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10 18, 2004

やっぱりキーワードは橘高

先週の土曜日から、日本プロ野球でも日本シリーズが開催されました。
でも、いきなり第1戦からやってくれました。

現在、ファンのプロ野球離れが問題になっており、球界再編成とか、ドラフトやFA、交流試合や放映権などの、プロ野球そのもののシステムを含めて、プロ野球改革が必要だと言われております。
もちろん、選手側も年俸の高騰による経営圧迫を抑えるべく、サラリーキャップまで睨んだ改革が必要だといわれています。

そして今回の事件は、球団側、選手側に続いて、最後の聖域も、改革が必要だろうと再認識させてくれたものです。

何があったのか、今更取り上げる必要も無いかもしれませんが、一応記事を載せておきます。

大失態…誤審で49分間中断

中日VS西武の日本シリーズ第1戦がいきなり大ハプニングに見舞われた。
五回裏、審判団のミスジャッジで一度下った判定が覆り、49分間の試合中断。中日・落合博満監督(50)と西武・伊東勤監督(42)が事態収拾のためホームベース付近で“公開監督会議”を行う超異例の展開に、ナゴヤドームは一時騒然となった。試合は西武が完封で先勝。

両軍ベンチから落合、伊東両監督がゆっくりと歩み出ると、飛び交っていたファンの怒声は一瞬にして歓声に変わった。
ホームベースを挟んで、2人の指揮官は対峙(たいじ)した。審判団を含めて話し合う光景は、さながら「公開会議」。
試合中では極めて珍しいシーンが、シリーズ開幕戦で起きた49分間もの中断を、ようやく収拾へと向かわせた。

五回一死一塁からの判定がきっかけとなった。打者・谷繁の打球は本塁ベース付近に落下。すかさず捕球した捕手・野田は打者走者の谷繁にタッチする動きを見せた。橘高球審は、この直後にアウトの判定。しかし、野田が二塁に送球した後、一塁走者・リナレスより早く二塁ベースに達した遊撃・中島は送球を受けると、タッチせずに一塁に転送。本来はタッチプレーだったが、杉永二塁塁審はリナレスに「アウト」を宣告した。

併殺完成と判断した西武ナインは三塁ベンチに引き揚げた。だがここで中日・落合監督が猛然と抗議に出た。「谷繁がタッチアウトなら、二塁はタッチプレーじゃないか!」。この抗議を受けて審判団はすぐさま協議。判定を覆すことを決め、三塁ベンチに説明に向かったが、今度は伊東監督が大激怒だ。

二塁塁審がアウトの判定を下した点を主張し、一歩も譲らない。三塁側ベンチ前で審判団といがみあう状況が延々と続いた。スタンドも騒然。状況打破のためにコミッショナー事務局関係者が審判団と協議し、ホームベース前に両監督を呼んで再度、説明を行うことを決めた。この「舞台」が結局、事態収拾の決め手となった。

審判団は二塁塁審の誤審を謝罪し、これを受けて伊東監督も二死二塁からのプレー再開に合意した。計5回の場内説明を行い、最後には「われわれにミスがあった」と公に誤審を認めた。「ジャッジに不手際があった」(橘高球審)と頭を垂れた。「間違いを認めてほしかった。『悪い』と言ってくれれば、ここまで大きな騒ぎにならなかった」。快勝したが、伊東監督の胸にも大きなしこりが残った。

石井貴と川上の緊迫した投手戦は、頂上決戦にふさわしく見応えがあった。それだけに、水を差した一つのジャッジがあまりにも口惜しい。

(デイリースポーツ) - 10月17日10時59分更新

この記事では、特に書かれていませんが、コミッショナーが試合の途中で帰ってしまい、この中断事件の時には、不在だったそうですが、まあ、この根来コミッショナーは、合併問題以降、選手会スト問題に大して、無能で役立たずのお飾りコミッショナーだったと言うことが、暴露されていますので、今更途中で退席する無責任さを追及しても、なんら影響もなく意味も無いので、根来コミッショナーは放置するしか無いでしょう。
次のコミッショナーは、まともな人選をするべき、と言う反面教師的な存在ですからね。


 

さて、改めてこの試合中断の原因となった、審判のミスをまとめると・・・
 1.主審が、野田捕手の打者谷繁に対する空タッチを、アウトとミスジャッジする
 2.二塁塁審が、主審が打者アウトのコールをしたのに、二塁ホースプレイでアウトをコールしている
 3.ダブルプレイ成立で、一旦はチェンジとしてしまった
 4.中日、落合監督の抗議を受け、3の判定を覆してしまった
 5.長い時間、自分たちのミスジャッジの謝罪をしていなかった

