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5 27, 2004

吼えるだけで解決するなら世話ない

近鉄の年間赤字40億円、球団売却も

 近畿日本鉄道の岩田和弘専務は25日、赤字が続く近鉄バファローズについて「赤字をなくすため、タブーを設けずに施策を検討したい」と述べ、球団売却も選択肢の1つにしていることを示唆した。大阪市内で開いた3月期決算の発表記者会見で語った。岩田専務は、球団経営で年間40億円近くの赤字が発生していることを明らかにした。

 球団を売却するとの見方に対し「赤字をなくすため、いろいろ検討中だが、申し上げる段階にない」と明言を避けた。

 近鉄は1兆5000億円を超える有利子負債を抱えて、不採算事業の整理、再編など合理化を進めている。球団の赤字解消のため、球団命名権を売却する方針を発表したが、球界の反対で撤回した経緯がある。 日刊スポーツ[2004/5/26/00:17]


実に残念で寂しいニュースです。
実は、私は日本プロ野球では、30年以上の近鉄ファンなのです。

これでも、少年時代はTV放送の影響を受け、V9時代のジャイアンツファンだった(5番末次時代)し、近所での草野球にもYGマークの野球帽をいつもかぶっていた記憶がある。(実際、写真も残っています)
それが、いつから近鉄ファンになったのだろうか・・・あまりにも昔の話で、自分でもよく覚えていません。
確かに、少年時代は神戸に住んでいたので、同じ関西と言う話で、興味を持ったのかも知れない。
でも、生活圏には阪神もあれば、パリーグには阪急だってあったし、大阪なら南海でも良かったはず、なのに利用した記憶がない近鉄のファンになった理由は、未だに謎です。(笑)


近鉄は、日本の球団で唯一、日本一になった事がありません。
これまで、パリーグでは79,80(名将西本監督)、89(魔術師仰木監督)、01(梨田監督)の4度優勝があるが、何れも日本シリーズで敗退しています。

でも近鉄の魅力は、持続性は無いのですが、「何か特別なことをやってくれる意外性」にあります。
おそらく、パリーグ史のみならず、日本プロ野球史に残る88年の10.19は、最高の物語でしょうね。
あのロッテ戦ダブルヘッダーは、未だに記憶に残っています。

そのほかにも、これまたプロ野球史に語り継がれている、「江夏の21球」ですが、この相手も近鉄です。(^^;
まあ、見る側や広島ファンにとっては、「たまらん21球」の味だったかも知れませんが、それで優勝を逃した片方の当事者のファンからすれば、違う意味での「たまらない21球」でした、悲しかった。

あと、日本史シリーズで、巨人に3連勝し、初の日本一までリーチだったのに、ある投手の「巨人はロッテ(その年のパの最下位)より弱い」とクチを滑らせて、巨人がその言葉に発奮し、そこから4連勝して近鉄の日本一の夢は、幻となってしまった事件。
マジック1ながら、2-5で3点差で負けていた9回裏、無死満塁のチャンスに、北川が「代打満塁逆転サヨナラ本塁打」と言う漫画に出てきそうな劇的なホームランで、優勝したり、普通のチームじゃないですね。


  -   -   -


他にも、私の記憶に残るのは、88年10.19で悔しい経験をした翌年の優勝でした。

西武、オリックスと激しい三つ巴を展開し、最終節までどこが優勝するのか分からない展開。
10月12日、西武ライオンズ球場にて、西武-近鉄ダブルヘッダーがありましたが、その時の成績はこうでした。

試 勝 敗 引 勝率 勝 敗 ゲーム差 残り試合
L 127 68 51 8 .571 0 0 --- Bu 3
Bu 126 68 53 5 .562 0 0 1.0 L 3 H 1
Br 126 69 54 3 .561 0 0 1.0 O 3 H 1

西武とのゲーム差は、近鉄、オリックスともに1.0ですが、引き分け数が違うため、勝率の関係で、実質1.2と1.3ゲーム差ほどあったわけです。
オリックスは、この時点で西武や近鉄との直接対決は残しておらず、西武と近鉄は3試合も残っておりました。
西武は、このダブルヘッダーに連勝すれば、オリックスがロッテ戦(ダブルヘッダー)に連勝さえしなければ、優勝が決まると言った状況で、実は西武優勝に備えて(可能性があったため)、パリーグ優勝旗はライオンズ球場に持ち込まれ、ビール掛けの準備も進められておりました。

近鉄は、ダブルヘッダーを1勝1敗で終わっても、優勝の可能性が無くなりますので、このダブルヘッダーでは最悪でも、1勝1分けで乗り切らなければならず、まさに絶体絶命のピンチでした。
ちなみに、それまでの西武-近鉄の対戦成績は、13勝10敗で西武がリード。

