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7 27, 2004

立場の違い

日本プロ野球の、近鉄・オリックス合併に端を発した、プロ野球界再編問題は、いよいよ泥沼に入り、1リーグ制に移行しそうな感じですね。


いろいろ言いたいことはあるけれど、今日はちょっと違う話。

ネット上の掲示板などで、この問題に関するいろんな人の意見を読ませていただいていると、ちょっと奇妙と言うか、ポイントがもうズレている発言を目にする事がある。
その中で、特に気になるのは「昨日今日、赤字になったわけじゃないのに、どうして急にこのような展開になったのか」と言った感じのものと、「現在の日本プロ野球は、TV放送も含めて、巨人中心で発展させて来たし、それのどこが悪い」と言ったようなもの。


これは思うに、かなり強引だと自分でも思うが、フランス革命前の王侯貴族と、一般市民の対立に例えれば、非常に分かりやすいのではないか、そう思う。
つまり、巨人ファンはフランスでの王侯貴族側であり、パリーグや普通のプロ野球のファンは一般市民というわけだ。
えーと、プロ野球のファンじゃなく、スポーツなど興味ない人は、そうだな、このフランス革命がかかれた教科書を読む、中学生か高校生ってなところか。


王妃マリー・アントワネットの言葉に「パンがなければケーキを食べればよいのに」(王妃の言葉ではない、と言う説もあるが、ここではあまり関係ないので深く追求しない)があったと思う。
これは、王侯貴族側は搾取される側の生活を知る由もなく、トンチンカンな言葉を吐いたとして、有名ですね。
つまり、何も心配しなくても、普段の生活が送れる立場の人から見て、一般民衆の苦しい生活など、知らないし、気にもならないものです。


オリックスのイチローも、ダイエーの小久保、近鉄のローズも、ファンはみんな悔しい思いで見てきた。
セリーグでも、ヤクルトや横浜も外人選手との契約問題で出て行った事もあります。
広島は、黒字にするために、非常に苦労している、江藤や金本など生え抜きの選手も、引き止められない。
だれも、赤字問題が急激に出てきた問題とは思っていないわけです、特にパリーグは。

もちろん、そんな金銭感覚と無縁の巨人ファンから見れば、寝耳に水だったとしても、しょうがないですね、彼らには何を突然そうなるの、ってなものでしょう。
もっとも、マリー・アントワネットほど世間知らずでは無いでしょうけどね、普段の意識で気にしない分野で、問題が出てきたと言う話は理解します。


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それと、ブルボン王朝の王侯貴族から見れば、フランスの今の国を作ったのは我々であり、国民に生活を与えて来たのも我々だ、そう思っているわけですな。
で、長年続いたために、それが当たり前となっており、まあ、革命はいろんな要因があるけれど、つまりは市民の不満が爆発したものでしたが、王侯貴族側から見て、民衆がどうして不満を持つのか、果たして理解できていたかどうか。
だって、彼らから見れば、我々が作り上げた王朝を、我々が自由に操って何が悪い、我々がいなければ今の民衆も存在しなかったはずなのに、感謝も忘れて不満を持つなど許さん、ってな感じでしょうからね。

これも、巨人ファンの一部は、まじめに同じ心理でそう思っているみたいだね。
ファンだけでなく、ナベツネなんかマジにそうなんだけど。


確かに、集客数、放映権などでは巨人以外に頼れない構造なのは現実で事実だけど、もう2リーグ制が出来て55年だもん。
そろそろ民衆も、我慢の限界に来ているんですよね。
王朝でも、プロ野球界でも、創世記の孤軍奮闘での活躍に対する敬意は敬意として、これは別として、いつまでも権力を持ち続けるのはどうでしょうね、もう十分に甘い蜜をすすって来たでしょう、そろそろ分け合って欲しいと、まさに民衆の不満が頂点に達しているのが現状だと思うな。

まあ、フランス革命ってのは暴力で解決したけど、ここには日本だしね、暴力などでは解決しない。
だからこそ、良識ある社会人に、その判断をお願いしたいのだが・・・今の王侯貴族側に、それを求めても無理、ってのが最近のプロ野球の話題みたいだね。


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教科書云々の話は、中学生なら単純に、教科書に書かれた内容、読んだ文面だけで判断してしまうので、この革命がいきなり起きたと勘違いしちゃうところだけど、高校生ともなれば、同じ内容の文面でも、いろんな経験や他の知識を持ってきて、長い間の不満が爆発したんだろうな、と言う想像が出来るだろうと言う話です。

つまり、プロ野球に興味が無く、今回の一連のプロ野球界再編問題の報道を見て、「いきなり」と感じた人は、まさに中学生レベルの読解力しかなく、「いろいろあったんだろうな」と知らないまでも想像した人は、高校生程度の読解力はある、そんなつもりで表現してみました。

まあ、最初に断ったように、この当時の貴族側と民衆側とを、単純にプロ野球ファンとを比べられないのは分かっていますが、構図としては似ていると思うよ。


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さて、この赤字問題は「いきなり」出てきたわけではありませんが、合併問題ははっきり言って、最初からシナリオが書かれたレールの上を走るように、勝手に話が進んでいます。
パリーグは、1リーグ制でしか生き残れないと思っているのは、ここまで追い詰めたセリーグにも責任はあるとは思いますが、やはりここは、早急な合併による4球団への縮小、1リーグ制への改革を行うのでなく、選手会が主張するように、まずは話し合う時間を作るべきだと思っています。


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