです。

これなんか、例えば質問者が、日中首脳会談が実現しないのは、何が一番の原因だと思われますか、と言う質問に対し、外相は単に「靖国神社問題でしょう」と言う程度で回答したのではないでしょうか。
これも、発言を切り貼りすれば、違った印象を与える、このような記事になりますね。(笑)

共同の切り貼り記事を読めば、まるで町村外相が、小泉首相の靖国参拝を批判しているようにも取れるね。
今までの町村外相の発言からして、この記事から受ける印象のような、一方的に「阻害要因」だと批判とも取れる発言があったとは、俄かに信じられませんからね。
この記事においても、町村外相は「最大原因」と言っているのに、共同配信では「阻害要因」にまで、大げさな表現に発展しているし。(笑)
マスコミが自分の主観を、読者に印象付けようとしている、典型例ですね。

ちなみに、衆議院TVで、各委員会の発言内容は見れますので、暇な人は追いかけて見て下さい。
町村外相の発言なので、外務委員会だとは思うけど、4時間以上もあるので、個人的に調べるのはパス。(笑)


 

そもそも、日中首脳会談が実現しない問題で、国内でも首相の靖国神社参拝が、原因として問題に取り上げられておりますが、勘違いもいい加減にして欲しいと思いますね。

まず、外交とは自国と相手国の問題であり、首脳会談を行う場合、双方の国が了承すれば実現する問題です。
その首脳会談が行えないのは、首脳会談の実現を了承していないから出来ない、これは当たり前の話ですが、日中首脳会談はご存知でしょうが、日本は望んでいるのですが、中国が頑なに拒否しているのです。

拒否の理由が、中国側は「首相の靖国神社参拝」だと言っているのに過ぎません。
私は、こんなのは中国の建前であり、本音は日本に対して圧力をかけたい、妥協した姿は見せたくない、譲歩してはメンツが立たない、ただそれだけで拒否しているのだろうと推測しております。
もっとも、あくまでもこれは私の推測なので、間違っている可能性もありますが、少なくとも、首相が神社参拝が、ここまで堅くなに会談を拒否する理由とはなりませんよね。
アジア、国益が大事であるならば、問題は問題として取り上げで、他の多くの懸案事項、交渉事項と平行して、日中間でその問題の交渉を続行する、そのためにも会談は反対に必要だ、そうなるはずです。

これは言い換えれば、日本は中国との外交は大切にしたい、重要なことなので首脳会談を行いたいと手を差し伸べているのに対し、中国が「靖国参拝」を理由に拒否をしているだけで、中国から見れば日本との首脳会談とは、その程度のものでしか位置づけていない、外交上大切だと思っていない、そう考えているだけの話です。

今の日朝関係、北朝鮮6カ国協議を考えても分かるように、外交問題が多ければ多いほど、お互いで会談を重ね、話し合いにより解決を図ろうとする、これが外交の基本でしょう。 日本はそれを求めていますが、中国がそれを拒否している、この構図を日本の国民は勘違いしてはダメです。


まあ、改めて言うまでも無く、歴史も文化も民族も、何もかも違う国同士の話ですから、お互いの国に対して、言いたいことや、不満などもちろんあるでしょう。
しかし、それを相手国を尊重して、譲歩して、歩み寄って会談を行うことが、それが本当の外交です。


 

今回の場合も、日本も中国には不満がかなりありますよね。
新しいところでは、中国海軍の潜水艦が領海を無断進入したこともそうですし、尖閣諸島を含む領土問題、海底資源開発における境界線の問題など、話し合うべき問題が山積み。
その中で、内政干渉を承知で、仮に日本が中国の反日教育施設に対して、その施設を取り壊せ、展示内容を変えろと主張し、それが解決されるまで首脳会談は行えないと、世界に発信したら世界は日本をどう思うでしょうね。
日本は笑われるだけですよね、日本人ならそれは分かっている。

少なくとも、日中外交において、反日教育に関しては日本は中国にこれからも、抗議は続けて行くでしょう。
しかし、そのために首脳会談を中止するなどの、愚かな外交を選択することはあり得ません。
中国が、靖国神社に対して抗議を行うのは、中国国内の問題もありますし、それは外交上あると思われますが、それを理由に首脳会談を行わないと言うのは、まさに外交放棄しているに過ぎず、国際的には理由にならないのです。
こんなことは、中国政府も分かっていると思いますよ、ただ、本音の部分で何かしら、素直に会談に応じられないのでしょうね。


私は、小泉さんの外交姿勢を評価していますが、日中関係においても、この部分で評価しています。
中国は、村山元首相や、河野洋平のような日本人政治家が大好きなんですよ、すぐに中国政府の言うことを聞いてくれて、中国のために働きかけてくれるような。
個人的には、結果的に日本の政治史上、親中派の村山首相-河野外相が、最悪のコンビだったと思っています。

でも、今の日本は小泉さんと言う、中国がいかに脅しても、日本国内に圧力をかけても、自分の信念を貫く、厄介な人が首相です。 だからこそ、素直に譲歩したくないのでしょう。

ただ、中国は、もしかすれば、その小泉さんもあと2年ほどで退任ですから、ここまできたら、あと2年はこのまま意地を張って、頑張るかも知れませんね。

なんせ、中国が意地を張ってわがままになっていれば、日本の政治家や官僚の中には、顔色を変えて、オタオタと中国様のご意向どおりにしようとする勢力(加藤紘一のような政治家)が、まだまだいますからね。


 

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