第1試合、西武が近鉄先発高柳を攻め、3回を終わって4-0でリードします。
4回の表、好投する郭から、ブライアントが46号ソロを放ち、4-1と追い上げます。
その後、西武も加点して、5回が終わって5-1と西武が大きくリード。 負ければ、優勝が消える近鉄は、まさに崖っぷち状態。
でも、そこからが近鉄の意外性の本領発揮。
6回の表になんとブライアントに2打席連続、しかも今度は47号満塁本塁打が出て、あっという間に5-5の同点。
極めつけは8回、今度はエースの渡辺久から、ブライアントが3打席連続の48号ソロを放ち、ブライアント一人で3本塁打の6打点、6-5で大逆転勝ちを近鉄は収めます。

もう、第2試合も勢いは止まらず、ブライアントが四球を挟んで、4打数連続の49号を放ち、ブライアント一人で西武に2連勝したようなものでした。
ちなみに、同日あったオリックスのダブルヘッダは、オリックスの2連勝だったので、10.12が終わった時点での成績はこうなりました。

試 勝 敗 引 勝率 勝 敗 ゲーム差
Bu 128 70 53 5 .569 2 0 ---
Br 128 71 54 3 .568 2 0 0
L 129 68 53 8 .562 0 2 1.0

一時は、12日に優勝かと言われた西武が、1日で3位に転落、近鉄には、残り2試合しかないけど、マジック2が点灯しました。
それから、翌13日のオリックス-ロッテ戦で、オリックスが敗れたために、近鉄のマジックは1になり、10月14日、近鉄はダイエーに勝ったために、9年ぶりのリーグ制覇がなりました、最終成績は以下の通り。

試 勝 敗 引 勝率 勝 敗 ゲーム差
Bu 130 71 54 5 .568 3 1 ---
Br 130 72 55 3 .567 3 1 0
L 130 69 53 8 .566 1 2 0.5

パリーグは、これで2年連続、優勝と2位のチームがゲーム差なしの厘差での勝負となったのです。
この年は、西武が一時、オリックスに11ゲームも差をつけられながら、首位に立ったり、オリックスに2度のマジックが点灯しながら、最後は近鉄が優勝したりした、稀に見る激戦のリーグ戦でした。


詳しくは、球団史を見てください。 検索すれば、他にも一杯あります。


要するに、こんな感じで、コアな近鉄ファンに、昔のことを語らせたら、長いしうるさいですよ。(笑)
それは、結局は陳腐なセリフで申し訳ないが、近鉄の場合は記録に残る試合より、記憶に残る試合が多いと言う事です。


  -   -   -


前置きが長すぎました、近鉄ファンの悪いところです。(笑)

40億円近い赤字、これはどうしようもないですね。
選手年俸は、大体22億円ほどだったと記憶しております、これはリーグでは決して高くは無いですね。
大阪ドームの使用料が年間10億円程度だと聞いたような、それで32億円で、その他諸経費、諸費用を含めて40億円なのかな。
あれ? 売り上げはどれだけあるのかな、詳細は知らないけど。


赤字解消のため、今年の2月だったかに、球団名そのものをネーミングライツする、突飛でもない案を近鉄サイドは出して来ましたが、激しいバッシングにあって、その案を取り下げております。
そのネーミングライツの時も吼えていましたが、また、今回の球団売却話に、あのお方が吼えているそうです

この人は、一体何を考えて生きているのでしょうね。
近鉄が、40億円の赤字だと言うのであれば、パリーグなんぞ、どこでも似たり寄ったりの台所事情なはずですよ。
厳密に言えば、ホークスやライオンズはホームグランドを使うときの使用料はどうしているのか知りませんが、それがなくても30億円の赤字ですね。

アメリカのスポーツは、ファンが離れて行きそうだと感じたら、いろいろな対策を機構で話し合って策を講じて来ます。
書くのも面倒なので、今は書きませんが、調べればFA、ウェーバー、ドラフト、サラリーキャップ、課徴金制度などなど、NBA、NFL、NHL、そしてMLBもそうですね、調べれば出てくるはずです。


今、目に見えて問題になっているのは、近鉄と言う球団だけだけど、事情はどこも大差ないのだから、パリーグ全体が同じような危機に面している、そんなことは容易に想像が出来そうなものです。また、セリーグにしても、巨人戦と言う利権が無ければ、苦しい球団事情があるのは分かるはずです、問題の本質が同じなんですから。

だから、このような問題が発生したならば、まずは、日本プロ野球のためにはどうするべきか、それを考えて、何とか改善しよう、機構を改革しようとしなければならないはずでしょう。
なのに、どこかのわがままお方は、自分の意のままに出来ない事態には、怒鳴って、吼えるだけで、やりたい放題のままで、何ら改善もしようともしません、まるで子供が自分の思い通りにならないと、怒りますが、それのバージョンアップのようなものでしょう。
日本のプロ野球が視聴率も落ち、衰退しているそうですけど、このオーナーがいる限り、私は大歓迎ですね。


そりゃ、近鉄と言う球団がなくなるのは、個人的にはファンですから寂しいですが、時代の流れとして諦めざるを得ない部分は感じています。ただまぁ、心残りとしては、日本で唯一、日本一になっていないので、1度でいいから日本一を見たかった・・・ですね。

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