こんなところでしょうか。
このうち、2番だけが二塁塁審のミスですが、ただし、二塁塁審はホースプレイジャッジした時は、主審のいる本塁側には背を向けて、クロスプレーの判定が出来るように、一番見やすい位置に立っていたので(これは塁審として正しい行為だと思う)、自分の目で主審のジャッジを見る事は不可能でした。

となれば、主審は打者アウトと判定したジャッジを、大きな声でコールして、他の選手、審判員に対して、情況を知らせる必要があったはずです。
しかし、結果的に主審のアウトジャッジを聞いたのは、試合のあとのコメントによれば、打者の谷繁だけだったらしい。
落合監督は、自分では聞こえなかったが、ベンチに下がって来た谷繁が、アウトと言われたと聞いて、それなら二塁はタッチプレイだと、審判に抗議したらしいので。

どうも、西武の野田捕手も、主審のジャッジは聞こえていなかったらしい。
(あの位置で、主審のコールが聞こえないことが、あるのだろうか)
もっとも、TV映像では、フェアのジェスチャーを行ったあと、きちんとアウトのジェスチャーもやっているので、コールしたことは間違いないでしょうけど。
まあ、西武の野田捕手も、自分がノータッチだったのを知っているので、始めからアウトなどある分けないと思い込んでいた部分もあったのでしょうね、ともかく主審のコールは聞こえていなかった。

となれば、1番のミスジャッジ、2番の主審のジャッジを周囲に知らせる行為を怠った、3番の打者アウトなのにホースプレーを認めてしまった、4番の監督の抗議で、ダブルプレーを取り消した(判定を覆した)、5番の自分達の非を認めず、無駄な時間を費やした、これ全て主審の責任ですよね。


さてさて、では全ての責任を負う、この主審は一体誰だったのか・・・


 橘高主審 

と言います。

この名前を聞いただけで、ピーンと来た人は、そこそこプロ野球ツウですね。(笑)

まあ、「橘高 誤審」でネットで検索しても良いでしょう、今回の事件もかなり引っかかりますが、検索してみれば、この審判は以前から、いろいろ問題を起こしていた人物だと分かります。

ざっと並べてみます。



1998年7月31日
甲子園での阪神-巨人戦。
橘高球審の判定に不満を抱いた巨人のガルベス投手が、交代させられてダグアウトに戻る途中、橘高氏に向かってボールを投げつけるという、前代未聞の暴挙に出ました。
この事件に関しては、不満があろうとも、ボールを投げつける行為に正当性は無く、ガルベスは処分を受けました。
これも当然なんだけど、ガルベスが判定に不満を持ってボールを投げつけた主審は、橘高ただ一人。

 


2000年5月6日 横浜-中日戦。
7回に同点に追いついた中日が、さらにチャンスで打者立浪の場面。
2アウト、ストライクカウント2-1から立浪が自信を持って見逃したボール球を、橘高主審に「ストライク」と判定され、怒った立浪が、主審を突き退場を宣告された。
その瞬間、中日星野監督を先頭に中日ベンチから人が飛び出して主審の元に。まずは星野監督が橘高に一撃。さらに選手、スタッフで周りを取り囲んだところで後ろに回った、もちろん抗議権など存在しない大西が蹴り、 橘高は肋骨を亀裂骨折。
1つの判定をめぐり、3つもの退場処分が出たことは珍しい。
もちろん、暴力を振るった大西選手、小突いた立浪選手、星野監督には弁明の余地はなく、当然処分が下ったが、1つの判定でこれほど騒ぎが大きくなったのは、それまでにいろいろ伏線があった事に違いないでしょうね。



2000年6月8日
甲子園の阪神-巨人戦。
打席を3回外した阪神の和田に対し、巨人のメイが和田の頭めがけて故意にボールを投げつける事件が発生。
ボールは和田の頭部付近をかすめたにもかかわらず、橘高球審は何もせず。
メイは「あれは当てると言うより威嚇。ホームベースを狙ったのかって、to him(和田のこと)だ」と発言。
後日連盟により、もちろんメイは出場停止10日間、罰金50万円の処分を受けましたが、なんと打席を故意に何度も外す阪神ベンチに対し、何の注意もせず、またボールデッド中に故意に、選手にボールを投げたメイにも何の処分をしなかった等の理由で、何もしなかった橘高主審達にも厳重戒告の処分が下りました。


