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9 24, 2004

近鉄バファローズ、ありがとう!!

2004年6月13日、突然発表された、オリックスと近鉄球団の合併に、端を発したプロ野球界再編成問題は、プロ野球史上初のストも伴いながら、9月23日の選手会と経営者側との話し合いにより、ひとまず収束した見ても良いでしょう。
今年1月に、経営難から近鉄が球団名の命名権(ネーミングライツ)を発表した辺りから、今年度のプロ野球、特にパリーグにおける慢性的な大赤字経営体質が大きな問題点となって、クローズアップされ、ついにはやっとこさここまで来た、と言う感じである。


残念ながら、我が愛すべき「近鉄バファローズ」は、球団設立から55年、その歴史の幕を閉じる事が決定してしまいました。
私が生きている間に1度で良いから、12球団で唯一達成していない日本一を見せてくれればそれで良い、そんなつもりで応援していましたが、もはやそんな夢も適わぬものとなり、今は非常に寂しい気持ちで一杯です。

最後の最後まで、唯一の望み・・・1リーグ制をあきらめたオリックスと近鉄が、もう一度合併を白紙に戻し、近鉄が経営難を理由に合併するなら、ライブドアか楽天に売却する、大ドンデン返しを期待していたんですけどね。


経営で撤退するらな、どうして売却の話はかたくなに拒むのか、1リーグ制が厳しくなった現在、オリックスは非難を浴びてまで、近鉄と合併する意味はどこにあるのか、正直な話、未だに分からないのですけどね。
1度決まったことは、覆されないと言う話であれば、その当初の予定も、計画も、事情も変わった現在でも、手続きで決まったことを覆せないとは、あまりにも愚かとしか言いようがありません。


 

23日の協議会で、具体的な事で最終的に決定(確定)したのは、近鉄とオリックスの合併だけですよね。
来期12球団も、まだこれから審査するのであって、参加が認められるか否かは、現時点で未定ですし、審査結果も1ヶ月をメドにする予定だけで、確定ではありません。
その他のことも、保証金にしろ、予定だけであって、具体的に決まったことは何一つありません、あるのは、近鉄とオリックスの合併が決定されたと言うだけ。


中には、近鉄は消滅ではなく、オリックスとの合併であり、バファローズは名称も残るので、姿を消すわけではない、と言う人もいますが、まあ、「合併すれば、オリックスと近鉄のファンも合併して2倍に増えるので、観客も増える」などのお気楽で、スポーツを知らない、どこかの能天気経済学者と同じレベルの発言ですね。

その球団のファンになった経緯は、人それぞれで違うでしょうが、私はそもそも、小さいころは巨人ファンでしたが、江川事件などを経て、アンチ巨人に変わり、その反動で人気の無いパリーグで、最下位だった近鉄を応援するようになったのが、最初のきっかけだったと思います。(本当のファンになった理由は、自分でも忘れましたけど)
合併による別球団に生まれ変わる、それを是としてファンを続ける人もいるでしょうが、やはり別物球団のファンにはすぐにはなれない人も、大勢いるでしょう。


 

最後ですから、多少の不満を書いておりますが、選手会に文句があると言うわけではありません。
確かに、売却もない合併には納得はしていませんし、バファローズがなくなる事には不満ですが、それ以上に私は今回の交渉において、ヤクルトの古田会長に対しては、高い畏敬の念を抱いております。
選手として試合に臨むのも、選手会として交渉、会議に臨むのも、全てに誠意を持って全力でぶつかってくれているのが、手にとって分かります。
あそこまで、一生懸命に、そして献身的に、誠意を持って選手、ファンの代理として戦ってくれたからこそ、いろんな考え(例えばスト反対など)があるであろう組織を、あれほど見事にまとめ、内部分裂などの危機に瀕する事もなく、交渉などやってこれたのは、全て彼のリーダーシップによるものでしょうね、お見事です。
その最大限の評価をする古田会長が、最後の最後まで悩んだ末、妥結、決定した事ですから、私には異論を差し挟めるわけがありません。

彼のここ数ヶ月の行動には、本当に頭が下がる思いです。

近鉄バファローズが合併されてなくなる事態に遭遇したのは、個人的に非常に残念ですが、同時に、古田敦也と言う人間が、選手会の会長をしていた、プロ野球界に得ていた、これが今回の唯一の救いだったと、そこまで私は評価しております。

近鉄バファローズファンの一人として、本当に、感謝いたします。

お疲れ様でした、そしてありがとうございました。


 

もっとも、選手会はこれからが非常に重要で、大変な時を迎えると思います。
経営が苦しいというのは、選手会にとっても、球団存続にかかわる事で、無視できない問題だと、今回の件で多くの人が実感出来たと思いますので、これからは、プロ野球界改革の重要性が、益々叫ばれてくることが必至です。
その改革にはもちろん、経営圧迫の原因の1つとして話題になった、年俸問題も上がって来る事は間違いないでしょう。
どこまで、選手会は自分たちで身銭を削れるか、注目しているファンも多いです。

