« 2004年6月 | トップページ | 2004年8月 »

7 30, 2004

戦後の日本とドイツ(ほか)

また、大豆さんから貴重なご意見を頂きましたので、長くなりますので、こちらに場所を動かしたいと思います。
なお、以下の引用は、今回のレスで使う部分の抜粋です。
全文はこちらからお読みください。


 ただ、感じるのは、日本とドイツの戦後処理には大きな差があると言うことです。戦後補償に対する対応は似たり寄ったりですが、「戦争犯罪」に対するスタンスは大きく違います。中国の雑誌がドイツの常任理事国入りを支持して、日本を支持しない理由はこの辺にあるのではないのでしょうか。

2002年7月の記事 http://www.worldtimes.co.jp/w/eu/news/020705-201912.html
>元ナチス親衛隊に禁固7年-独
> 【ベルリン5日豊田剛】ドイツのハンブルク地方裁判所は五日、
> 殺人容疑に問われていた元ナチス親衛隊のフリードリッヒ・エン
> ゲル被告(93)に、七年間の服役を命じた。
>  エンゲル被告は、イタリアのジェノバでナチス親衛隊を指揮し
> ていた一九四四年当時、ドイツ人戦士五人が殺された報復として
> イタリア人囚人五十九人の殺害を指示した。
>  被告は昨年、新聞紙上で「殺害も命令もしていない」と容疑を
> 否認、自らもナチス戦争による犠牲者であることを強調した。後
> に、殺人現場に居合わせた証人が現れたことなどから、裁判官は
> 「残酷かつ不法な殺人」と判断した。

 わずか2年前です。1つしか見つけられませんでしたが、同様の旧ナチス関係のニュースは過去に何度も見ました。「なあなあ」ではなく「見え見えに」正式処理することで、ドイツは周辺諸国や国際社会にバッシングの材料を与えない、という外交戦略をとっています。国益を考えて、もっともいいと思われる道を選択したのでしょう。
 日本はどうでしょう。現在も中国で毒ガス処理していますが、日本国内にもプロパガンダしない(メディアにも問題ありますが)。情報隠蔽体質で(というか旧軍人やその遺族に気を遣って)ずっと来ていると思うんです。それがポッと出の反日運動家たちに大騒ぎの口実を与えてしまっているんだと思います。靖国参拝なんて、やめてしまえばいいのに。それが国益だと思うのです。ドイツでは、旧ナチス親衛隊員の墓なんか国家元首がお参りしたら大変なことになります(過去にありましたよね)。

 私も広義で言えば「遺族」の端くれ?でしょうか。おじいさん(母方-旧陸軍少尉)が沖縄戦で自害しています。子供の頃は靖国に初詣に行きましたが、もし、死者を悼む気持ち、敬う心があるなら、なにも靖国に出向かなくてもおまつりすることはできるはずです。国益を損ねてまで、なんで行く必要があるのでしょう。政治家の私利のため? 行かないでください!

 国家同士の約束事なんて、個人にはあんまりピンと来ないですよね。「見え見え」であっても、賢く振る舞ってもらう方が「わかりやすい」=国益にかなうと思います。
 それでも騒ぐ輩はいるでしょう(政府がその騒ぎをどうするかは情勢次第)。日本だって安保闘争とかしてきたわけで、その時、市井のアメリカ人が「腹立ちます」と言ったかどうか知りませんが、そうした自由は中国人にもありますからね。
 私の望みは「日本が国としての総括をすること」と、政治家は言動に気を配り「カシコイ国家になってほしい」ということです。これまでのやり方を続けていては、いつまでたってもODAを外交カードだと思ってるのは日本だけ……。(^_^;

 日本国民も「キレない」ことが肝要です。(大豆さん)

 

日本とドイツの戦後処理には大きな差があると言うことです。戦後補償に対する対応は似たり寄ったりですが、「戦争犯罪」に対するスタンスは大きく違います

確かに違いますよね・・・・
ただ、大豆さんならばご存知でしょうが、ドイツの戦後の基本方針は「ナチスによるユダヤ人虐殺に対する犯罪行為を謝罪する」ものであって、ドイツ国家、民族が戦争を行ったことに対する謝罪は、ほとんど行われていませんよね。
それに対し、日本はあくまでも国家間での賠償責任を中心に、個人間との補償は行わずに、サンフランシスコ条約で講和条約を締結した40カ国以上と、その後の韓国や中国など、国家間で戦後を解決してきた、この国家間か個人かが、両国のスタンスが違う、大きな原因ですね。


ドイツと日本では、戦後の取り組み方で、何が違ったのか。
ある方の受け売りですが、戦後日本が取り組んだのは、「平和に対する罪」「通例の戦争犯罪」の2つです。
これにより、日本は戦後「平和」がキーワードの中心となり、各国と和平条約を結び、戦争犯罪に対して、各国に賠償金を支払って来ました。

それに対し、ドイツは「人道に対する罪」を解決しようとしたわけです。
ユダヤ人に対する、6兆円を超える支払いも、全ては空前絶後の国家により600万人にも及ぶ、民族大虐殺に対するお詫びと言ってもよいでしょう。しかし、その他の賠償問題はもちろん、請求権の放棄もまだですし、国家間との平和条約すら結べていません。

 
紹介していただいた、記事の切り抜きも、予想通り見事なまでにナチス党員の犯罪行為ですね。
ご存知ですか? 同じドイツ軍でも、ナチス党ではなかったロンメルは、未だにドイツでは英雄なのです。
同じ、連合軍を倒した将軍であっても、ナチス党は犯罪者で厳しく罰しますが、ナチス党でなければ、ロンメルなどは軍艦に名前までつけられています。 酷い言い方をすれば、ドイツはナチスという組織に、全ての戦争責任を押し付けて、ナチスが行った犯罪に関しては、手厚く補償を行うけど、その他は責任は放棄しているともいえます。

 

旧ナチス親衛隊員の墓なんか国家元首がお参りしたら大変なことになります

まあ、これもその通りなんだけど、ナチスの親衛隊だからですよ。
これが、ドイツの外交術の旨さと言えば、それまでなんでしょうが、ドイツはナチスに対する犯罪行為の謝罪だけは、むしろ目立つように声高々に、大げさに行っております。
ポーランドでは、ユダヤ人慰霊碑に土下座までしております(普通の戦没者の慰霊碑に対しては知らない)。
目立つパフォーマンスにより、他の事から目をそらしているんでしょうけどね。

日本は、寡黙ですよね。
でも基本的には、小泉首相などは、明白に参拝すると言って、その理由まで言っていますが、これはミエミエにはならないのでしょうか。
もちろん、マスコミ(特に、従軍慰安婦などで捏造したアサヒなど)にも問題がありますが、マスコミ自身が、自分の思想とは違う考えに対しては、了解せずに攻撃を続けますからね。

 

「なあなあ」ではなく「見え見えに」正式処理することで、ドイツは周辺諸国や国際社会にバッシングの材料を与えない、という外交戦略をとっています。国益を考えて、もっともいいと思われる道を選択したのでしょう。

私が思うに、基本的に、国益にかなった優れた外交戦略だと言う考えには同意いたします。
やはり、大陸の歴史ある大国ドイツと、島国で外交経験が少ない日本の政治家との、レベルの差は非常に感じますね、この辺はドイツを見習って欲しいものです。


しかしながら、お互いの請求権を放棄した条約、平和条約を結ぶ、これは最大の正式処理だと考えます。
そのミエミエの処理を無視し、国内で騒ぎ立てるのが、一部のマスコミでありますよね。
正式に国家間で結んだ条約以上に、国は、何を正式処理すれば良かったのでしょうか。

また、ドイツがバッシングの材料を与えていないのは、何もドイツの外交による成果だけとは思っていません。
長くなるので、深くは書きませんが、そもそも欧州諸国は歴史的に、どのような関係であったのか、中国、韓国と日本のような、双方による戦争そのものをあまり経験したことの無い、双方できちんとした戦後処理を行ったことが無い国々とは、また違った関係が生まれてくるのは、ある意味当然だと思っています。


そして、改めて思うのは、ドイツのように戦後を全く終了していないケース、ユダヤ人以外は救われず、国家間ではまだ戦後が終っていない状態と、日本のように、国家には戦争責任で賠償を支払い、戦後を国家間で終了させているケースと、どちらが純粋に外交上として見た場合、好きですか?
まあ、「好きですか」と聞いたのは、どちらが正しいのか、と言う問いかけは、あらゆる面で全く違うドイツと日本において、その問いかけが自身がナンセンスだと分かっているので、日本人としてどちらが好きか、と言うわけですけど。


私は、中国や韓国以外を見てもわかるように、日本がさっさと謝罪する形で、講和条約を結んで賠償金を支払い、国家間で仲直りをしたやり方が、良かったと思っていますよ。
個人補償を中心に、1つ1つ謝罪を明確に行っていれば、中国や韓国はそれで満足だったのでしょうかね?
「漢江の奇跡」は消え、今の韓国はなかったでしょうが、それに加えて、残りの45カ国でしたか、日本が過去に補償した国々は、どんな目で日本を見るでしょうね、私は日本の外交の基本方針は間違っていないかったと思います。
(もっとも、サンフランシスコ条約を含め、ほとんどがアメリカ主導の外交でしたけどね)

そもそも、日本とドイツの戦後補償を比べて、ドイツを参考にすればよかった、などは日本以外の国としては、どこがそれを言っているのでしょうかね? 私の勉強不足で、他に聞いたことがないのですが。

 

国家同士の約束事なんて、個人にはあんまりピンと来ないですよね。「見え見え」であっても、賢く振る舞ってもらう方が「わかりやすい」=国益にかなうと思います。

すみません、どの程度までの話を分かりやすいと仰っているのか分かりませんが、個人的には「賢く振舞う」と「譲歩する」や「相手の言いなりになる」のは、同じだと思えませんし、「譲歩」が必ずしも国益に結びつかない場合が多いと思っています。 また、靖国神社参拝を中国がやめろ、と言って止める事は、中国に対する譲歩だと思っています。

