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7 16, 2004

プロ野球 アテネ五輪日本代表

アテネ五輪に日本は出場する。
過去初めて、全員はプロ選手である。 昨秋のアジア大会予選では、その実力は発揮され出場権を勝ち取った。

しかも今大会は、前大会優勝のアメリカが、同じくプロで固めて日本戦には異常な集中力を見せる韓国が、強いはずの中南米の各チームが、何れもが予選で敗れたり、何らかの理由で本大会に出て来られないという、日本にとってはウソみたいな、非常に恵まれた大会となっている。

ライバルは、はっきり言えばキューバだけだろう。(五輪でキューバに1度も勝った事がないので、キューバから見ればライバルと呼んでくれないだろうが)
台湾も強豪だが、昨秋のアジア予選を見る限り、打線が頑張りさえすれば、問題ない相手で、順当に実力どおりに行けば、キューバとの決勝になるはず。

もっとも、実力どおりに結果が決まるなら、予選でアメリカや韓国が負けるはずも無かったので、油断大敵であることは間違いないのだが。


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さて、今週13、14日に行われた、アテネ五輪野球日本代表壮行試合、日本vsキューバ戦を見た。
結果は、ご存知のように、13日は1-1で引き分け、14日は5-6で負けてしまった。

元々、日本はプロ選手中心の編成で、この試合には、国際試合の経験、国際ルールの確認、日本代表のチームとしての結束、確認など、試合の結果よりも、経験や情報収集に重点が置かれていたようで、確かに勝敗は二の次だった事は、間違いないだろう。


それを思うと、確かにキューバもプロで固めた日本代表の情報収集の目的があり、お互いが相手の探りあい、全てを出し切らずに隠しながらの対戦となり、その結果が1敗1分け、負けても1点差と言う試合であれば、それほど嘆くこともなかろう。


しかし、この2試合を見て、次の点で非常に気になった、是非とも考慮して欲しい。


☆監督不在☆

確かに、今の日本において、長島人気は異常なほどである事には違いない。
初のオールプロ選抜で固めた日本代表、初代監督に長嶋茂雄が指名されたのも、個人的な感情を抜きすれば、問題ないと思っている。
しかし、長島監督は倒れられたわけで、本番まであと1ヶ月の時点で、まだ指揮を取れるかどうかが決まっていない。
もちろん、金メダルを長島監督に取らせたい、そんな声があるのは知っているが、あくまでも五輪には日本代表が国民を代表して戦いに行く事になる。 センチメンタルな部分は、もはやここに至っては、引き出しにでもしまっても良いだろう。

壮行試合のキューバ戦を見ても分かるように、情報収集といいながらも、結局はチームと言うよりも、選手の個々の能力に頼った情報収集しか出来ていなかった。 もちろん、キャッチャーの城嶋が、相手チームを探るのは大事であるし、投手が海外の打者が、どのように打ってくるのか、見極めるだけでも意味があった。

しかし、チームとして相手の力、弱点も含めて見るなら、組織プレイの中でどう相手が動くのかも見るべきだろう。
例えば、送りバントひとつを取っても、野手全体がどのレベルなのか、キューバは出場国の中で、おそらく間違いなくNO.1だろう。そのチームの総合力をも、きちんとチェックしたのか。
キューバは、正捕手でない控えの相川捕手の時にも、1点差でありながらも、盗塁をして肩をチェックしていたが、日本はどうだろうか。
反対に、日本代表として、どの連係プレイが弱くて、これからどこを強化すべきかなど、当然チェックがされなくてはおかしいと思うが、果たしてどこまで出来たのだろうか。

今からでも遅くない、キャンプに行く前に、監督を正式に決めるべきだ。
金メダルに向かって、チームを作っていく上で、戦略や戦術は大事であり、監督が不在のまま本番に行くのも不安だらけ。
おまけに、監督不在と言うことは、金メダルを期待する日本代表を指揮するのは、ヘッドコーチの中畑氏になるわけだ。
失礼ながら、彼は監督の経験すらない、そんな人物を大事な全日本の監督代理で指揮をとらせて良いとは思えない。
金メダルは生半可な気持ちでは取れないし、バックアップも必要だろう。きちんと監督を決めるべきだ。


2006年には、ワールドカップの話もある。
このときの全日本には、イチローもゴジラ松井もいるだろう、まさに日本の夢のオールスターの代表チームになるはず。
長島監督には、このチームの初代監督と言う栄誉も、まだ残されている。
今回は無理して出ずに、きちんと休養をお願いして、肩の荷を降ろさせてあげるのも、本当の優しさだろう。


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来月、パルマ合宿を経て、アテネに向かうらしい。
各球団から2名選んでいるわけだが、新チームとして機能をさせるためにも、合宿の意義は大きい。
前回の五輪では、パリーグの選手中心だったが、合同練習などほとんどせずに、プロ選手を並べただけだった。
各チームの4番だけを集めて勝てると思っているとすれば、それは巨人の貧相な発想と同じだ。

寄せ集めで勝てるなら、今頃巨人にマジックナンバーが出ていても不思議じゃないだろう、現実はそれだけでは勝てない。
今はまだ、ペナントレース中で、日本代表と言っても、単なる寄せ集めに過ぎない。
これが日本代表のチームとして、まとまるかどうかは、全てこのパルマ合宿に寄るところが大きい。
本音を言えば、5日間の合宿でも短いぐらいだ。キューバは、あのメンバーで1ヶ月かけて国際試合を転戦して調整するそうだ。
それに比べれば、5日間はあまりにも短い、実りのある濃い5日間になって欲しい。
その意味でも、合宿で監督不在などとは、やめて欲しいと強く思う。


ただまあ、ここまで来たら、怪我だけは絶対に避け、暑い中での連戦になるので、体調管理だけはしっかりして欲しいですね。
ガンバレ、ニッポン。

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