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6 21, 2004

合併問題、とりあえず最後

私は、小さい頃は巨人ファンでした。
理由は、多くの人が思うとおり、テレビでよく見る選手が多かったから。
テレビで巨人戦だけを見せ付けられ、読売(日本テレビ)による洗脳に、見事にはまったからです。
まあ、私も大人になるにつれ、巨人だけ目立つプロ野球球界に疑問を持ち始め、小学校6年生の頃には近鉄のファンになっておりました。

どうなのかな、今から思えば、巨人から一番遠い位置にいる球団だったからかも知れない・・・
近鉄ファンにはなったものの、巨人を完全に嫌っていたわけではないと思うが、決定的に巨人を嫌いになったのは、誰もが知っているあの江川事件(※1)からですね。
あれで、完全に洗脳から抜け出せた気がします。


それ以降は、巨人嫌い・・・と言うより、正確には「巨人軍オーナー」がものすごく嫌いになりました。
読売新聞の勧誘が来ても、お前のところのオーナーが嫌いなので、絶対に取らないといえば、素直に帰ってくれるのが助かりましたけど。(笑)


歴史は流れて、今回の合併問題。

もはや、つける薬はありませんね。
プロ野球ってのは、対戦相手がいてこそ、試合が成り立つのです。
また、対戦相手が複数あるからこそ、リーグ戦が成立するのです。
いろんな対戦相手がいて、いろんな特色を持った選手がいて、プレイオフや日本シリーズなどなど、いろんな大会や試合があってこそ、ファンは楽しみを持つことが出来、球界も可能性が広がっていくのは当然です、そんな単純な話すら、見えない人がいるんですね。


まあ強引な販売で、世界一を誇る会社に育て、メディアを操作して視聴率をバックに権限を強め、マスコミの力で国会議員すら手なずける権力者、傲慢な性格だからこそ、あそこまで登りつめたのでしょうが、乱世では必要なタイプであっても、治世の現代ではまさしく老害、迷惑な人です。

合併によって、2球団が1球団に減るのですから、選手が半分に減らされるのは仕方が無いこと。
10球団程度で1リーグ制にして行いたい、と言うのはそういう事ですよ。 選手会が、選手の首切りに敏感に反応して反対を言うのは分かりますが、球団数を減らしたいと言っている本人が、いざ合併するときに、選手は救済せねばならんなど、偽善もいいとこ。
選手会が、むしろ合併より他の道をと言っているのは正しい、60人いる選手を、残った11球団でわけても、5~6人は多くなるだけで、選手会としては待遇面で12球団の方が良いと思うのは当然。

しかし、古田会長のこの意見に、1リーグに拘るある人は吼えまくる、1リーグ制にケチ付けるなと言わんばかりに。
基本的には、近鉄球団がこの世から消える、合併すると言うことは、選手は何れ解雇されるわけで、救うなど今更何を言うのかと、救うを建前に出して、裏では誰を引っこ抜こうとしているのでしょうね、岩隈ですか?


5球団ではリーグ戦は組めない、そこまで分かってて、1リーグ制にしたければ、パリーグがもっと努力するべきだと言う。
彼の努力とは、自分の考えどおりに、パリーグでもう1球団合併して球団を減らせ、そしたら仲間に入れてやる、そう言っているんですね。 ネーミングライツは認めない、売却は考えない、困るなら合併しろ、4球団にしたら入れてやるですか・・・


ここまで来たら、来年度から(近鉄球団がこの世から消えたら)日本のプロ野球はもう見ることも、応援もしません。
ある人が引退するまではね、日本のプロ野球には希望のかけらもありませんからね、見ていてもムカムカと腹が立つだけだし。
幸い、大リーグがありますし、BSやケーブルで放送があるので、冬はNBAを見て、夏はMLBで十分です。
視聴率低下、大歓迎です。 巨人戦が20%切っているのに、まだ何もしようとしない、いいですね、自滅に向かってまっしぐらですね。

(※ 江川事件)
 25年以上も前の1978年の事件なので、ご存じない人も多いでしょうから、ざっと事件のおさらいです。

 まず、話の中心人物江川卓、彼の高校、大学の実績は素晴らしいもので、過去に甲子園で化け物と呼ばれた選手は、数多くいますが、本当の意味で、私が化け物だと思ったのは、江川卓ただ一人です。 PL学園時代の桑田、清原など問題じゃありません。
もちろん、プロ野球からは注目の選手でした。