私の考えでは、靖国神社参拝そのものを、本当に止めさせたいから、中国が出しているのでなく、彼らが日本に対する外交の一環として、その靖国神社反対を持ち出して来ているので、中国の要請に則って参拝を取りやめたとしても、日本にはなんらプラスになるものは無いと思えます。 もし、譲歩するのであれば、あちらからも何かしらの譲歩を得て、お互いバーターを取り付ける事が、国益に繋がると思いますけど。

まあ、靖国神社参拝に関しては、国内でも宗教分離だの、戦犯分祀だの、宗教施設建設だの、いろんな意見が出ていますでの、国内でそれらの問題点を論議する分には、問題ないと思っておりますけどね。


 

他にも、いろいろレスを返したかったんですが、こちらも長文になったので、この辺で終ります。
本当に、お付き合いくださってありがとうございます。
今回、「日本が国としての総括をすること」に関しては、今までは国家方針などもあり、さほど気にしておりませんでしたが、それが出来れば、確かに欲しいなと思うところです。
ただし、歴史認識の問題ですから、いろんな解釈もあるわけで、難しい作業になるとは思いますが。
また、よろしくお願いします、今度、大豆さんのブログにも遊びに行かせて貰います。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

7 29, 2004

中国との関係

28日付け「日本の国連常任理事入り、中国が反対」に対し、貴重なコメントを頂きましたので、本文でレスを致します。

 日本は、手続き(東京裁判とか援助とか条約とか)はしてきたのかもね。それで、なんとなく仲直りしたつもりになっちゃったんだけど、ほんとは違う。などということはないのでしょうか?

  私は無知なので、世界でどのような政治運動が起き、どんなことを外交カードに使い、どのような教育がなされているのか、すべてを把握していません。
 必要以上に自虐的になるのは反対ですが、無知なるが故に無神経になってはしないかと、けっこうビビッテます。(ある報道番組で在日朝鮮人を特集していました。在日の少女は「朝鮮に帰れ!とか言われますよ。誰が連れてきたんだよ、って感じですよね(笑)」と笑っていました。無知で人をののしってしまうのは、この国の教育とか情報隠し、とまでは言わなくても、臭いものにはフタ、とか、「まあまあまあ」って言っているうちに、本質を検証せずにすませてしまう国民性ゆえでしょうか)

  外交において、相手に弱味があればそれをカードにするってことは、ブッシュの世界戦略でも同じ様なものでしょうか。私は無知なので、世界中の国の状況は知りません。人間一人一人の感情なんて、もっと知りません。進歩がないのは日本人かも知れないし、中国・韓国人かもしれないし、ブッシュやシャロンや小泉みてると、世界中かもしれません。
(ブッシュのイラク侵略にフランスが参加しなかったことに対して、大勢のアメリカ人が「ナチから解放してやった恩を忘れて!」と怒り、フランスワインを大量にどぶに捨てました。フランスのワイン業界の輸出不振にもつながっていると言うから大ごとです……)

  とにかく、ちゃんとした検証と総括が知りたい。それから言いたい。(大豆さん) 

-   -   -   -   -

 なんとなく仲直りしたつもりになっちゃったんだけど、ほんとは違う。などということはないのでしょうか?

少なくとも、国交が回復したわけですから、これで仲直りしたと思っても、問題ないでしょう。
おまけに日本と中国は、平和条約を結びました。 「平和条約を締結する=仲直り」これ以外に、どう解釈するんでしょうね、これでも仲直りしたつもりがないなどとは、そんな話は過去にも無いです。(笑)


ただ、中国がその後も、日本に対して難癖つけてくるのは、1つは中国のしたたかな外交、1つは反日教育による国民の視線を政府からそらせてきた政治のため、1つはアジアにおける、中華秩序主義とも言うのかな、中国の立場、プライドによる牽制など、いくつもの要因はあると思います。
もちろん、「過去のことを水に流す」を潔い、美徳とする日本人精神と、「死者に鞭打ってまで恨みを晴らす」が中国の国民感情として常識なのかは知りませんが、そのような文化・民族的な違いも大きな原因があるでしょう。


日本のマスコミは、歴史認識が誤っているから中国が怒っている、と言う表現をしますが、果たしてそうでしょうか?
中国政府が、日本の歴史認識が誤っているなどの感情的な考えを、自分達の党益、国益よりも優先させる事などありますか?
あり得ないでしょう、片手で日本からのODAだけは受け取っておいて、片手で歴史認識を非難するってのは、まさに中国のしたたかな外交を示す証左です。

私が思うに、それら全ては、中国政府による牽制でしょうねぇ。 
靖国神社参拝にしても、中国側は単なる外交カードとして使っているだけですよ。

国民感情が許さないなど、いかにもという感じで中国政府は訴えておりますが、要するに、チベットへの侵攻、共産党独裁政治による圧政などに対して、日本と言う外敵を作ることで、国民の目をそらせてきたその反日教育の結果が、その国民感情なわけですから。
そもそも、靖国に眠っているA級戦犯で、1937年の日中戦争に関わった人物って、どれだけいるやら、知らないで国家のプロパガンダに従い、感情的に反対しているわけでしょ?

だからこそ、そのカードをちらつかせるだけで、日本は国内でもかなり動揺させている手際は、本当にすごい。
国内の靖国参拝反対派の意見の中には、周辺諸国が反対するからやめよう、だなんてまさに中国の狙い通りに踊らされている人も、かなりいます。
本当に、そういう意味では、したたかな外交が際立つんですよね、中国は。
日本にも、是非ともこのうまさを見習って欲しいものです。

  

無知で人をののしってしまう

大豆さんが紹介してくださった報道番組は、残念ながらみておりません。
私はもちろんその場にいませんので、どのような意味合いで「朝鮮に帰れ!」と言われたのか分かりませんが、この言葉1つを取っても、いろんなシチュエーション、意味が考えられて、非常に興味深いですね。
私は「朝鮮に帰れ!」と吐いた人は、その人の考えが分からない限り、単純に「無知」だとは断言はしませんが。(もっとも、帰れなど、言葉遣いは悪いし、とても賛成はしませんが)

誰が連れてきたんだ、とその少女は言ったそうですが、私は在日の方が、全員強制的に連れられてきたとは思っていません。
中には、将来を夢見て渡ってきた人たちもいたはずですから、彼女の立場を知らない私は、単純に在日=強制連行=気の毒だとは思っていませんので、これだけでは判断が出来ません。


  

 外交において、相手に弱味があればそれをカードにするってことは、ブッシュの世界戦略でも同じ様なものでしょうか

ブッシュの世界戦略に限らず、外交にはいくつものカードを持って行うのが普通でしょう。
北朝鮮だって、拉致問題(拉致家族を人質として)を平気で外交カードにするでしょ、もっと言えば、ブラフかも知れない、一連の核カードも、十分な外交戦術です。
まあ日本も、ODAと言う経済援助するかわりに・・・みたいな、見方を変えれば卑怯なカードもあれば、北朝鮮に対しては万景峰の入港禁止などの強気のカードだってありますけどね。

みんなどの国も、外交を行う上では、カードの種類は多ければ多いほど助かるし、用意すると思いますよ。
もちろん、カードの中には、悪魔マークの「戦争」と言うカードも、持っている国も多いでしょうね。
アメリカはイラクにそれを切ったわけですが・・・もっとも、このカードをすぐに使うバカはいませんけどね。
いろいろ外交を行い、相手の譲歩を引き出そうとしながら、最終的には交渉が決裂した場合に使用するのでしょうが。
まあなんにせよ、どのカードを切るのかは、その時の政府の考え次第でしょうけど。


そう言えば、先ほどの、中国が持つ「靖国神社参拝反対」も、外交カードですよね。
国民感情を利用し、何らかの譲歩を日本に持ち出して、有利に交渉させるためのカード。
日本は、そんな中国の揺さぶりには「内政干渉」で突っぱねれば良いのですが、国内には日本よりも中国側を応援する人もいて、中国に利用されたりするんですよねぇ。

これも、仮に日本が靖国神社参拝をやめたとしても、中国は絶対に新たに次のカードを作って来ますよ。
最近は、アメリカが沖縄返還時に日本に返した尖閣諸島も、自分のものだとか、海底資源を掘ったりと、新たなカードを作って持ち出していますからね。

外交において、相手の譲歩を勝ち取って、自国の利を得るのも国益ですし、弱味を突くのは、ある意味外交の常套手段の場合もありますね。

  

 とにかく、ちゃんとした検証と総括が知りたい。それから言いたい。

まあ、これが一番難しいですね。

| | コメント (5) | トラックバック (1)

7 28, 2004

日本の国連常任理事入り、中国が反対

なんだかなぁ、こう言うのって、常任理事がどうのこうのと言う前に、なんだか腹が立ちません?


日本の常任理入りに反対 中国誌、歴史問題が理由
 【上海28日共同】中国誌「瞭望東方週刊」最新号(29日付)は、国連安全保障理事会の拡大問題に関する特集で、日本の常任理事国入りについて「歴史問題」を理由に断固反対する意見が強いとの見方を示した。
 同誌がインタビューした政府系シンクタンクの国際政治研究者ら9人のうち、6人が「賛成しない」との意見を表明。日本について直接触れなかった残りの3人は「中国はドイツの常任理事国入りを支持するだろう」との予測を示した。
 常任理事国入りを目指す日本政府にとっては、歴史問題をめぐる中国の説得が今後の鍵となりそうだ。
 同誌は、常任理事国入りを目指す各国についての分析で、戦争への反省に積極的なドイツが最も有力とする一方で、日本は、小泉純一郎首相の靖国神社参拝などを念頭に「歴史問題で何度も周辺諸国の感情を傷つけている」として、特にアジアで国際イメージが悪いことが「弱点」と指摘した。(静岡新聞)


国連の常任理事入りに関しては、個人的には喉から手が出るほど欲しいとは思わない。
常任理事入りすることで、同時に責任も負うことになり、アーミテージ米国務副長官が非公式に言ったように、日本としても憲法9条の改定や、国際社会への人的貢献もさらにすることになり、正義感や倫理観が西欧諸国とは少し異なるアジアの日本の中で、その常任理事としての役割を果たすだけの、十分な環境が、まだ日本には出来ていないような気もするからね。


でも、毎回と言うか、この手の発言を聞くと、むかっ腹が立ちますね。
世界で、歴史問題を取り上げて、国際社会で他国の動きを牽制する国は、中国や韓国以外にありますかね?

