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6 15, 2004

合併以外の選択肢はないの?

吼えるだけで解決するなら世話ない」で書きましたが、いよいよ本当の話になって来ました。


<プロ野球>近鉄、オリックスが球団合併で協議

 プロ野球パ・リーグの大阪近鉄バファローズとオリックス・ブルーウェーブが今シーズン終了後に球団を合併する方向で交渉を進めていることが13日、分かった。近鉄の小林哲也球団社長は「交渉しているのは事実。合併の形態や条件についてはまだ決まっていないが、近鉄も運営には加わる」と話し、13日午後2時から近鉄本社の山口昌紀社長とともに大阪市内で記者会見を開く。

 近鉄球団は年間40億円もの赤字を抱えており、今年1月末には球団の命名権を売却すると発表したが、球界から強い反発を受け、白紙に戻した。5月末には、親会社の近鉄本社専務も球団売却の可能性を示唆していた。今回の合併構想も打開策を探す一連の流れの中で出てきた。オリックスの小泉隆司球団社長は「事実はあるが、今のところコメントできる立場にない」としている。

 合併にはプロ野球オーナー会議の了承が必要。今後、7月7日のオーナー会議に向けて交渉を煮詰めていくとみられる。

 また、野球協約では、同一企業の複数球団保有は認められず、既に球団を持っているオリックスが同時にほかの球団を保有することはできない。このため、球団合併ということになれば、1リーグ制など球界再編が急展開する可能性も出てきた。【長谷川隆広】。(毎日新聞)[6月13日11時44分更新]

正直な話、近鉄バファローズと言う球団がなくなる日が、こんなに早くやってくるとは思わなかった・・・
前回も最後に書いたけど、プロ野球創世記からずっと球団を持ち続けている企業の方が少ないわけで、近鉄バファローズが不滅だとはこれっぽっちも思っていなかったが、いざ、消滅すると思うと、ファンとしては「ああ、日本一を見たかったな」、ただそれだけが心残りですね。


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さて、赤字経営の問題ですので、バファローズ一筋30年のファンであっても、どうしようもない問題なので、諦めるしか無いのですが、ただ一点、売却ではなく合併という話に、少し違和感を感じております。


確かに、多くの方が指摘されているように、球団の経営努力の不足は、さすがに否めないと思いますが、ここに至っては(年間赤字40億円)、そんなレベルの話では無いでしょうね。

選手会が発表した、登録選手の各球団の総年俸を表にまとめました。

 順位 球団   総年俸
 1位 巨  人 40.3
 2位 横  浜 28.2
 3位 中  日 27.9
 4位 阪  神 27.4
 5位 ダイエー 25.6
 6位 西  武 21.8
 7位 日本ハム 21.6
 8位 ヤクルト 20.0
 9位 近  鉄 19.7
10位 ロッテ  18.7
11位 オリックス17.5
12位 広  島 17.1
        (単位億円)

ちなみに、選手会登録選手なので、外国人選手が入っていないと思います。(西武の2投手のみ入っていたかも)
そう思えば、ローズ、ペタジーニがいる巨人って、彼らを加えるとどのぐらいになるのやら。(笑)


バファローズの選手総年俸は、約20億円程度で12球団で9位ですね(選手会登録選手)。
中村選手の5億円に批判があるが、全体で年俸を抑えている以上、大きな問題ではないでしょうな。
むしろ、セリーグの総年俸が、約161億円に対し、パリーグは約125億円、1球団当たり6億円もの差が出ているんですよね、セパの格差はかなり存在します。


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それとは別に、私はセリーグはみんな黒字かと思っていたら、今朝のスポーツニッポンによれば、ヤクルトも年間10億円~15億円の赤字らしい。


球界激震!1リーグ制ならヤクルトも合併視野

近鉄とオリックスの合併問題が13日に表面化したことを受け、ヤクルト・多菊善和球団社長(68)は14日、将来1リーグ制に移行した場合、ヤクルトも合併を視野に入れていることを示唆した。球界再編の動きが出始めた中で、セ・リーグのヤクルトも観客動員の減少、年俸高騰などによる赤字経営は深刻な問題。今後は10球団による1リーグ制移行を視野に入れ、他球団との合併を模索していく。