とまあ、一応橘高氏は、暴力に関しては被害者ではありますが、そこまで選手に不満を持たれる、場当たり的な判定、終始一貫していない判定基準や、試合をコントロールする技術など、非常に劣った審判であることは、過去の事件を拾って行くだけで分かります。

そして、不思議なのは、これほど問題が多く、技術的にも未熟で選手側に不満を持たれてしまうような審判が、どうして日本シリーズという年度最高の舞台の、第1戦と言う大事な試合の主審になれたのか、と言うことです。

この3つの事件は、当時でも相当に話題になって、橘高審判の名はある意味有名でしたが、そのような審判がなぜ、大事な試合を任されたのか、多くの人が疑問に思っていると思います。
また、疑問に思っているだけでなく、実際に第一戦では、その橘高主審の審判の技量が未熟なため、また、非を認めない横暴な態度が原因で、史上2番目長さである試合中断の問題を起こしてしまったわけですから、不思議と言うよりも、審判部は何を考えているんだと、ファンや選手は怒っているんだと思います。

 

これは私の持論なのですが、全て、審判団の内部で、自浄システムが無い事が原因だと思っています。
単に、長い間審判をやったので、そろそろ日本シリーズの主審もやって良いだろうと言う、技術的に認められてではなく、単なる勤続年数の褒美みたいなもので選ばれているからでしょう。
選手やファンにとっては、審判員の勤続年数が10年だろうが20年だろうが、関係なく、審判技術が伴った立派な審判にその試合の主審を任せたいと思っているはずで、ベテランだから任せるといった古いシステムでは、もう止めるしかないでしょう。

これはまるで、国民が長い間嫌った、政治家の派閥による閣僚ポストと同じです。
当選何回目だから、そろそろ大臣ポストを用意しなきゃ、今回は私の派閥からは何名、キミの派閥からは何名の大臣を出すか、などといった、能力や実績で大臣を選ばなかった時代を想像させてくれるような、愚かな選出方法だからですね。


審判にも、サッカーのように、きちんと試験を受けさせて、能力別にクラス分けするべきでしょう。
1軍の試合を担当するのは、A級審判資格を持つもので、オールスターや日本シリーズなどの大舞台は、A級の中でも技量が認められたS級が勤めるとか、そのような制度にすれば、選手も納得するでしょう。

しかも、技量は内部で勤続年数で自動的に上がるのではなく、試合後の両チーム監督、選手の評価と、第三者によるチェック、ストライク、ボールコール基準は一定かどうか、ジャッジは大きく、正確に行っているかなど、各項目でチェックを行い、良ければランクアップしたりする。

試合中の判定は従来どおりでいいが、試合後、ビデオなどの判定でミスジャッジが判明した場合は、きちんとリーグに謝罪、告知して、ミスジャッジをした審判には、査定ポイントを引いて、酷い場合は研修を受けさせるなどの、審判内部できちんとしたシステムを構築すべきでしょう。

これがきちんと整備されていれば、少なくとも、今回のような技量が未熟の橘高が主審を行うことも、仮に誤審があったとしても、これほどミスを何重にも重ねて、長時間の中断をおこなうような事は無かったはずです。

今のように、ミスジャッジは認めない、抗議は受け付けない、ただそれだけでは、もはや選手もファンも、その審判は神様だ、と言うやり方に付いて行けなくなっています。
最近は、ビデオなどの便利な技術もあり、取り入れているスポーツ競技もありますから、益々ミスジャッジが明白でありながらも、意固地な組織として存在するのは、余計反発を生むでしょうね。


 

今年は、合併問題に、選手会ストの問題もあり、プロ野球界を改革しなきゃならないと叫ばれています。
プロ野球は球団、選手、審判の3つが存在しますが、改革はやはり球界システムだけでなく、もちろん選手側の年俸もそうですし、この際は審判団もきちんとした改革を行い、ファンや選手に、信頼されるシステム作りが必要でしょう、決して審判は今回のプロ野球界核問題からは蚊帳の外ではない、それを実感できた事件だったと思います。



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何処かで聞き覚えがあった名前なので調べてみました・・・そして納得しました・・・・場内マイクでわざわざ謝った訳が・・ [続きを読む]

受信: 10 19, 2004 03:59

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