自分達は、国内の政治的な理由もあり、政治から目を背ける意味もあって、反日教育を国民に仕掛け、日本との間に歪んだ関係を持ち込みながら、何を歴史問題なんだ、ふざけるなと言いたい。

「歴史問題で何度も周辺諸国の感情を傷つけている」

朝日新聞や日教組などは、自虐史観で固まっているので、この文章でも、「もっともだ」なんて頷いているのかも知れないけど、はっきり言えば、感情を傷つけているかどうかは定かではないが、いちいち歴史問題を取り上げて、日本を牽制しようとしているのは、中国と韓国しかない、周辺諸国などの言葉を持ち出して、さも我らに同調する国が多いような表現をしているが、決してその2国以外に、何でもかんでもイチャモンを付けている国はない。

私も学生の頃や、若い頃は、日本も悪いことをしたと反省をして、右寄りな意見には反対をしていたが、もう何十年も同じコトを繰り返されては、「いい加減にしろ!」と爆発しちゃいましたが、我々の世代の多くの人が、ケッコウこのパターンで、中国や韓国に怒っている人は多いけど、そりゃ仕方が無いよね、彼らに進歩が無いもん。

笑えることに、朝日なんかは、首相の靖国参拝が原因で、日中関係がおかしいと言い切っているけど、靖国神社参拝なんて中国が持ち出す口実の一つしかならないのは、ミエミエでしょうに。
しかも靖国参拝は内政干渉、これを譲歩して中国の言いなりになれ、なんて社説で垂れ流すのだから、朝日はどうしようもない売国新聞だね。


重慶で、サッカーのアジアアップが開催されているが、敵チームでないのに、日本選手へのブーイングと、応戦グループへの中国人への危害、これなんか最悪でしょ。
重慶は、日本が爆撃をしたところだから、などと左翼はいかにも「酷い目にあって当然」みたいな理解を示すけど、国際社会の一員の国が、国際試合を主催しておいて、招待した他国の選手や応援団に危害を加えるような情勢、感情を容認し、その危険地帯で国際試合を主催するとは、まさに他国から見れば信じられない精神構造の国だということも、覚えておくべき。


 -   -   -   -   -

この間の参議院選挙で、共産党や社民党が惨敗し、民主党が伸びたことを受けて、中国では、日本は右傾化が進んでいると評した。
うむ、実は民主党の内部に、旧社会党の連中がいるので、完全に衰退したわけではなく、民主党も、その旧社会党派の連中のせいで、なかなか1つにまとまらないので、右傾化が進んだかどうかは判断は難しいけど、対外的に見れば、社民党は前回の衆議院選挙で、共産党は今回の参議院選挙で、衰退したのは事実ですね。

ただ前にも書いたと思うけど、日本が右傾化しているとするならば、それは中国や韓国や自身に、その責任があると思った方が良いですね。
私も、昔から中国や韓国に批判的だったわけじゃない。
現在、かなり批判的なのは、最近における中韓の日本に対する姿勢が、私をそのように変えたわけで、私のように考えが変わった人間は、日本にはかなりいると思いますよ。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

7 27, 2004

立場の違い

日本プロ野球の、近鉄・オリックス合併に端を発した、プロ野球界再編問題は、いよいよ泥沼に入り、1リーグ制に移行しそうな感じですね。


いろいろ言いたいことはあるけれど、今日はちょっと違う話。

ネット上の掲示板などで、この問題に関するいろんな人の意見を読ませていただいていると、ちょっと奇妙と言うか、ポイントがもうズレている発言を目にする事がある。
その中で、特に気になるのは「昨日今日、赤字になったわけじゃないのに、どうして急にこのような展開になったのか」と言った感じのものと、「現在の日本プロ野球は、TV放送も含めて、巨人中心で発展させて来たし、それのどこが悪い」と言ったようなもの。


これは思うに、かなり強引だと自分でも思うが、フランス革命前の王侯貴族と、一般市民の対立に例えれば、非常に分かりやすいのではないか、そう思う。
つまり、巨人ファンはフランスでの王侯貴族側であり、パリーグや普通のプロ野球のファンは一般市民というわけだ。
えーと、プロ野球のファンじゃなく、スポーツなど興味ない人は、そうだな、このフランス革命がかかれた教科書を読む、中学生か高校生ってなところか。


王妃マリー・アントワネットの言葉に「パンがなければケーキを食べればよいのに」(王妃の言葉ではない、と言う説もあるが、ここではあまり関係ないので深く追求しない)があったと思う。
これは、王侯貴族側は搾取される側の生活を知る由もなく、トンチンカンな言葉を吐いたとして、有名ですね。
つまり、何も心配しなくても、普段の生活が送れる立場の人から見て、一般民衆の苦しい生活など、知らないし、気にもならないものです。


オリックスのイチローも、ダイエーの小久保、近鉄のローズも、ファンはみんな悔しい思いで見てきた。
セリーグでも、ヤクルトや横浜も外人選手との契約問題で出て行った事もあります。
広島は、黒字にするために、非常に苦労している、江藤や金本など生え抜きの選手も、引き止められない。
だれも、赤字問題が急激に出てきた問題とは思っていないわけです、特にパリーグは。

もちろん、そんな金銭感覚と無縁の巨人ファンから見れば、寝耳に水だったとしても、しょうがないですね、彼らには何を突然そうなるの、ってなものでしょう。
もっとも、マリー・アントワネットほど世間知らずでは無いでしょうけどね、普段の意識で気にしない分野で、問題が出てきたと言う話は理解します。


 -   -   -   -   -


それと、ブルボン王朝の王侯貴族から見れば、フランスの今の国を作ったのは我々であり、国民に生活を与えて来たのも我々だ、そう思っているわけですな。
で、長年続いたために、それが当たり前となっており、まあ、革命はいろんな要因があるけれど、つまりは市民の不満が爆発したものでしたが、王侯貴族側から見て、民衆がどうして不満を持つのか、果たして理解できていたかどうか。
だって、彼らから見れば、我々が作り上げた王朝を、我々が自由に操って何が悪い、我々がいなければ今の民衆も存在しなかったはずなのに、感謝も忘れて不満を持つなど許さん、ってな感じでしょうからね。

これも、巨人ファンの一部は、まじめに同じ心理でそう思っているみたいだね。
ファンだけでなく、ナベツネなんかマジにそうなんだけど。


確かに、集客数、放映権などでは巨人以外に頼れない構造なのは現実で事実だけど、もう2リーグ制が出来て55年だもん。
そろそろ民衆も、我慢の限界に来ているんですよね。
王朝でも、プロ野球界でも、創世記の孤軍奮闘での活躍に対する敬意は敬意として、これは別として、いつまでも権力を持ち続けるのはどうでしょうね、もう十分に甘い蜜をすすって来たでしょう、そろそろ分け合って欲しいと、まさに民衆の不満が頂点に達しているのが現状だと思うな。

まあ、フランス革命ってのは暴力で解決したけど、ここには日本だしね、暴力などでは解決しない。
だからこそ、良識ある社会人に、その判断をお願いしたいのだが・・・今の王侯貴族側に、それを求めても無理、ってのが最近のプロ野球の話題みたいだね。


 -   -   -   -   -


教科書云々の話は、中学生なら単純に、教科書に書かれた内容、読んだ文面だけで判断してしまうので、この革命がいきなり起きたと勘違いしちゃうところだけど、高校生ともなれば、同じ内容の文面でも、いろんな経験や他の知識を持ってきて、長い間の不満が爆発したんだろうな、と言う想像が出来るだろうと言う話です。

つまり、プロ野球に興味が無く、今回の一連のプロ野球界再編問題の報道を見て、「いきなり」と感じた人は、まさに中学生レベルの読解力しかなく、「いろいろあったんだろうな」と知らないまでも想像した人は、高校生程度の読解力はある、そんなつもりで表現してみました。

まあ、最初に断ったように、この当時の貴族側と民衆側とを、単純にプロ野球ファンとを比べられないのは分かっていますが、構図としては似ていると思うよ。


 -   -   -   -   -


さて、この赤字問題は「いきなり」出てきたわけではありませんが、合併問題ははっきり言って、最初からシナリオが書かれたレールの上を走るように、勝手に話が進んでいます。
パリーグは、1リーグ制でしか生き残れないと思っているのは、ここまで追い詰めたセリーグにも責任はあるとは思いますが、やはりここは、早急な合併による4球団への縮小、1リーグ制への改革を行うのでなく、選手会が主張するように、まずは話し合う時間を作るべきだと思っています。


| | コメント (0) | トラックバック (2)

7 22, 2004

あの例の3人は、どこにいるのでしょう?