今回の件でも、経営者側よりも、選手の年俸問題を真っ先に取り上げ、非難していたバカなファンもいましたが、野球界の改造、改革を行う上では、選手の年俸は避けては通れませんので、扱いに間違えると、自分たちは要求するだけで、譲歩しようとしない、守銭奴だと批判が集中する可能性があります。

しかも、今度は収入の話ですから、選手会の内部でも、今回以上に選手間で温度差が出てくる問題でしょうから、それを取りまとめ、内部で交渉することは、これまた非常に難しく、大変な作業になるでしょう。
サラリーキャップ制の話も出ていますが、選手会としてどうするのか。
MLBでは、サラリーキャップに反対した選手のストにより、人気が大幅に減ったことも考えて、慎重に対応する必要があるでしょうからね、反対するなら、経営者側やファンが納得する代案が必要になりますが、その代案が選手会内部でまとまるかどうかも、注目を浴びるでしょう。


また、交流戦だけでは赤字は解消されませんから、選手会の方でも「放映権」の一括管理を提案する必要があるかも知れませんが、そのときは、ある球団の猛反発も覚悟しなければならないですが、どこまで向かって行けるのか。
問題は山積みですね。

まあ、選手ですから、基本的には野球のプレーを、ファンに見せる事が仕事ですし、プレイそのものに熱中したいと言う話も理解できますが、せっかく今回、ここまでもめて、野球界を改革する良いチャンスを得たと前向きに捕らえ、選手が選手としてプレーに熱中できる、思いっきり野球が出来る、しかも10年や20年先でも変わらない環境を作る事を目指し、それがNPBだけでなく、日本の野球全体に良い影響を与えるような改革になって欲しいと、切実に願います。
選手会の要望や考えが正しければ、また、代表が誠実に物事に望めば、ファンや世論は、選手会に味方する事は、今回の件でも分かったはずです、せっかく築き上げた選手会とファンの信頼関係を崩さないためにも、頑張って欲しいですね、私は選手会を応援しています。

 
 

 

最後に、やはり近鉄バファローズにお別れを言うべきですね・・・
私は、30年間ずっと近鉄バファローズのファンでした。
応援し始めたころは、ボロ鉄とか呼ばれ、パリーグのお荷物とかまで呼ばれて、非常に弱かった。

西本監督、近鉄を初めてリーグ優勝させてくれました、感謝しています。
阪急、近鉄と、関西で弱かった、1度も優勝したことの無い2球団を、優勝するチームに育ててくれた、本当にありがとう。
8度もリーグを制覇しながら、1度も日本一にはなれなかった悲運の名将、近鉄も4度のリーグ制覇をしながら、あなたを見習って、1度も日本一を経験することなく、舞台を去ることになります、あなたの作った野武士野球、楽しかった。

仰木監督、あなたは本当に魔術師でした。元祖魔術師は、三原氏だそうだが、私は三原氏を知らないので、私にとってあなたが魔術師であり、マジシャンだった。
伝説となった1988の10.19は、私は生涯忘れないでしょう。消化試合が多かった西武に対し、驚異的な勝率で追いかけ、森監督(当時の西武監督)に、「うちも高勝率で勝って来ている、これで抜かれるなら仕方が無い」とまで言わせた、最後の追い込み、すばらしい指揮だった。 でも、最後の最後に力尽きてしまったが、胸を張って泣けた。
翌年の、ブライアントの奇跡も感動した。
あの当時の西武は、半端じゃないほど強かった、その西武と最後まで互角に争っていたことは、誇りに思う。

バファローズには数々の思い出があります。
TV視聴率は、パリーグはセリーグに比べて取れません。でも、ビデオリサーチの記録によれば、関東地区限定ですが、過去のパリーグのTV放映の視聴率で、ベスト10のうち、近鉄が8カードも入っています。
89年優勝を決めたダイエー戦、88年の運命のロッテ戦のダブヘッダーの第2試合、89年の西武戦、その他にも合併されるオリックスの前身、阪急との死闘もパリーグ視聴率ベスト10に入っている。
弱かった、たった4回しかリーグ優勝していない、1度も日本一になっていない、そんな近鉄でしたが、まさに、記録より記憶に残る試合が多かったチームでした。

最後の公式戦が大阪ドームで行われていますが、残念ながら東京にいては駆けつけることも出来ません。
経営者はクソですが、球団そのものの愛着には変わりません、試合に行けないお詫びに、ここで言わせて下さい。


本当に長い間夢を見させてくれてありがとう
たくさんの思い出をありがとう
大阪近鉄バファローズ、おまえは最高だった

 

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コメント

トラックバックありがとうございます。
後半の思い出のシーン、全部脳裏にうかびます…
ホンマにいいチームでした。

投稿: ちしろ | 9 24, 2004 22:02

トラックバックありがとうございました。
日本一の夢を果たせず消滅するのが残念ですが
メイクドラマと言う言葉はこのチームが
一番相応しいのではないでしょうか。
今後の展開を見守りたいと思います。

投稿: まいど君 | 9 27, 2004 10:53

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