背景にはひっ迫した球団経営がある。98年にヤクルト本社がデリバティブ(金融派生商品)取引に失敗し約1000億円の巨額損失を出した問題をきっかけに球団は経費削減を余儀なくされてきた。その一方で選手の年俸は高騰。補強費を抑制せざるをえない状況から主力選手の引き留めも困難で、00年にはFAで川崎が中日へ移籍、02年オフには石井一をポスティング・システム(入札制度)を利用し、ドジャースに放出。同年、ペタジーニも巨人に移籍し、昨オフにはFAで高津がホワイトソックスに去った。相次ぐV戦士の離脱でチーム成績と観客動員は伸び悩み、92年の247万7000人を頂点に、昨年は174万1000人にまで落ち込んでいる。ドル箱といわれた巨人戦でも空席が目立っており、年間の赤字は10億~15億円ともいわれている。

 現状のまま1リーグ制に移行した場合、さらなる球団収入の落ち込みは避けられない。10球団による1リーグ制となれば、年間144試合として人気の巨人、阪神と対戦する本拠地試合は現在の各14試合から8試合に減少。巨人戦の放送権料を1試合1億円と見積もっても6億円の減収となる。チーム数減少で他球団がレベルアップすることは確実で、優勝争いに加わろうとすれば補強費もかさむ。現在の財政状況では1リーグ制で生き残っていくことは難しい。今後は同じ関東に本拠を構えるロッテなどを軸に合併を模索していく可能性は十分ある。(スポーツニッポン)[6月15日6時4分更新]


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同新聞では、巨人戦の放映権を1試合1億円で見積もっていたので、それを参考にすれば、ヤクルトは巨人戦で14億円の放映権収入があることになり、もしそれらが無ければ、年間30億円近い赤字になるわけだ。
近鉄は、大阪ドーム使用料が年間10億円も払うので、この30億円とドーム使用料を合わせれば、ちょうど40億円になる。
まあ、1試合平均入場者数がヤクルトと近鉄では、今年の4月の数字では、8000人ほど違うので、その分、収入に差がありますけどね。

さて、パリーグのみならず、セリーグも一部で赤字であるなら、誰が見ても根本的な改革が必要なことは、言うまでも無いはず。


ところが、今回の話に違和感があるのは、すでに「合併→1リーグ制」が決定事項のように、次々と話が進んでいることですな。

今年の初めに、球団そのもののネーミングライツ構想を近鉄があげた時、数日で潰されましたが、あれは年間35億円程度で、球団名を売る話だったが、もしそれが可能なら、40億円の赤字が5億円に減る事になり、5億だと十分に経営努力次第で黒字に変化できる金額でしょう。 球団を合併して、11球団になるぐらいなら、ネーミングライツを真剣に取り上げる声が出てこないのは、なぜ?

40億円の赤字と言うのは大変ですが、ネーミングライツに35億円の話もあったのだから、売買先を告示して探す、と言う方策が全く出ずに、この時期に合併話の既成事実がどんどん進むのはなぜ?
11球団に減るぐらいなら、特別に加盟料30億円を無くして、球団を買い取ってくれる企業を探す方がマシじゃないのかな。

それらの努力が無駄に終わったなら、「合併やむなし→1リーグ制」だと思うが、もう1リーグ制の移行は、決まったも同然のように話が進むことに、違和感を感じます。


ファンが望む根本的な改革とは、誰かも述べておりましたが、サラリーキャップにウェバー方式ドラフト、放映権料の分配など入って来ますが、穿った見方をすれば、それらの改革の声が大きくなるのは、ある人には非常に迷惑なので、それらの声を消すために、「合併→1リーグ制→8~10球団縮小」などの話が裏で進んでいるんじゃないかなと。
なぜなら、ネーミングライツや金融会社の広告を出すたびに、吼えまくって反対したあの人も、今回の合併には一言も反対の声を上げずに、沈黙を守っております。もっとも、彼の持論が元々が1リーグ制でしたからね、反対する理由は無いんですけど。


ただファンとすれば、近鉄球団を犠牲にするなら、きちんと球界改革は行って欲しいと、切なる願いはあります。
このまま合併して、この世から歴史ある近鉄球団が消滅しても、単に1リーグになって変化が無いのであれば、何のために犠牲になったのか、どうして犠牲になったのか、悲しいではありませんか。

1リーグ制になっても、根本的な解決がなければ、赤字球団はやはり存在するし、どこかの球団は、相変わらず40億円以上で選手をかき集めちゃうだろうしね、何が変わるんだろうね。

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