自己責任論の発端となった3人こそ、見習え

関学大ワンゲル部が恩返しのボランティア 豪雨の福井で --------------------------------------------------------------------------------

福井豪雨で建物98戸が全半壊した福井県美山町に21日、隣の同県勝山市の大長山(おおちょうさん)で2月に遭難し、救助された関西学院大学(兵庫県西宮市)ワンダーフォーゲル部の部員6人が災害復旧のボランティアに駆けつけた。

福井豪雨の被害を知った同部副将の竹田祐麻さん(21)は「福井の人に恩返しがしたい」と19日に被災地入りを決意。大学はテスト期間中だが、20日午前にテストを終えると寝袋を車に積み込み、部員の仲裕輔さん(23)と美山町に向かった。夕方には町の施設前の泥をシャベルですくった。21日朝には主将の野田悦史さん(22)ら4部員が合流。浸水で泥をかぶった体育館の床をモップなどで掃除した。6人は「テストが終わったらもっと大勢で戻ってきたい」と話し、同日午後、同町を後にした。

 朝日新聞 (07/21 23:15)


雪山の遭難など、その多くは、被害者本人達の状況判断、認識の甘さによるものが多い。
しかしながら、個人的には、学生が人生において重大な失敗をしたとしても、その後の人生の中で、反省により自分を変えて成長させること、そして迷惑をかけて周囲に対しても、少しずつでもお返しをすることで、十分に取り返すことが可能だと思っている。

ワンダーフォーゲル部という性格上、ある程度の雪山にも挑戦することもあるだろう。
事故にあった当時の状況判断を甘く見た、これに尽きるのだが、自分達だけではなく、周囲に迷惑をかけたこともまた事実。
しかし、過去に同様の事故を起こしたケースで、その後の部員などの取り組みを、知る機会が無いこともあるが、今回の関学の部員のように、自分達が迷惑をかけた分、試験中であってもボランティアで恩返しているといった話は、初めて聞いた。

これはこれで、私は非常に評価したい。


若い頃、無茶をして周囲に迷惑をかけた経験がある人は、この世にゴマンといるだろう。
だが、起こしてしまった事に対し、いつまでもネガティブな気持ちで過ごす事が良いはずが無く、むしろ問題は、その後の当事者がどのように成長するのか、社会に対して、どのような恩返しをするのか、と言った点に尽きると思う。

本来なら、そのような事情が無くても、ボランティアに参加して、困っている人を助ける運動はするべき、と言う正論もあるんですが、学生の多くがボランティアに見向きもしない現状、自分達の行動を反省し、そして助けあう気持ちに感謝し、困っている人を目の前に、自然にボランティアに参加する気持ちになったとすれば、それは拍手を送りたい。


雪山を甘く見て遭難した、これは強く非難されるべきだろう、しかし、同時に、その事故を糧に、反省し、成長する若者には、心から応援し受け入れる、これこそが本当の社会ではないだろうか。


それに対し、言いたい事がある。
正直な話、イラク人質事件の中心人物たちは、国民のみなさんに迷惑をおかけした、と詫びていたはず。
心からそう思うなら、なぜ、今、その恩を少しでも返そうとしない?
同じ困った人を助けるボランティアとして、わざわざ海外にまで行くよりも、迷惑を掛けたと反省するなら、国内で困っている人を助けるボランティアにも参加すべきじゃないのか?
同じ、迷惑をかけたと言っても、今回の関学のワンダーフォーゲル部の部員は、戦地であるイラクに渡って活動する君たちよりも、ある意味、私は賞賛する。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

7 20, 2004

暑い夏の夜の、幻想的な15分間


海の日で休みだった19日、子供を連れてディズニーシーに行って来た。

7月31日まで使える券があったので、もったいなかったから、慌てて使っただけなのだが。
これまで、ディズニーランドは、結婚前から含めて10回以上は行っているのだが、ディズニーシーだけはまだ行った事が無かった。
暑い夏であり、ちょうど17日から30億円もかけて改装された、話題の水上ナイトショー「ブラヴィッシーモ!」が始まった事もあったので、1度涼しそうなディズニーシーに行って見た。


夏休み前の休日と言うことで、混雑は覚悟の上だった。
昨年の秋の祭日に、ディズニーランドに行ったときは、ものすごい混雑で、ミッキーマウスハウスに120分以上も立って並び、そこから腰を痛めてしまった(現在も痛い)経験もあったので、相当な覚悟でやってきたのだが・・・

はっきり言って、予想以上に空いていました。 確かに、待ち時間50分だのあるものもありましたが、ファストパスを使えば、無理なく回れましたし、ディズニーランドのどのアトラクションでも、平気で待ち時間60分とか並ばなきゃならない事を考えれば、全然苦にならない快適さ。

それだけ、ランドよりシーが人気無いと言うことかも知れないけど、利用する立場で言えば、あのぐらいがいいよ。
夏の暑いときに、何時間も並ぶ必要も無いし、くたびれた時も、ランドで混雑時には、ベンチに腰掛けるなんてとんでもないけど、昨日はどこでもベンチが開いているし、これなら思ったほどは疲れない。

それに、何と言ってもディズニー。 社員の教育の行き届いているのでしょうね、働いている人はみんな、気持ちの良い対応ですしね、しかも質が高そうだし。

例えば、3歳未満は利用できないアトラクションで、クラスでも新潮が低いほうの5歳の息子に、何度も声をかけてもらって、親でも最近までしらなかった、息子のTシャツにかかれた「グランセイザー」(父親はデカレンジャーかと思っていた)を、若い女の子が「大丈夫だよね、怖くないよね、だってグランセイザーがついているもんね」と励ましてくれたり。

ここまで(社員の子供に対する扱い、子供の好きなTV番組などを知っておくなど、仕事に対する意識高さを)徹底させたディズニーリゾートのレベルの高さは、違うなと関心。 他の行楽地で出会う末端の社員の質が違うね。


というわけで、暑かった1日でしたが、ほぼ快適に過ごせました。
アトラクションは、子供が一緒なので、乗れないものもあったんですが、さすがに空いていたので、ほぼ1日で全て乗れたので、もう満足なのですが、これだけ過ごしやすかったので、また来て見たいと言う気にもちにはなりました。
この「また来て見たい」と言うリピート制が、ディズニーリゾートの強みでしょうね。
料金ははっきり言って、厳しい値段だけど、それだけの価値は確かにある。

そうそう、肝心の「ブラヴィッシーモ!」。
ディズニシーのナイトショーは初めて見るし、水上と言うことで、正直な話、あまり期待はしていませんでした。
まあ、話題性と、子供が喜んでくれるなら(母親もかな(^^;)と言う気持ちで、付き合い程度しかなかった。
昼間、ポルト・パラディーゾと言うウォーターカーニバルを見ましたが、まあそこそこ、子供はミッキーだのミニーだのが船上で手を振っているのを、喜んで見ていたので、まあその延長線かと、思っていたもので。


でも・・・・
良かったです。 正直、あそこまで幻想的なショーが見られるとは思っていなかった。
昼間、何度もメディテレーニアンハーバーを通ったけど、あれだけの仕掛けが用意されているとは、夢にも思わなかった。
まあ、1度見たので、2度目、3度目ではまた違った印象があるでしょうが、何の予備知識も持たず、初めて見たなら、かなりカンドーするでしょう。
それだけ、大掛かりな仕掛けだったし、「水の精と火の精が恋をした」と言うキャッチフレーズどおり、水と火の精が出てくるのですが、なるほど、水と火を大量に使ったショーでした。
まあ、後で冷静になれば、恋とか言うけど、伏線もストーリーも何も無かったけどね。(笑)

でも、あっという間の15分でした、夏の暑い夜に、水上に繰り広げられた、涼しく、そして熱い幻ですね、見事でした。


30億円をかけただけあると思うけど・・・派手な装置なだけに、メンテナンスも高そう・・・(^^;


「ブラヴィッシーモ!」一度見て見ることをお勧めします。


ps:
それと最後に、帰りの渋滞だけは、何とかならんのかなー。(笑)

| | コメント (0) | トラックバック (1)

7 16, 2004

プロ野球 アテネ五輪日本代表

アテネ五輪に日本は出場する。
過去初めて、全員はプロ選手である。 昨秋のアジア大会予選では、その実力は発揮され出場権を勝ち取った。

しかも今大会は、前大会優勝のアメリカが、同じくプロで固めて日本戦には異常な集中力を見せる韓国が、強いはずの中南米の各チームが、何れもが予選で敗れたり、何らかの理由で本大会に出て来られないという、日本にとってはウソみたいな、非常に恵まれた大会となっている。

ライバルは、はっきり言えばキューバだけだろう。(五輪でキューバに1度も勝った事がないので、キューバから見ればライバルと呼んでくれないだろうが)
台湾も強豪だが、昨秋のアジア予選を見る限り、打線が頑張りさえすれば、問題ない相手で、順当に実力どおりに行けば、キューバとの決勝になるはず。

もっとも、実力どおりに結果が決まるなら、予選でアメリカや韓国が負けるはずも無かったので、油断大敵であることは間違いないのだが。


 -   -   -   -   -


さて、今週13、14日に行われた、アテネ五輪野球日本代表壮行試合、日本vsキューバ戦を見た。
結果は、ご存知のように、13日は1-1で引き分け、14日は5-6で負けてしまった。

元々、日本はプロ選手中心の編成で、この試合には、国際試合の経験、国際ルールの確認、日本代表のチームとしての結束、確認など、試合の結果よりも、経験や情報収集に重点が置かれていたようで、確かに勝敗は二の次だった事は、間違いないだろう。


それを思うと、確かにキューバもプロで固めた日本代表の情報収集の目的があり、お互いが相手の探りあい、全てを出し切らずに隠しながらの対戦となり、その結果が1敗1分け、負けても1点差と言う試合であれば、それほど嘆くこともなかろう。


しかし、この2試合を見て、次の点で非常に気になった、是非とも考慮して欲しい。


☆監督不在☆

確かに、今の日本において、長島人気は異常なほどである事には違いない。
初のオールプロ選抜で固めた日本代表、初代監督に長嶋茂雄が指名されたのも、個人的な感情を抜きすれば、問題ないと思っている。
しかし、長島監督は倒れられたわけで、本番まであと1ヶ月の時点で、まだ指揮を取れるかどうかが決まっていない。
もちろん、金メダルを長島監督に取らせたい、そんな声があるのは知っているが、あくまでも五輪には日本代表が国民を代表して戦いに行く事になる。 センチメンタルな部分は、もはやここに至っては、引き出しにでもしまっても良いだろう。

壮行試合のキューバ戦を見ても分かるように、情報収集といいながらも、結局はチームと言うよりも、選手の個々の能力に頼った情報収集しか出来ていなかった。 もちろん、キャッチャーの城嶋が、相手チームを探るのは大事であるし、投手が海外の打者が、どのように打ってくるのか、見極めるだけでも意味があった。

