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9 17, 2004

コミッショーが選手会を脅迫するか?

ストを止めなければ、辞めてやるなど、選手会を脅すなど信じられない行為です。
どこまで、NPBは腐ってしまったのでしょうね。

17日に交渉持ち越し ストなら根来氏辞任

 近鉄とオリックスの合併凍結を求める日本プロ野球選手会(古田敦也会長)と日本プロ野球組織(NPB=根来泰周コミッショナー)の協議・交渉委員会(団体交渉)が16日、都内のホテルで再開されたが、交渉は17日に持ち越された。また根来コミッショナーはストになった場合、辞職する考えを明らかにした。

 選手会は18日以降のスト突入の判断期限を17日午後5時としており、新規参入をいつから認めるかなどを巡るギリギリの交渉が続けられそうだ。

 交渉で、選手会がスト延期の理由とした合併延期の可能性について、NPB側は改めて「延期はしない」と否定。来季の交流試合を前提にした複数の収支シミュレーションを示し理解を求めた。

 また根来コミッショナーが問題解決のため、初めて介入。提案と見解を示した。提案は(1)加入の可否審査のため第三者による新規加入球団審査委員会(仮称)の設置(2)オーナー会議の諮問機関として有識者会議の設置(3)加盟料は預かり金とし、選手1年分の年俸合計の額とする--との内容。見解は「未曽有の混乱に何らかの提案をして収束を図るべきだと考えた。当然自己の進退を含んで考慮した結果」とし、提案が受け入れられなかった場合、辞職する考え。

 これに対し、古田会長は「提案はある程度評価できる」としながらも、それがスト中止には直結しないと表明。交渉では来季の12球団による運営を主張し、新規参入の条件緩和や時期の見直しなどを求めた。また、オリックスと近鉄の合併球団が選手をプロテクト(優先確保)する方式に異論を唱え、移籍の自由を認めるよう強く主張した。

毎日新聞 2004年9月17日 1時09分


この根来氏の発言は、パフォーマンスなのでしょうか。
それとも、本気で「ここは俺が立たねば」と思ったのでしょうか。

前者であれば、したたかな人物ですね、自分の役目をよく知っていると言うか、あくまでも経営者サイドが悪者ににならないように、手回しをする辺りは、シナリオをウラで書いている人物がいたとしても、自分の役割に徹する行為は、さすがとしか言えませんね。

後者であるなら、ここでこんな発言を選手会に向かってしゃべる、その愚かさに気づかないほど、社会から取り残されてしまったんでしょうね、ピントが最後まで外れていたようです、退場されても全く問題ありません。

前者でも後者でも良いですが、ここで最大のポイントは、コミッショナーが「スト回避」を目的に、自分の辞任を持ち出して、選手会に譲歩を迫っている点です。

いいですか、ストを止めなければ、私は辞任すると選手会に脅しているのと同じなのです。
なるほど確かに、スト回避のために、新規事項を提案はしている。

(1)加入の可否審査のため第三者による新規加入球団審査委員会(仮称)の設置
(2)オーナー会議の諮問機関として有識者会議の設置
(3)加盟料は預かり金とし、選手1年分の年俸合計の額とする

これは、内容はそんなに悪い話ではない、古田会長も「提案はある程度評価できる」と評したそうだが、同感である。
しかし、(2)などは前から選手会が要望していたことですし、(1)や(3)も加入料の見直しなどは、前から出ていた話。
これをもって、何を調整しようとしているのか、しかも、調整に失敗したらコミッショナーを辞任すると言い出す始末。

ストは労働組合が経営者サイドに対する、正当な権利です。
経営者サイドが、歩み寄ってくれない限り、ストを行うのは選手会の当然の話であり、それを「辞任」で奪おうとする。
ストを行えばコミッショナーが辞め、それはストを実行した選手会に、その責任であると言いたいかのようにです。

おまけに、この3つの条件を経営者サイドは受け入れたのでしょうか。
いやいや、受け入れたかどうかは関係ないですね、そもそも(1)と(3)に関しては、労使交渉の前の8日のオーナー会議の時点で、すでに見直す事が決定されていたわけですから、今更受け入れるかどうかは、経営者サイドは痛くも痒くもない話。
また(2)の問題も、コミッショナーの提案の内容を読むだけでは、この有識者会議の権限や立場などが明確ではなく、その会議で持ち上がった話も、経営者サイドが「わかりました検討します」の一言で、無視しても何も問題ないわけで、これではストを中止する選手会側だけが大きな譲歩で、経営者サイドはこのコミッショナーの提案を受けても、現在と何も変わらないですね。

これで、公平な仲裁と言えるのでしょうか、おまけに、ストしたら辞任するという脅し文句付で。

ですから、最初に言ったのですが、これを選手会だけに譲歩を迫るつもりで、辞任を持ち出して仲裁に入ったとすれば、したたかな人物だと言ったのです。
ストすれば、選手会が悪者になり、ストを中止にしても、経営者サイドは全然何も変わらない状況、これを作り出したわけですから、シナリオをウラで書いている人がいたとしても、したたかだと評したわけです。
まあ、そうではなく、本気で出てきたとしたら、こんな不公平な仲裁をまじめに考えた時点で、バカですよね、批判されても仕方が無い。


 

これは、根来氏のために言っておくと、「差し違えても」というカードは、選手会に対して出すのではなく、どちらかといえば、オーナー達に対して、もっと早く出すべきでしたね。
今回のように、選手会に向かって出せば、単なる無駄遣いのカード(どうぞ、お辞めになってくださって結構ですよ)ですが、9月のオーナー会議の前に、この3つの条件+αを飲まなければ、私は辞任する、といった覚悟で望んでくれていれば、また根来氏に対する世間の評価は変わったいたでしょうね。

NPBは、選手会が権限を持って運営しているのはないのです、あくまでもオーナー会議が、最高決定機関なのです。
自分のクビを掛けて戦うのは、選手会にではなく、あくまでも権限を持つ側にするべきでしたね、そんな簡単な事もわからずに、コミッショナーという席にいたわけですから、どうぞ晴れ晴れとした気持ちで退場してくださいな。

 

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