しかし、まあこの江川選手は、ともかく変わり者。 ブランド志向で、卑怯で狡賢くて頑固で、しかも度胸まである。
本人は、巨人でのプレイに固執し、高校3年生のドラフトでは、阪急(現在のオリックス)から指名を受けると、拒否して大学進学を目指します。 ここでも、彼はブランドにこだわり、東京六大学以外は行かない、慶応か早稲田が良い、との事で、本人も自信が少しあったのでしょう、後援会(彼の母校の作新学院の理事長である、船田中当時自民党衆議院議員)の力も過信したのでしょう、スポーツ入学がある早稲田では無く、難しい慶応を受験しました。 ところが、不合格。 仕方なく、法政大学二部に進学します。

余談になりますが、阪急のスカウトが何度も足を運びましたが(正月にも)、一度も会ってくれませんでした。
拒否は正当な行為ですが、相手のことを思いやる気持ちがあれば、1度も会わずに門前払いで追い返すことは、まあ私から見れば、血の通った人間の所業じゃありませんね(本人が若くて、まだ理解できなかったのであれば、彼を取り巻く大人たちにも失望です)。


さて、4年間大学に通って、2度目のドラフトです。 今度こそ巨人をに指名されることを望み、巨人以外は拒否宣言をしておりましたが、さすがにドラフトです、くじ運次第ですから、この年も巨人ではない、クラウンライターに指名されます。
「九州はあまりにも遠い」との、当時の名セリフ(九州だけでなく、日本全国から反感を買った)で、拒否し、作新学院職員の身分を得て野球留学と称して渡米します。

ちなみにまた余談ですが、巨人の、異常なまでのドラフト嫌いは、この江川事件がきっかけと言われています。
読売グループの圧力で、国会でドラフトは人権侵害(職業の自由の選択を阻害する)と取り上げさせましたが、まだ国会には良識の府が残っており、日本プロ野球と言う特別な組織の中では違法ではない、となっただけのようです。


いい加減、頭にきた巨人は、今回の事件の核心となる「空白の一日」事件を引き起こします。

詳しくは書きませんが、野球協約ではドラフト指名選手は、1年間は他の球団が接触も交渉も、もちろん出来ません。
しかし、事務的にドラフトの前々日まで有効であると書いてあるだけで、前日のことは書かれておりません。
そこで、西武(この年、クラウンから西武が買収)が前々日に、ドラフト交渉期限が切れたことにより、断念するコメントを発表すれば、翌日、巨人が江川の入団を勝手に発表したのです。

先ほども言いましたが、巨人サイドの主張は、ドラフト有効期限は前々日までで、前日は規定されていない。
また、ドラフトで指名される新人選手とは、中学、高校、大学に在学し、どの球団とも契約をしていない選手を指すことになっているが、江川選手は作新学院職員であって、在学ではなく卒業であって、新人選手として該当しない。
この2点です。


当然、ものすごい反発を各球団から受けて、鈴木セ会長も登録を却下しました。
これに怒った(今で言えば、完全な逆ギレ)巨人サイドは、「リーグ脱退」を記者達に言い放ち、翌日のドラフトを欠席までして、抗議を行いました。
このときからですね、放映権で優位に立つ巨人が、何か気に入らないことがあれば、すぐに「独立リーグを作る」など脅すようになったのは。 昔のプロ野球球界は、巨人の脅しに屈することもなく、ドラフトを導入したり、巨人の恫喝にも江川入団を拒否したり、巨人の欠席ドラフトでも、そのまま行って、後日に延期したり、ドラフトに参加できなかった巨人への救済など、何らしなかったことと言い、非常に好感が持てますね。


その反面、巨人に頼らなければやっていけないのに、何も改革しようとしない今のセリーグ各球団、ナベツネにあれほどバカにされているのに、何も言い返せないパリーグ各球団、巨人に擦り寄る、一時期の王国のプライドとメンツを捨てた西武、名分だけで何もさせてもらえなくても、黙って座っているだけのコミッショナー、お見事です。

現在のプロ野球は、過去に多くの国が滅亡した過程を、そのままそっくり再現してくれていますね、歴史の勉強にもなります。 中国も日本の戦国時代も、数多くの国が潰れましたが、そのほとんどが、外敵に倒されたというよりも、内部が危機に面して、何も行えず、人が腐って崩壊によって国内が弱体し、最後は潰れているんですよね、今の球界が見本みたいな気がしますが、潰れてしまったら、笑って済む問題でしょうかね。


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