しかし、チームとして相手の力、弱点も含めて見るなら、組織プレイの中でどう相手が動くのかも見るべきだろう。
例えば、送りバントひとつを取っても、野手全体がどのレベルなのか、キューバは出場国の中で、おそらく間違いなくNO.1だろう。そのチームの総合力をも、きちんとチェックしたのか。
キューバは、正捕手でない控えの相川捕手の時にも、1点差でありながらも、盗塁をして肩をチェックしていたが、日本はどうだろうか。
反対に、日本代表として、どの連係プレイが弱くて、これからどこを強化すべきかなど、当然チェックがされなくてはおかしいと思うが、果たしてどこまで出来たのだろうか。

今からでも遅くない、キャンプに行く前に、監督を正式に決めるべきだ。
金メダルに向かって、チームを作っていく上で、戦略や戦術は大事であり、監督が不在のまま本番に行くのも不安だらけ。
おまけに、監督不在と言うことは、金メダルを期待する日本代表を指揮するのは、ヘッドコーチの中畑氏になるわけだ。
失礼ながら、彼は監督の経験すらない、そんな人物を大事な全日本の監督代理で指揮をとらせて良いとは思えない。
金メダルは生半可な気持ちでは取れないし、バックアップも必要だろう。きちんと監督を決めるべきだ。


2006年には、ワールドカップの話もある。
このときの全日本には、イチローもゴジラ松井もいるだろう、まさに日本の夢のオールスターの代表チームになるはず。
長島監督には、このチームの初代監督と言う栄誉も、まだ残されている。
今回は無理して出ずに、きちんと休養をお願いして、肩の荷を降ろさせてあげるのも、本当の優しさだろう。


 -   -   -   -   -


来月、パルマ合宿を経て、アテネに向かうらしい。
各球団から2名選んでいるわけだが、新チームとして機能をさせるためにも、合宿の意義は大きい。
前回の五輪では、パリーグの選手中心だったが、合同練習などほとんどせずに、プロ選手を並べただけだった。
各チームの4番だけを集めて勝てると思っているとすれば、それは巨人の貧相な発想と同じだ。

寄せ集めで勝てるなら、今頃巨人にマジックナンバーが出ていても不思議じゃないだろう、現実はそれだけでは勝てない。
今はまだ、ペナントレース中で、日本代表と言っても、単なる寄せ集めに過ぎない。
これが日本代表のチームとして、まとまるかどうかは、全てこのパルマ合宿に寄るところが大きい。
本音を言えば、5日間の合宿でも短いぐらいだ。キューバは、あのメンバーで1ヶ月かけて国際試合を転戦して調整するそうだ。
それに比べれば、5日間はあまりにも短い、実りのある濃い5日間になって欲しい。
その意味でも、合宿で監督不在などとは、やめて欲しいと強く思う。


ただまあ、ここまで来たら、怪我だけは絶対に避け、暑い中での連戦になるので、体調管理だけはしっかりして欲しいですね。
ガンバレ、ニッポン。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

7 15, 2004

集団的自衛権

【集団的自衛権 しゅうだん-てきじえいけん】
『ある国が武力攻撃を受けた場合に、これと密接な関係にある他の国が自国の安全を脅かすものとして共同して防衛にあたる権利。この権利を行使する国に対して、直接かつ現実の武力攻撃があることを必要としない。国連憲章では加盟国に認めている。』(大辞林)

誤解を恐れずに、一言でまとめるとすれば、「他国と共同して、軍事行動を起こすこと」かな。
日本で言えば、自衛隊と、他国(米軍など)と、何かしらの軍事行動を、協力して行うことを指します。


日本には、集団的自衛権は憲法上、認められないとしていますので、今回の自衛隊のイラク派遣でも、与党側は「非戦闘地域」に限り、侵略ではなく、人道支援で派遣する、と言ったややこしい、戦場に行くのに、わざわざ理由をつけてまで派遣するハメになりました。
また、国連で多国籍軍として動く場合も、他国の軍隊と共同して動くのは、集団的自衛権に違反しますので、首相は何だかんだと理由をつけて、引き続き派遣しておりますが、野党から突き上げられています。


確かに、「他国と共同して軍事行動を起こすことが出来る」、これだけだと、集団的自衛権を認めれば、米軍と一緒にイラクにも攻め込めちゃうので、認めてはいけない、と思えるかも知れませんね。
でも物事には、表があれば、必ずやウラがあり、憲法改正問題で常に出てくると言う事は、それだけの理由があるのです。実際問題として、戦争を出来るように、憲法を変えてしまう恐れがあるにも関わらず、憲法改正問題でこの問題がなぜ出てくるのか、集団的自衛権が認められなければ、何がマズイのか。


答えは簡単です、これがあれば何も出来ないから。(笑)


例えば、一番身近な例で言えば、現在自衛隊はイラクのサマーワに派遣されておりますが、原則的にサマワの治安はオランダ軍が行い、自衛隊は復興支援だけを行っています。 憲法上、治安維持活動には自衛隊は参加出来ないからね。
要するに、自衛隊は念のために重火器など装備していますけど、基本的にはオランダ軍に守ってもらっているのです。
一国の軍隊が、憲法に縛られて、その能力がありながら、他国の軍隊に守ってもらう、これもおかしな話なのですが、それ以上におかしいのが、自衛隊はオランダ軍に助けられても良いが、自衛隊はオランダ軍を助けてはいけない、ことです。

自衛隊が襲われ、オランダ軍に助けを求めるのは、問題ありません、憲法にも違反しません。
しかし、目の前でオランダ軍が襲われ、自衛隊に「ヘルプ!」と助けを求めても、オランダ軍を攻撃している部隊に、自衛隊が攻撃を仕掛ければ、これはオランダ軍と共同して軍事作戦を行ったことになり、集団的自衛権の行使になり憲法違反になるのです。
ですから、オランダ兵が血を流して助けてくれと言っても、自分達が持つ武器で助ける事ができても、助けてはいけない、この世間が許してくれそうも無い理屈を、この集団的自衛権は持っているのです。


他にもありますよ、仮にですが、公海上で米軍の偵察機が、北朝鮮か中国のスクランブル機に撃墜され、乗員が溺れて助けを求めていたとして、海上自衛隊の護衛艦が目の前にいたとしても、助けてはなりません。
偵察行為=軍事行為で撃墜されたのですから、これはれっきとした軍事行為ですから、助ける→米軍に加担する→共同軍事行動になる、と言う図式で、これもまた集団的自衛権に当てはまります。

これは、機雷や爾来の掃討作戦なども同じです。
住民から、テロリストの残した地雷で迷惑している、機雷で漁業が出来ない、除去してくれと頼まれたとします。
人道的には、自衛隊には除去する能力があるのですから、是非とも手伝って、取り除いてあげるべきです。
ところが、自衛隊だけがこの任務につくのは問題ありません、しかし、米軍でも他の軍でも、作業を手伝ってもらうわけにはいかないのです。手伝ってもらうのは、共同で軍事行動を起こす、つまりこれも集団的自衛権です。
反対に、米軍や英軍が除去作業しているときは、手伝ってはいけないのです。 続きは自衛隊がやりますので、代わりましょうなら大丈夫ですが、彼らがそれでは、我々は西を担当するので、東側をお願いします、といってもそれは手伝えないのです。

つまり、今後も国際貢献を視野に入れ、国連主導による多国籍軍への参加を行うにも、共同で何かを行おうとすれば、常にこの集団的自衛権に抵触してしまうので、何も出来ないのです。


(^_^;)>
えっと、断っておきますが、これって屁理屈でも冗談でもありませんよ。
これを読んでいて、「ウッソだー、右翼は戦争したがるから、すぐに屁理屈をつけたり、物事を誇大して伝えたり、事実を捻じ曲げたりするからなぁ、目の前で助けてと叫んでいる人を、助けてはいけない、なんて法律あるわけないじゃない。」なんて、笑って思っている人がいるかも知れませんが、ウソではありませんよ。
集団的自衛権を認めていないってことは、本当に人助けでもしてはいけない、ってのはマジメな話なんです。
だから、認めなきゃいけないんですよ。
世界広しとはいえ、助けてと叫ぶ人を目の前に、助ける能力がありながら、助けてはいけない、など言っているのは日本だけなんですよ。


だから、現在は何かをやるときには、いろいろ屁理屈に近い理由付けで、その場だけ特別に法案を作って参加をするから、余計にややこしいことになるし、制限が多くて、自衛隊の活動そのものが身動き取れない状態になっているのです。

集団的自衛権は、今後の国際社会の一員として参加する上で、どうしても改正が必要な部分なのです。
大辞林にも書いてありましたが、集団的自衛権は国連憲章で認められた権利でもあります。


これを踏まえて、集団的自衛権を認めるべきでない、などと戯言を言う、野党の各党首の「集団的自衛権」についての意見を聞いてみます。


民主党の岡田代表
『「現在の憲法解釈のもとでも、日本を守る米軍に対する攻撃の排除は「個別的自衛権で解決できる」と指摘。そのうえで「(集団的自衛権は)第三国で米国が戦争した時に一緒になってやる、あるいは米国が攻撃を受けた時に米国に行ってやることを含む概念だ。絶対に認めるべきではない。国連の行う集団安全保障に協力すべきだ」 』

そうやって、個別解釈で対応するのは、もはや限界に来ているし、時限立法、特別法案をいちいち作ってその場凌ぎが、本当に良いと思っているのでしょうか。 根本的な解決をはかる気が無いのでしょうか。


共産党の志位委員長
『「(行使を認めると)米国と一緒に集団的侵略をやる国になる」』
社民党の福島党首
『「日本が米国とともに世界で戦争できる国に作りかえるのか。憲法を変えると何の制約もなくなる」と批判した。 』

戦争の危惧は分かりましたが、反対すると言う事は、目の前で「助けてくれ」と叫ぶ同盟国の兵士を見殺しにするのが、共産党、社民党の言う正義なのでしょうか?

いつぞやも紹介しましたが、「憲法を守るためには、国民は犠牲になっても良い」と言う考えの人たちです。
平和を守るためには、人が死んでもかまわない、この考えには付いて来れない国民が増えたからこそ、この間の選挙の惨敗だと気づくべきでしょうね。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

7 12, 2004

さらなる2大政党化へ

昨日に、参議院選挙が行われました。

2004参議院選挙結果
     自民 民主 公明 共産 社民 無所属 合計
 合計  49 50  11   4   2   5   121
 改選  50 38  10  15   2   4   124
 選挙計 34 31  3    0   0   5    73
 比例計 15 19  8   4   2   0    48
 非改選 66  32 13   5   3   2    121
 改選後115  82 24   9   5   7   242
 公示前116 70  23  20  5   6   245

予言ではありませんが(笑)、先週の6日に、「いつか来た道」で書いていた事が、ほぼその通りになったようです。


>>私個人の予想では、この間の衆議院選挙と似たような結果で、共産党が減らした分は民主党に流れ、自民党は改選前とたいして変わらず、50前後ではないかと。(ますます二大政党化)

>>共産党がどれほど議席を減らすか、ちょっと分からないけど、大幅に減らした場合は、自民・民主逆転もあり得るでしょうね。
>>まあ、社民は改選がたった2なので、さすがに福島瑞穂党首は当選するでしょうから、ここは減らしても1議席。
>>公明党は、組織票が固いので改選数10は最低でも確保いけるでしょう。


自民党は、昨日の各テレビ局の出口調査では、もっと苦戦が伝えられましたが、意外に粘って1議席だけ減らした感じです。
50前後ではないか、と言った私のヨミはバッチリ。(笑)
与党の公明党も、1議席だけ上乗せして11議席、10議席確保の予想の範疇でした。
与党は、結局自民-1、公明+1で、差し引きプラスマイナス0と、改選前の議席を確保しました。


一方野党では、共産党が15議席から4議席まで大幅にダウン。
結局、民主党は12議席増やしましたが、この共産党からの票を奪っただけでした。(※)
共産党は議席を減らすだろうな、と言う予感はありましたが、まさか2桁議席も落とすとは、可能性はあると思ったけど、まさか本当にそうなるとは思えず、「共産党が大幅に減らせば、自民、民主逆転もある」と言う書き方にしましたが・・・

プロじゃないのに、意外に冷静に読んでいた自分に驚いた。(笑)


ちなみに、各テレビ局の出口調査では、もっと自民党が苦戦すると予想されていましたが、開票とともに自民党はかなり粘りました。
各局の最終議席予想

これによれば、ピッタシ予想は「テレビ東京」でした・・・すごい。
昨年の衆議院選挙で、大恥をかいた日テレは、自民47(-2)民主53(+3)共産3(-1)でしたので、全部で6議席のズレ。同じ集計方法で、NHKを除く他の局は、TBSが自民(-1)、民主(+2)、公明(-1)の4議席のズレ。
フジは自民(-1)、民主(+3)、公明(-1)、無所属(-1)の6議席のズレ。
テレ朝は自民(-3)、民主(+2)、無所属(+1)の6議席。

最終議席数予想は
1位 テレビ東京 ピタリ 2位 TBS 4議席  3位 日テレ、フジ、テレ朝 6議席


   -   -   -   -   -


結果を見れば分かりますが、結局は自民党が負けた・・・のは間違いないけど、-1議席では、ほぼ現状通りで、大敗とまではいかないだろう。それよりも、民主党の躍進は共産党の議席を奪い、ますます2大政党化へと進んだ、と言う選挙だったと思う。

これで、自民党は小泉内閣で最後まで行くでしょう。
正直な話、今度の選挙では、年金問題やイラクの多国籍問題で、自民党はもっと負けるかと思っていました。
言い返せば、小泉政権を評価している人も、意外に多いのですね。
あと、残りの任期、頑張ってください。


それよりも、まあ楽しみなのは、小泉首相の次は誰がやるのか?
昨年の衆議院、今年の参議院両選挙で、民主党への二大政党への期待が高まり、ポスト小泉は誰かによって、大きく変わるでしょう。
例えば、3年後の参議院選挙では、自民は改選66に対し、民主はわずかに32。
今回の参議院選挙では、民主党が自民党よりも議席数が多いので、小泉人気最盛期で得た66議席、これをどれだけ守れるか、非常に興味があります。本当に、あと数年で政権交代が可能かも知れませんね。


同時に、民主党もどうするかです。
岡田さんで行くのでしょうか・・・
今はまだ、反自民の票、二大政党のために、民主党を育てるための票、などなど多いですが、昨年の衆議院で民主党が躍進した以上、次の選挙からは、常に政権政党の可能性が出たわけです。
ですから、ある意味二大政党化となった現在、民主党か自民党かの投票の選別は、もっと厳しくなると思ってよいでしょう。


   -   -   -   -   -


ところで、相変わらず得票率が相変わらず56%ほどだそうで。
どうして行かないんだろうか。
投票しないってことは、政治に対して意見や批判をする資格がないだろうに。
年金問題、腹が立つんだったら、きちんと投票すべきでしょう。
自分の意見を投票せず、国政に出さない以上は、どんな酷い年金法案であっても、黙って従いなさいね、と思わず怒ってしまう。
実際問題、白票はともかく、正当な理由無く、投票所に行かなかった人は、政府には文句を言わないで欲しいね。


-   -    (  追   記  )  -   -   -

(※)結局、民主党は12議席増やしましたが、この共産党からの票を奪っただけでした。(※)

友人から指摘されましたが、この認識は間違いでした。
共産党は、選挙区で議席を全て失いましたが、代わりに議席を獲得をしたのが、民主党ではなく、自民党でした。
どうやら、今回の選挙で改選された議席は、6年前のポマード橋本内閣の、61議席から44議席まで減らし大敗した時で、あの時、民主党と共産党が自民党の議席を奪ったんでした。
それが、今回は共産党から自民党が、単に議席を返してもらった、そんな感じです。

つまり今回の選挙の図式は、自民党は民主党に8議席ほど離されて大敗した。
ところが、自民党は6年前に共産党に貸していた7議席を返してもらったので、結果的に1議席しか差が出なかった、こんな感じですね。(笑)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

7 09, 2004

高裁、お前もかっ!

戦時中の中国人連行、西松建設に賠償命令…広島高裁

 戦時中、広島県加計町の発電所建設のために強制連行され、過酷な労働を強いられたとして、中国・莱陽市の宋継堯さん(75)ら中国人2人と遺族3人が西松建設(当時西松組、本社・東京都港区)を相手取り、2750万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が9日、広島高裁であった。

 鈴木敏之裁判長は「重大な人権侵害であり、10年の時効を援用するのは権利の乱用」として、請求を棄却した1審判決を取り消し、西松建設に2750万円の支払いを命じた。中国人強制連行訴訟は全国で10件が係争中だが、高裁が賠償命令を出すのは初めて。

 訴えによると、宋さんら5人は1944年、日本軍の捕虜となったり強制連行されたりした後、同発電所の建設現場で十分な食事も与えられないままトンネルの掘削工事に従事させられた。作業中、現場監督から暴行や脅迫を受け、うち2人は広島に投下された原爆で被爆した。宋さんらは「労働力不足を補うために国に強制連行を働きかけた西松建設に責任がある」と、1998年1月に提訴。

 一審・広島地裁は2002年7月、「劣悪な環境で長時間の労働を強制するなど、人間の尊厳と名誉を顧みなかった」と西松建設の不法行為(強制連行、強制労働)と安全配慮義務違反を認定した。しかし、不法行為について、損害賠償請求権が存続する「除斥期間」(20年)が過ぎたとし、安全配慮義務違反に関して「消滅時効」(10年)が成立したとして、請求を棄却した。

 控訴審で、宋さんらは除斥期間について「正義公平の理念に反し、適用は制限すべき」とし、消滅時効の起算点について「強制連行被害者が初めて西松建設と接触し、権利行使が実質的に可能になった1993年。提訴時に請求権があった」と主張していた。

 中国人の強制連行をめぐる訴訟では、北海道の炭鉱で過酷な労働を強いられ、終戦を知らずに13年間も山中で逃亡生活を続けた劉連仁氏の訴訟の東京地裁判決(2001年7月)や福岡地裁の三井鉱山福岡訴訟判決(2002年4月)では、除斥期間適用を制限し、損害賠償を認めた。

 消滅時効についての判断は、初めて国に賠償を命じた今年3月の新潟地裁判決が、成立していないとの判断を示した。一方で、三井鉱山福岡訴訟の控訴審・福岡高裁判決(今年5月)は時効などを認め、原告が逆転敗訴した。(読売新聞)


私だけでなく、いろいろ言いたい人はいるでしょうが・・・

有名な藤山(行政裁判で、住民側に勝訴を乱発する)、片山(新潟で同じく強制連行で時効を認めず原告勝訴)、亀川(判決や主文でなく、暴論で靖国参拝を違憲判断)などは、何れも地裁レベルであった。

地裁ではある程度、裁判官としても経験が不足していたり、独りよがりな暴走もあり得るレベルだったかも知れないが、今回は高裁にて起きた判決である。日本は、ご存知三審制なので、まだ最高裁が残っているので、今回の判決も最高裁の常識で逆転されるだろうと信じますが、それでも、地裁レベルだったのが、いつのまにか高裁にまで来てしまい、最高裁までこの手の裁判官がなってしまうようだと、この先日本の裁判はどうなるのか、非常に不安です。

まあ、高裁レベルまでおかしな判決が下されるほど、裁判官も人材不足と言うことなのでしょうが、最近は司法試験を受かった人は、お金になる弁護士に進み、優秀な人もそちらに流れこむ人が多いのでしょうね。
検察も人手、人材不足である事は、随分前から指摘されていますが、裁判官も質が低下しているのであれば、由々しき問題ですね、裁判官に優秀な人材を集める意味でも、収入を上げても良いかも知れません。


 -   -   -   -   -


敢えて、素人ながら、この判決での2つの問題点を指摘したいと思う。

1)「強制連行・労働は著しい人権侵害で、時効の援用は権利の乱用」
この見解は正しいのだろうか。

何を基準として「著しい」と判断されるのか、これまた別問題だが、要するに酷い人権侵害の場合は、時効の援用は使えないと言い切ったわけですよね?

これは民事裁判ですが、基本的に殺人は、最もたる人権侵害だと思うのですが、鈴木裁判官の言葉を借りれば、人を殺して被害にあった場合には、時効の援用が今後は出来なくなるので、永久に賠償を犯人に請求できることになるますね、刑事裁判では時効となっても、犯人が見つかった場合ですが。

いやもちろん、個人的には時効など無くても良いケースはあると思いますが、それでは、時効を認めた現民法に違反する、もしくは主観なので裁判官次第で判断が分かれ、司法で統一性が取れなくなると思うのですが、どうなんでしょうか。
この間の靖国神社違憲判決でも書きましたが、客観性で物事を見るのではなく、個人の正義感などの主観で物事を判断する、パフォーマンス的な判決が増えている気がしてなりません。
確かに、過去に犯した罪があれば、それを時効などで逃げず、きちんと謝罪と賠償を行う、これは人道的には正しい行為だと思いますが、しかし、一方では法で認められた権利を、裁判官の主権で認めないのは、明らかに法治国家としての整合性をどう考えるのでしょうか、非常に疑問です。

断っておきますが、司法の場で、大岡裁定は不要だとは申しません、むしろ社会的弱者救済になるケースもあり、賛同する面もありますが、一方的な正義感だけでは困ると言うことです。


また、理由を「権利の乱用」としていますが、これは確かに民法(刑法いは無いはず)で認められた規定ですが、ご存知のように「権利の乱用」に関しては、法律上の明確な基準が存在するものではなく、あくまでも裁判官個人の主観に依存するので、例えば新潟のケースでは「正義」と言う言葉も登場しておりますし、今回の場合も「著しい」など、人によっては、判断基準が大きく違う事を根拠に、援用されるものです。 したがって、「権利の乱用は、これを乱用してはならない」ともいわれているはずです。

この精神に返って、今回の訴訟を振り返った場合、1972年の日中共同声明との絡みも含めて、職権の乱用が正しいかどうか、素人にも分かるように説明が欲しいものです。


2)強制連行は実際にあったのか否か
もし、権利の乱用を百歩譲って認めたとしても、賠償命令が出たと言うことは、強制連行があったと判断されたわけですよね?
この理由はなんだったのか、判決文を是非とも読んで見たいです。

当時も、違法的な強制労働については、日本人に対しても行われたと思われますが、強制連行に関しては、日本に渡ってきた労働者全てが強制労働ではなく、出稼ぎで渡って来た人も多く、強制連行かどうかの判断は非常に難しい問題だったはずです。
今回の訴訟の原告が、強制連行であったと判断した理由、証拠など非常に興味があります。
今でも、ネット上でも強制連行に関しては、判断が分かれており、このたびの原告が提示したであろう、強制連行の証拠が、裁判官にてその能力を認められたわけですから、その論争にも大きな影響を与えるでしょうね。

また、第二次世界大戦中での出来事を、どの法を適用して賠償金額を算定したのでしょうね。
現在の日本憲法は、戦後に制定されたものですから、現行法を持って制定される前の行為について裁くわけにはいかないでしょう。
ましてや、訴えられている一つは企業ですよね、当時、法に触れていないのであれば、それを非難することは出来ないと思われるのですが、この辺も、判決理由を読みたいですね。
当時の物価で判断すれば、5~10万円もあれば、現代の500万円に比べても、随分と大金だと思いますが、さすがに実際に苦痛を受けた当時と、判決される現代との物価の差額は、この手の裁判では妥当なのかな。って、そっか、時効を無効にする判決そのものが珍しいんだっけ。(笑)

 -   -   -   -   -


まあ、それにしても、考えようによっては恐ろしい判決ですね。
日本人も当時は強制労働させられていましたし、彼の判断では賠償せねばなりませんね。
他にも何百万人といわれる「強制連行者」がいるようですので、彼らも訴えれば、賠償ですね。

確かに、裁判長は目の前の裁判だけを目を向け、考え、その他の事情など排除することで、公平で正しい判決が出せるものなんでしょうけど、戦時中の賠償問題に関しては、日中共同声明や日韓和平条約などでわざわざ「放棄」させたのは、こんなのを認めれば、いつまでたっても戦後は終わらない事が明白だからではないのかな?

だから、戦中のことは自国にて何とか解決するべき話なのではないのかなと。
これを認めれば、日本はアメリカが落とした原爆の被害者、大陸で中国やソ連から受けた行為に対しても、個人レベルで訴えると言うわけですな。でもって、鈴木裁判長の判断では、それらも人権侵害なので、賠償させるべきだと。
第二次世界大戦で、どれだけの被害者が出たと思っているのでしょう、いちいちそんなのを認めて裁判していれば、どれだけの時間とお金がかかると思っているのでしょうね。
いつまでも戦後を引きずっては、両国にとっても不幸だと思う。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

7 06, 2004

いつか来た道かな

今度の7月11日は、参議院選挙の投票日。
投票は国民の義務です、みなさん投票に行きましょう。


新聞予想では、自民党が苦戦で民主党が伸びているらしいですね。
私個人の予想では、この間の衆議院選挙と似たような結果で、共産党が減らした分は民主党に流れ、自民党は改選前とたいして変わらず、50前後ではないかと。(ますます二大政党化)

共産党がどれほど議席を減らすか、ちょっと分からないけど、大幅に減らした場合は、自民・民主逆転もあり得るでしょうね。
まあ、社民は改選がたった2なので、さすがに福島瑞穂党首は当選するでしょうから、ここは減らしても1議席。
公明党は、組織票が固いので改選数10は最低でも確保いけるでしょう。
あと問題は得票率かな。

   -   -   -   -   -


本当は、選挙前には選挙運動に繋がるような、この手の話題は避けたかったですね。
私自身は、誰に投票し、どの政党に入れるかは、すでに決めていますが、別にこの場を借りて少しでも誘おうとか、趣旨変えさせようとも思っていないので、選挙とは関係なく、自由にここに来て欲しかったからね。


でも、ちょっとだけ破っちゃう。(笑)

他の方のブログや、ネット上での意見を拝見すれば、新聞の予想記事を証明するかのように、反小泉、民主支持の声が、やや優勢のようですね。

ただ、その理由が「現政権ではダメだから」「現状を打破しなければならない」「小泉では何も出来ない、改革も口先だ」などの現政権に対する不満から、野党を支持する声がありました。
あとは、社会保険庁などの、省庁や役人に対しての不満、組織が腐敗しているのは、長らく同じ政党が政権を握っていたからで、ともかく二大政党にして政権交代を実現させ、新しい風を政治に入れなければ、この国はダメになると言った、改革要望論ですね。
もちろん、年金問題の強行採決は許せない、多国籍軍の参加を勝手に決めた、と言う人もいますけど。


   -   -   -   -   -


さて、「いつか来た道」とでも言いましょうか、この気持ちよく分かるんだよなぁ。(笑)
私も20代の頃は、政治理念や政策など関係なし、ともかく、国民を向かずに自分達の都合の良い政治を行う自民党が大嫌いで、国内政治の閉塞感から脱却したくてしょうがなかった時代がありました。
あの当時は、密室政治でつねに派閥の理論で全てが解決しており、公共事業もばら撒きだし、もうドロドロの時代でしたね。
ちょうど、バブルが最盛の時から、はじけてしまった時代で、暗い時代に来たのに、密室による甘い蜜を取り合う政治が続いたことで、反感が強かったですね。

この当時、政策など無視で、反自民の感情だけで投票したので、当時はまだ自衛隊は違憲であるという立場だった、共産党にさえ投票したこともあります。(笑)

そんな理由から、若い人が「今の状態を何とかしたい」それだけで、政策など無関係に反自民を掲げて投票する気持ちは、十分に分かるし、私も経験した懐かしさで応援もしています。

そうそう、あの当時は、こんな腐敗政治を行う自民党なのに、自民党に入れる国民を真剣に「バカ」だと思いましたし、特に農村部で強かったので、田舎の人間はどうしようもない「たかり」だと、嘆いていましたが、今回も同じように、ここまで来ても自民党に入れるヤツは「○カ」だとか、書いてあったり、デジャブーの感覚にさえ近い。(笑)


   -   -   -   -   -


今回の選挙に関連して、各政党を見渡せば、民主党には常々言っていますが、もうちょっと頑張って欲しいですね。
私は、政権交代可能性が高くなる二大政党制ってのは大賛成です、基本的には、二大政党+左派政党(共産+社民)が良いのですが。
しかし、長らく自民党に次ぐ第二党であった社会党でしたが、シャドウキャビネット(影の内閣)まで作って、政権政党を目指しておりましたが、実際は政権を握るだけの力が無く、村山内閣の時に日本は外交上で大きな失敗をしてしまい、社会党そのものがあれ以来、急速に縮小してしまい、今や風前ともし火状態です。

民主党には、旧社会党の二の舞だけはして欲しくない、口だけの政権交代ではなく、能力的に政権交代可能なだけの力を手に入れて欲しい、そう強く願います。ああ、この場合の力とは、議員数ではなく、政策面ね。

二大政党とは、国民が政策を選択する際に、自民党のA案にしようか、民主党のB案がいいかな、と選べる状態であるべきです。
民主党案がなく、自民党のA案はダメである、廃案にしようでは、では今までの政治と何ら変わりは無いし、現在問題を抱えるものは、いつ改革するのって事になりますね。

例えば、年金法案にしても、自民党のはモデルケースからしてあやふやで、穴だらけの法案ですが、じゃ民主党案はどうだと言えば、今の段階で数値が出ない、消費税にしても何%にするかさえ国民に示せないものしか出せないのは、致命傷でしょう。
自民党案がクズならば、民主党案が良いと国民に判断できるものがあるべきなのに、具体案がまとまらない。
党首討論や、国会質疑では与党の揚げ足や、個人批判しか出せない、これでは、旧社会党と本当に変わらない。


もし政権交代が明日からなりました、と言われて一番困るのは、当時も自民党ではなく、旧社会党だったという笑い話がありましたが、現在の民主党を見ても同じようなものでしょう。

前回の衆議院選挙、今回の参議院選挙では、民主党は票を伸ばすでしょう、でもそれは同情票、二大政党のための期待感による先買い票だと言うことを忘れないで欲しいですね、ここで誤解すれば、旧社会党のように潰れてしまい、また日本の政治が真っ暗になっちゃいます。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

7 05, 2004

小中学生に携帯電話は持たせても良い?

娘が通う中学での話ですが、面白い話を聞いたので紹介します。

学校で課外授業があり、担任の方から生徒と父母宛に配布されたプリントには、いろんな注意事項の中に、「携帯電話は持参絶対禁止」と書かれておりました。 しかし、生徒の中には携帯電話を持ってきてしまい、見つかったり、学校側の注意で自発的に提出したりと、複数台の携帯電話が学校側に没収されたそうです。


学校側の対応として、没収した携帯電話のうち、自発的に差し出した人に対しては、その日のうちに注意をして、携帯電話を返却したようです。また、見つかって没収された人のうち、謝って来た生徒に対しては、同様に、その場で注意した後、携帯電話を返したようです。

ところが、没収された人のうち、数日経っても携帯電話を取りに来ない(謝罪に来ない)生徒がいるばかりか、
1)本人ではなく、親が謝罪して来た
2)親が、携帯を返してこないことに、文句を言いに来た
3)親が、他にも持って来ている人はいるはずなので、電話を取り上げるなら、平等にチェックして欲しいと言って来た。

と言うことがあったようです。

1)と2)に関しては、規則を破ってしまった生徒本人が、どう感じているのか。 きちんと反省していれば、担任の所に謝罪に来るだろうし、没収に不満があるならば、これまた担任の所に質問に来るだろう。 それすら無いのは、親としてどう思われますか?
謝罪に来た他の人の携帯電話は、きちんと本人に返却していますので、全ては本人次第です。 まず親として、学校に電話してくる前に、本人と話し合ってくださいと、反対に諭したそうな。

また3)に関しても、他人の事を言う前に、まずは本人がどうして規則を破ってしまったのか、それに対して、没収されてしまったことはどう思うかなど、親子で話し合われましたか? と言った話をしたそうだ。

もともと学校側は、課外授業の現場で「禁止されている携帯電話を持って来てしまった人は、提出しなさい」と自発的に反省を促し、それを信じたと言うことでしょう。 確かに、他にも黙って持ってきた人もいるかも知れませんが、課外授業の現場で持ち物検査など行い、持ち物に対し叱るよりも、生徒の自主性に任せ、自分が悪いことをしたと思った人は、と自発的に出させているのですから、その場ではそれ以上必要ないと、私もそう思いますね。
ある意味、自発的に出せた生徒は、自主性がそこで働き、出せなかった人は、まだまだ自主性が足らないと言うことでしょう。


 -   -   -   -   -


さてさて、これを聞いて思った事は、小中学生に携帯電話を持たせることに、賛否両論があるのは知っていましたが、子供に持たせる云々以前に、子供に持たせる親の問題が一番大きい、と言うことですね。

確かに子供が携帯電話を持つかどうかは、各家庭内での判断(はっきり言えば、親の判断)に委ねるしか無いでしょう。
家の事情で、子供の安全を守るために持たせている家庭もあるでしょう、例えば塾や運動部で帰りが遅いと言う理由など。
子供に携帯電話を与えるかどうか、料金は誰が払うのかなどは、他人ではなく、家族で決めるべき話でしょう。


しかし、親が、一旦子供に携帯電話を持たせると判断したのであれば、きちんとその事に対し、親は責任を持たなければなりません。

今回の話でも、仮に子供が学校の規則を破ってしまった場合、きちんと子供を叱れる、子供を担任の元に行かせる事が出来るか、これは親の責任の範疇でしょう。

親は、子供が間違った使い方をしていた場合、きちんと子供と話し合えるのかどうか、子供と話し合う前に、学校に文句を言うのはもちろん論外ですし、自分の子供の携帯電話に全く無関心で、何に使っているのか、どこに持って行っているのか、料金はどの程度使っているのかなど、知らないでほったらかしの親がいれば、それは放任主義ではなく、単なる無責任と言うことでしょう。

要するに、子供に携帯電話の使い方を教える事が出来ない親は、子供を信じるとか、家族で決める以前に、親に子供に持たせるだけの器量が無いのですから、最初から「小中学生に携帯電話は持たせても良いか」と言う論議すら到達しておらず、持たせてはならない、そう考えます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

7 01, 2004

ライブドアの申し出に感謝


パリーグの近鉄、オリックス合併に対し、近鉄の買収にIT関連のあのライブドアが名乗りを上げてくれました。

個人的な意見は、経営意欲を失った近鉄は、はやく合併ではなく、売却して球団経営から撤退して欲しいですね。
パリーグ全体が赤字体質でありながら、「黒字にしてやる」と意欲あるベンチャー企業だからこその、その意気込みに、社長も若いし、是非とも、何十年も座っている老人達を見返すためにも、挑戦していただきたいですな。

と同時に、40億円もの赤字の球団を買って、変えてやろうと言う意気込みのライブドアには、近鉄ファンとして声を上げてくれたことに対し、非常に感謝します、ありがとうございました。

まあ、本音は、ここでも何度か書いてきましたが、近鉄バファローズという球団を30年も応援して来たし、まだ1度も日本一を見ていないので、その近鉄がなくなるのは寂しい、心残りで、出来れば近鉄として残って欲しいけど、もはやそんな感傷的なことは無意味みたいなので、それならば、意欲をなくした企業は、さっさと撤退してもらったほうが、株主にとっても、ファンにとっても有難いのではないでしょうか。


現時点で、私の個人的な感想として、1リーグ、2リーグ制には特に拘りません。1リーグでも、2リーグでも、もはたプロ野球は変革は必要ですし、その1つとして、2リーグ制では交流戦と言う形は絶対に行って欲しいと思うし、1リーグ制でも、12球団で一緒にやるのは多すぎるので、NBAみたいに東西カンファレンスに分けて、違うカンファレンスとは、同じカンファレンスチームの半分程度の交流試合で対戦する形式にすれば、1リーグでも2リーグでもどちらでも同じですよね。

ただ、1リーグで東西カンファレンスに分けた場合、巨人は明らかに東でしょうが、阪神や中日は西になるので、それでは両方の球団も、ファンも今までやってきたのに分かれるのは納得行かないでしょうから、どちらかと言えば、セパの2リーグ制の方で、交流戦で続けて行くのが良いでしょうね。

ただ、現実的に悲しいけど、この話は実現しないでしょうね。

ネーミングライツの時も、アコムと言う話がありましたが、ナベツネさんはああいったサラ金の会社キライですよね。 また、IT関連もバブルのような企業で信用していないようですし、会社として認めないでしょ。

もっとも、それ以前に1リーグ制は、ナベツネの構想であり、彼が考えを変えない限り、この予定は覆らないアでしょうね。
ずっと前に、プログでも言ったけど、本当ならば、ネーミングライツも却下され経営が困難になったのなら、まずは売却先を探すのが普通でしょ。 なのに、突然オリックスとの合併話が持ち上がって、あれよあれよと言う間に合併が決定事項のように話だけが進んでいる。ライブドアの会見を信じれば、2月にはすでに買収の話をしている、にも関わらず、「買収」よりも「合併」を選んで話を進めている。


こんなのは、誰が考えても、おそらく、オリックスと近鉄の合併の話では、裏でナベツネも1枚絡んでおり、球団数削減を求めるナベツネが、強引に合併以外の選択肢を封じ込んでいるのでしょうね。そうでなければ、プロテクト選手の話など、具体的な数値まですぐには出ないでしょ。

となれば、もはやナベツネは合併はやめて、売却買収など、1リーグ制案が後退するようなものは認めたくないだろうし、近鉄も今更スムーズに(ナベツネと)進んでいる話に、水を差すような申し出は、正直な話、ライブドアの申し出は厄介で迷惑な申し出だと思っているでしょうね。(買ってくれる企業があるのに、断ったと言うのが、そもそもそれを証明)


ここでライブドアが買収して、元の鞘に納まったら、ナベツネがちらつかせていた、交流戦や放映権の話などもご破算でしょうな。
そうなれば、西武やダイエーなど、巨人戦の放映権の見込みもなくなるし、迷惑な話となって、結局はナベツネ主導でこの話も進む事は、間違いないでしょうね。


基本的には、近鉄は「オリックスさんに対し、仁義を通し信義を重んじる」とかほざいたそうですが、近鉄が仁義を切って信義を通すべき相手は、ファンだと思うんだが、ファン不在で勝手に合併を進めておきながら、何を都合の良い時だけ、仁義だのを持ち出すのかと、正直腹が立ちます。
また、株主は赤字球団なので合併承認の方向が多かったようですが、合併ではなく、買収先があると昨日の株主総会で報告したんでしょうか? 赤字の子会社を抱えるなら、買ってくれる企業があるなら、売却の方を優先したい株主も多いと思うけどね、仁義を通すのはその株主に対しても同じではないのかな。

自分達のメンツと、思惑だけで「迷惑だ」と拒否しているのであれば、もうファンとしては、即刻球団経営から手を引いて、売却してくれと願うだけですけど、結局はそれもむなしい叫びで終わるような気もする。

| | コメント (1) | トラックバック (1)

« 2004年6月 | トップページ | 2004年8月 »